見出し画像

敵か味方か?

前回、ヤブガラシという難敵が現れたという話を書いたところ、「どちらかというと扱いやすい雑草です」「ヤブガラシは若芽の部分が美味しく食べれたり根っこは生薬としても活用できるようです」などフィードバックをいただきました。

まず反省したのは、「雑草 = 邪魔者」という先入観です。ついつい、植物を雑草か野菜・果樹かという二群に分けて考えてしまいがちなのですが、協生農法では「有用植物」という言葉が使われており、一般には雑草とみなされている植物でも人間にとって価値を見出せるものは活用していこうという考えがあるようです。なので、雑草だからと邪魔者扱いする前に、「これって食べられるのかな?」「何かに役立てられるかな?」と考える姿勢が大事なんだなと思いました。

というわけで、さっそくヤブガラシについて調べてみると、たしかに食べられそうです。こういうのって、ついついネットで検索して食べてる記事を見つけると鵜呑みにしたくなってしまいますが、それで体調悪くしても自己責任なので、慎重になる必要がありますし、最初からいきなり家族・知人と一緒に食べたりというのも避けたほうが良いでしょうね。以下の内容も鵜呑みにしないでくださいね。

いろいろな実践者によると、若芽の部分(ツル以外)が食べられるということと、あくが強いので長時間水に晒したほうがよいとのことでした。フムフム。ところで、あくって何ですか?と訊かれたら説明できますか?私は「苦い成分だよね」くらいにしか理解していなかったので、これを機に調べてみました。ヤブガラシのあくの成分であるシュウ酸はホウレンソウなどにも多く含まれていて、食べ過ぎると尿路結石の原因となるなど。(シュウ酸は前回の記事で紹介した東大の研究論文でも自他判別のカギとなる物質として挙がっていましたね。)

それらを踏まえて、若芽を摘んで食べてみました。

画像1

感想としては、たしかに食べられる。でも特に感動はありませんでした(笑)。
味は、ちょっとモロヘイヤみたいな感じ。特に歯ごたえと粘り気が。
そして、茹でて数時間水に晒したにもかかわらず、喉に多少の刺激が。小学校の家庭科でサトイモの汁に皮が多少入ってしまったときのことを思い出しました(いや、そんなに酷くないけど)。これはきっとシュウ酸が抜けきってなかったからではないかと。
というわけで、第一回の印象はイマイチでしたが、もしかしたら食べ方に工夫の余地があるかもしれないので、また試してみたいと思っています。
とりあえず食べてから半日以上たっても特に体調に変わりはなさそうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?