台風一過
アパートの前にはコミノネズミモチの植え込みがある。
(↑写真参照)
台風去って夜が明けて、燃えるゴミを出しに行ったら、路上はえらい騒ぎである。
私の小指の先ぐらいの小さな葉っぱが、雨に濡れたアスファルトに降り敷いている。
さっそく箒と塵取りを持ち出して掃き始めた。
さぞや他の家でも落葉がえらいことだろうと、腰を上げて見れば……
どこにも落葉はない。
アパートの向かいは古い家らしく、庭に立派な柿の木や夏みかんの木が植わっているのだけれど。
今回の風向きは、それらの葉っぱを自宅の庭に吹き込んだらしい。
道路には塵っ葉ひとつ落ちていない。
では他の家は?
道の奥まで見晴るかすが……
どこにも塵っ葉ひとつ落ちていない。
そうなのだ。
アパート周囲はほとんど小さな建売住宅である。
庭などないから植物も植わってない。
各家庭でプランターなどは育てているらしいが、さすが台風。
皆様きれいに家の中に取り込んだらしく。
そうかぁー。
そうだったかぁーー。
妙に感心してしまったよ。
台風が通っても、葉っぱが落ちないアスファルトの街。
照り返しがきついぜ。
どっとはらい。
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