見出し画像

〜大人になってから〜私の価値観に影響を与えた本 3冊

今日は、過去編。

大人になってから<これまでの価値観を覆すような読書体験ができた>と感じた本を3冊ご紹介します!

1.『ホモ・サピエンス全史』

ワーママ時代の忙しい最中で、仕事のやりがいとか、夢とか、子育てとの両立とか、疑問と不安に溺れていた時代に読みました。

ヘブライ大学で歴史学を教える著者による、≪人類史に起こった革命≫と≪その理由≫が、分かりやすくまとめられた一冊。

この本の中で鮮烈に記憶に残ったのは、人類にとっての幸せとは?文明や科学が発達して、幸せになった?それとも昔の方が幸せだった?という古典的な問いかけに意味はないという話。地球上の生物の繁栄とは、すなわち「種の個体数を増やすこと、その一点」というようなことが書かれており、そのことが妙に腑に落ちて、そこからあまり「個人としての幸せ」にこだわらなくなりました。

本来、生物としてプログラミングされていない内容なら、それはむしろ枝葉の部分。個人の幸せを人生の目的と思うのは、そもそも勘違いなのかも。そう思えたことは、私にとって大きかった気がします。

2.『ストレングス・ファインダー』

これも、第二子妊娠発覚直前、器用貧乏なだけでなんの取り柄もない自分に、何ができるのか・・・暗中模索中だった頃に読んだ本。

実は私、昔から、非常に二面性志向が強い人間です。それは一般に言われる裏表のある性格ということではなく(むしろ、性格は極めて表な人間なのですが…このことは別述しようかな)、女性らしさを意識した見た目に男性的な中身、銀行員しながらインテリアコーディネーターの勉強をし資格をとったり、ばりばり仕事しながら家庭的なことが好きだったり…

一つのことにフォーカスすることよりも、対極にあることを両方することで気持ちが安定する傾向がありました。それが回り道なだけの人生に思えて、ほとほと困っていたときにこの本を読んで、私はそういう風にしかいられないんだ、と諦めがついたのでした。

この本では、「才能」とは特定の技能・優秀さを指すのではなく、人が元々持っている34の素質の中で、<自分がより強く持っているものを伸ばすことで、「適材適所」的な人生を歩める>としています。

私はというと、

1活発性 行動を起してこそ、道が開けると考える
2内省 ひたすら何かを考えていて、それが好き
3着想 新しい見地に立つ、気づきを得ることに喜びを感じる
4自我 強みを生かして成功したい欲求が強い
5収集心 情報でもモノでも、好奇心を掻き立てられるものを集め続ける

と、1と2が相反する結果でした。私にとって当たり前のことこそ、そうじゃない人がいる。たとえ目につくような才能や技量がなくても、自分の普通が一番の長所、というが知られたことが何より自信を持つきっかけになったように思います。

3.『ニューヨーク美術案内』

もともと美術館は好きでよく行っていましたが、豊富な知識があるわけでもなく、その空間を楽しむタイプの見方でした。

今もそれはあんまりかわならいのですが、オシャレなおじさまと一緒に美術館へ行ったらどんな見方ができるか。という本です。そして、それが第一線で活躍される日本人画家という贅沢。

特に、「耳に注目してごらん」「見る者が彫刻の周りにどれだけ深々とした空間を感ずる?」この二つは、真理で、もう私の鑑賞から切り離せない言葉です。


いかがでしたでしょうか?

「みなさんの価値観を変えた本」もぜひ教えてくださいね。


よりたくさんの良書をお伝えできるように、頑張ります!