はしくれCTO

設立約3年経つAIベンチャーで創業初期からCTOとして従事してきました。 その中で経験…

はしくれCTO

設立約3年経つAIベンチャーで創業初期からCTOとして従事してきました。 その中で経験してきた失敗談、取得したノウハウを誰かのためになることを願って投稿していきます。

記事一覧

AIエンジニアを採用する際の注意点

## はじめに 昨今、AI技術を用いたシステムの開発を進めている企業が多数存在しています。そんな中、AIエンジニアの不足が至るところで叫ばれています。ITエンジニアさえ…

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ビジネスが確立していない状態でのOKRは成り立たない。

## はじめに私はAIベンチャーで3年以上CTOをしています。 私がいる会社でもOKRを導入しようとしましたが断念しました。 そこで今回は、その経験から得た、OKRを導入しない…

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これからベンチャーCTOになるあなたへ

今回は私自身の失敗談を踏まえ、私が思う「これから創業して浅いベンチャーのCTOになるあなたへ」これはしないほうが良いよという3点を紹介します。 ナウい技術は使わない…

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現役CTOが転職サイトに登録してみた件

現役CTOの私ですが、自分の市場価値がわからなくなってきたため、転職サイトに登録しました。 今回はハイクラス転職と謳われている、ビズリーチ、キャリアカーバー、iX転職…

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自分は頑張ったのに賞与減額に理不尽さを感じたSEに不足している観点

はじめに、この投稿はこちらの記事の内容をもとに作成しています。 記事に載っているSEが訴える理不尽さは以下の通りです。 テクニカル支援で複数のプロジェクトに投入さ…

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コードレビューするくらいならコードレビューする必要ないエンジニアを採用する

シード・アーリーステージのCTOはつらいよ シード・アーリーステージのCTOは業界の多数の「すべき」と戦う必要があります。CI/CDが整ったDevOpsを構築すべきだし、新しいU…

AIスタートアップCTOが考える、ITエンジニアに求められる素質・スキル

はじめに 昨今ITエンジニアが注目され始め、他業種からの転職を目指しているビジネスマンも増えています。少し前まではIT業界は新3K(きつい、帰れない、給料が安い)と言…

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スタートアップに向いている人 - シード・アーリーステージ編

はじめに この5年ぐらいでスタートアップ企業がメディアにもよく取り上げられるようになり、就職先や転職先としてスタートアップ企業を候補に挙げるひとが増えています。…

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AIスタートアップ企業のシリーズ前半までのざっくりステップ

この記事の前提- 受託開発ではないtoB向けのAIサービス - 市場が出来上がっていない - 先端技術を用いている  また、主に私の経験上の話になるので、私の自己紹介記事も…

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はしくれCTO

はじめまして 私は大学で情報工学を学び、その後SIer企業で最新技術(主に機械学習)を用いたシステムの開発と導入を行ってきました。その後、退社してフリーランスとなり…

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AIエンジニアを採用する際の注意点

AIエンジニアを採用する際の注意点

## はじめに 昨今、AI技術を用いたシステムの開発を進めている企業が多数存在しています。そんな中、AIエンジニアの不足が至るところで叫ばれています。ITエンジニアさえ不足しているのに、AIエンジニアはなかなかいません。Wantedlyやその他の転職・求人サイトに求人を掲載してもなかなか見つけられない状況だと思います。
 私はAIベンチャーのCTOであり、これまで国内外問わず会社員、フリーランス、

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ビジネスが確立していない状態でのOKRは成り立たない。

ビジネスが確立していない状態でのOKRは成り立たない。

## はじめに私はAIベンチャーで3年以上CTOをしています。
私がいる会社でもOKRを導入しようとしましたが断念しました。
そこで今回は、その経験から得た、OKRを導入しない方が良い企業について述べたいと思います。

## OKRとはOKRとは目標の設定・管理方法のひとつであり、Objectives and Key Resultsの略称です。Objectivesとは目標、Key Resultsは

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これからベンチャーCTOになるあなたへ

これからベンチャーCTOになるあなたへ

今回は私自身の失敗談を踏まえ、私が思う「これから創業して浅いベンチャーのCTOになるあなたへ」これはしないほうが良いよという3点を紹介します。

ナウい技術は使わない気になるナウい技術の導入は後回しにすべきです。創業して間もない場合は、とにかくまずは顧客へ価値を提供できる最小限のシステムを開発しましょう。新しい技術を使いたくなりますが、学習コストや思わぬバグや不具合に見舞われて、本来行うべきことに

