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IDOLiSH7「THE POLiCY」のお仕事の話

IDOLiSH7「THE POLiCY」MVに参加させていただいております。中盤に登場しますイルミネーションのデザインを担当しています。7人のキラキラした姿もリラックスした姿も楽しめる魅力的な映像になっております。よろしくお願いいたします。

手を振っていたり、飛び跳ねていたり、踊っていたり。イルミネーションの7人は「あなたに会えて嬉しい!」という気持ちをそれぞれが全身で表現している、というテーマでポーズを考えてみています。

作業に取り掛かる前にいただいた情報は、路面電車がイルミネーションの下を通り過ぎること、イルミネーションは7人の姿をかたどったもので、「THE POLiCY」のダンス衣装で、というお題と、別所監督のラフ画でした。その絵の中では、三月はなんだか楽しそうに飛びはねていて、環が元気に踊っていて、ほかのみんなはすっと立っていて。…ふたりは元気に動いているけれど、全員が踊っているわけでもない。もしかしたら、湧き上がる気持ちを表現したら、そんなポーズになっていたということなのかも。通り過ぎるひとに伝える思い、それは…という感じにテーマは自然と決まってゆきました。

イルミネーションという造形物では、顔の表情を作り込むのは難しい。けれどそのぶん、腕のあげかたや首のちょっとした角度、それから衣装の揺れかたなどで気持ちが伝わるようにしてみました。一織はすごく嬉しくてもきっと平静を装って静かなポーズだろうなとか、壮ちゃんはそれよりはナチュラルに嬉しそうにみえるように…と、普段の7人に想いを馳せながら、別所監督から、壮五はあまり脚を開かないように、などの調整をいただきながら、作業を進めてゆきました。

各人の設定画には、ナギ「貴女をねらいうち!なイメージです」大和「ちょっといたずらっぽく小首をかしげています」陸「きっととびきりの笑顔」など、どんな気持ちでそのポーズをしているかについての文を添えてみています。以降の作業を担当されるかたがポーズのニュアンスを理解しやすいようにするため、という、仕事上の理由もありますが、まぁ7人のことを考えるのがとてもとても楽しかったので、その一部を書き留めておきたかった!というのが本当のところです。

映像の舞台裏というか自分内設定としては、この先にイルミネーションがありますのでリアクションお願いしまーす。という情報だけを聞いていて、7人はどんなイルミネーションであるのかを知らない、というストーリーを想定してみています。事前にいただいていた絵コンテの段階でも、イルミネーションを見たみんなが驚いた感じの笑顔になる、という描写があったので。映像を通じて、7人と、視聴者のかたとの気持ちがシンクロすればいいなと。


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