子すずめのアルバイトの話-若者よ、最低賃金で働いてみよう

子すずめは学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校の通学コース生(新入:中学卒業からダイレクトにN高入学したパターン)で現在高校1年生です。4月からN高オンリーです。

子すずめの年末年始はアルバイトにいそしんでいました。引っ越し屋さんの単発バイトのほうではなく、昨年GW明けから平日と土日祝の夕方に入っているバイト、今もなお続いています。先輩のパートさんであるスズキさん(仮名:70代)が体調不良でしばらくシフトに入れなくなってしまい、年末年始は大変だったようです。「私、もっと要領よくできると思ってたけど、自己認識高すぎた。スズキさんが今まで私の陰日向となって私をカバーしてくれてたんだって、痛感した」と言っていました。己の至らなさを思い知るのも、良い経験だよ。

しかもスズキさんから孫のように可愛がってもらってたので(昆布飴もらったり、ミニ最中もらったり、餌付けwもされてました)スズキさんのいないバイト先は寂しいそうです。保護者の私としては、ご年配の、「人生の先輩」の姿をバイト先で見ることができるって、ありがたい人生経験だよなあと思っていました。うちの血族の、子すずめにとって祖父母に当たる人は鬼籍に入っているか、認知症で孫のことがわからなくなっているので。バイト先で祖父母年代に近い世代の、「人生の先輩」とご一緒できる機会は、子すずめにとってはプライスレスな体験なのです。良いアルバイト先に恵まれたね。

とはいえ、仕事場はものすごく寒いところだそうで、あまりの寒さに15分経過するたびに、「時給(最低賃金)×4分の1稼いだぞ、〇〇までの地下鉄代!あるいは、アクリルスタンド〇個分!」と金勘定して自分を鼓舞して、乗り切っていたそうです。稼いだ給金は推しのライブや推し出演の舞台への遠征費になり散逸しましたが。

高校生のうちに最低賃金でアルバイトすることの良さは、「こんなに働いて疲れたってーのに、もらえる賃金はこれだけか…」を知ることにあると思います。「最低賃金で働いてこれしかもらえないなら、割のいいバイトって実はヤバイ仕事なんじゃないの?オレオレ詐欺片棒を担ぐのとか、エロ系のとか、犯罪系のとか…。最低賃金で使われてると、そういうバイトを時給の良さで見分ける目安になると思う…」と子すずめが申しておりました。「特殊な才能…例えば東大生が家庭教師する…とかだったら同じバイトでも高収入だろうけどさ、私、そうじゃないもん。たぶん、若いうちに安い賃金で雇われるという経験って、自分の身の丈を知るためにも必要だと思う、少なくとも凡人の私には必要な経験だよ」だそうです。

保護者は声を大にして言おう、そのように大人っぽいことを思っているのに、なぜ身近な人間にはスポットライトが当たらないのだ?弁当をこしらえて持たせる保護者には感謝する心は生まれないのか?陰で日なたでアナタをここまで育ててきた保護者にも労いを!アナタの少ない給料の中から工面して、ライブ遠征先の銘菓などを買ってまいれ!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?