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現役CTOが転職サイトに登録してみた件

現役CTOが転職サイトに登録してみた件

現役CTOの私ですが、自分の市場価値がわからなくなってきたため、転職サイトに登録しました。
今回はハイクラス転職と謳われている、ビズリーチ、キャリアカーバー、iX転職の3サイトを利用しました。ビズリーチとキャリアカーバーは2020年の9月ぐらいに登録し、iX転職は2021年4月に登録しています。それぞれ、希望年収、職種、職務経歴書は同じものを設定しています。

## 今回登録した転職サイト- ビズ

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自分は頑張ったのに賞与減額に理不尽さを感じたSEに不足している観点

自分は頑張ったのに賞与減額に理不尽さを感じたSEに不足している観点

はじめに、この投稿はこちらの記事の内容をもとに作成しています。

記事に載っているSEが訴える理不尽さは以下の通りです。

テクニカル支援で複数のプロジェクトに投入されているシステムエンジニアです。毎月、私の売り上げは3社で合計1.4人月です。現実はそんなに働いていませんが1.4倍を売り上げているのは事実です。それなのに賞与が10万円減額されています。業績悪化とのことですが、個人売り上げから考えて

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コードレビューするくらいならコードレビューする必要ないエンジニアを採用する

コードレビューするくらいならコードレビューする必要ないエンジニアを採用する

シード・アーリーステージのCTOはつらいよ シード・アーリーステージのCTOは業界の多数の「すべき」と戦う必要があります。CI/CDが整ったDevOpsを構築すべきだし、新しいUIはABテストすべきだし、明確なジョブディスクリプションのもとエンジニアを管理すべきだし、エンジニアの成長を促すような教育・評価制度を整えるべきだし...
タイトルにある「コードレビュー」もその中に含まれるかと思います。

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AIスタートアップCTOが考える、ITエンジニアに求められる素質・スキル

AIスタートアップCTOが考える、ITエンジニアに求められる素質・スキル

はじめに 昨今ITエンジニアが注目され始め、他業種からの転職を目指しているビジネスマンも増えています。少し前まではIT業界は新3K(きつい、帰れない、給料が安い)と言われて敬遠されてきましたが、一気に変わってきています。
 ということで、これまでITエンジニアとして働いたり、ITエンジニアを採用・管理してきた私が思うITエンジニアに求められる素質を紹介します。今まさにITエンジニアを目指していたり

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スタートアップに向いている人 - シード・アーリーステージ編

スタートアップに向いている人 - シード・アーリーステージ編

はじめに この5年ぐらいでスタートアップ企業がメディアにもよく取り上げられるようになり、就職先や転職先としてスタートアップ企業を候補に挙げるひとが増えています。しかし、スタートアップ企業、とりわけシード・アーリーステージの企業は普通の企業と比べると文化が大きく異なります。そのため、ジョインしたが文化にフィットしなかったり、これまで培った力を発揮できなかったりする人が多いようです。
 このような状況

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AIスタートアップ企業のシリーズ前半までのざっくりステップ

AIスタートアップ企業のシリーズ前半までのざっくりステップ

この記事の前提- 受託開発ではないtoB向けのAIサービス
- 市場が出来上がっていない
- 先端技術を用いている

 また、主に私の経験上の話になるので、私の自己紹介記事も参考にしていただければ幸いです。

ビジョン:シード前 創業者が何をしたいのか、どのような社会を実現したいのか、人に伝えられる状態にしておきます。

仲間集め:シード 創業者のビジョンを伝え、そのビジョンに賛同してくれる仲間を

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はしくれCTO

はしくれCTO

はじめまして 私は大学で情報工学を学び、その後SIer企業で最新技術(主に機械学習)を用いたシステムの開発と導入を行ってきました。その後、退社してフリーランスとなり色んな企業のシステム設計や開発をやってきました。そして今はAIベンチャーでCTOとして従事しています。

投稿の目的 私は設立約3年経つAIベンチャーで創業初期からCTOとして従事してきました。その中で経験してきた失敗談、取得したノウハ

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