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ひとりごと

母親から薬が届いた。

最近のおれの体調不良を憂いてのことだ。
2番目の姉貴が余計なことを母に言ったみたいだ。

3週間前から、逆流性食道炎の再発と下半身の蕁麻疹が出た。
2週間前くらい?だったか、ライブ後に悪化した。


逆流性食道炎は、何年も前から夜中に吐いて起きるようなことが何度かあったのだが、今回はさすがにおかしいな、と思い、病院へ行った。
鼻からカメラを入れて気道と食道の境目、そして声帯を見ると、胃液で焼けて真っ白になっていた。豚肉を湯掻くと真っ白になる。そんな感じ。

蕁麻疹は、大腿部の付け根から足首まで広範囲なものだった。不思議とお腹から上はなんともないのだが。
日中、スーツで擦れるだけで猛烈な痒みをともなう。だから、先週はほとんど眠れなかった。アイスノンで冷やさないと眠れないくらい酷かった。

土曜日、アルマナックハウスでライブを終えて、家に帰るときれいに赤みも退いていたが。

23日は姉の誕生日だったので、少しメールでそんな近況のやりとりをしたものだから、姉が母におれの不調を伝えてしまったのだろう。そして、手持ちの薬を送ってきた、というわけだ。

逆流性食道炎の再発については姉にも言っていないけど。

思えば、両親の命を脅かす病がなければ、おれはコロナ禍の中であっても「えどにしき」の名前を伏せてライブをすることもなかった。

前にもちょっと触れたけど、父のリハビリステーションへ洗濯物の交換に行かなければならないのに、ライブをやっているなんて誰にも言えなかった。

3月末に父親が脳梗塞で倒れて半身付随になってから、「えどにしき」の名前は消えた。

名前を隠して、しかもおちゃらけるような、そんな隠遁するような日々が半年続いた。

多くの人に伝えてこなかったから、たくさんの誤解と、人の遠慮ない詮索に心を傷め、苛立っていた。

しかし、9月にそれに終止符を打ち「えどにしき」へ名前を戻した。

スマホの機種変をした時にアドレスの移行もせず、完全に姿をくらました。メインのSNSからも、ね。

それは、ただ「えどにしき」でありたいと、思ったからだ。

身体のあちこちガタがきているのは、別にコロナのせいではないよ。
環境に、世の中が、おれ自身が、翻弄されているだけ。

「なんでそんなに仕事をしているのか?」

いやいや、若い社員たちの給与を守るためだよ。その生活を守るためだよ。

年商100億円の会社の純利が8パーセントだったとする。売り上げが15%落ちたら?計算すればわかるけど、従業員300人みんなに賞与を支給できる?、、、わけがない。
経営者はいつも、銀行に借金してボーナス払ったりしているよ?
おれもそうだけど、1億借りる信用や勇気がある?

コロナのせいだとみんないうけど、そんなことを言っていたらみんな餓死してしまうよ。だから、おれは今この時くらいは、ギリギリまで自分のできることをやりたいと思っただけ。仕事や会社が悪いんじゃない。

ライブもそう。

おれはミュージシャンではない、サラリーマン。でもお店のためになりたいとは思う。

しかし、コロナ禍の中で収支にリスクヘッジをとれていないところは残念ながら潰れるよ。
でもさ、それはコロナがあってもなくても、以前から変わらないよね?
その時々で手を打っていれば商売続けられるもんだよ。なんかおかしくない?言い訳か?

「えどにしき」はそういう意味では「個人事業主」でありたい。
身体が黄色信号を出しているのは、わかった。おれが自分を省みずに突っ走ったからだ。反省している。
でもそれで止まらないのが「えどにしき」というキーワード。少し、落ち着くよ。

父も母も毎日死線を目の前に、最後のチャレンジをしている。

そこへ「えどにしき」という「リスク」を近づけるわけにはいかないのだよ。

親孝行?とんでもない。

親だって子どもだよ。
怖いに決まってる。

ゴールテープを切るのが近いということは覚悟している。そこへ「えどにしき」が感染症を持っていく可能性こそが、親のリスクなんだよ。

だから年末年始は帰省しないことにした。

今日、調子悪いのに、後輩に連れられてラーメンを食べにいった。

けど、やっぱりまだダメみたい。

ぜんぜん、食べられなくなってしまった。

おれがライブをやることでリスクを拾うのであれば。
おれが普通に生活をしていることで、そのリスクを許容できないライブハウスがあるのであれば。

残念ながら、そういうライブハウスではライブはやらない方が良い。
そう思っている。

「リスクヘッジ」がないところへ、おれがリスクをばら撒くわけにはいかないからな。
シンプルな話。

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弾き語りシンガーソングライター【えどにしき】です 悲しみに暮れた心を紡ごう 美しい糸に巻き上げよう 鋭い針に糸を通して 破れた心を縫いあわせよう わたしの歌は応援歌ではありません あなたの孤独をひとりで逝かせるな