見出し画像

子どもマーケティング講座★開催レポート


先日開催した、夏休み特別企画!小学生向けマーケティング体験講座
『ワクワク商品企画室』の模様をお届けします。

今回集まってくれたのは小学1年生~4年生までの6名。
「マーケティング」なんて言葉は初めて聞くであろう子どもたちに向けて、普段マーケティング調査を行なっているイー・クオーレがお届けする特別講座。
この講座への想いは、前回の記事に書かせて頂きました。
前回の記事はこちら


自分の好きなものから発想をふくらませて、
誰かが喜ぶ商品を考え、企画書をつくってみよう!というのが今回の内容。
当日は以下のようなプログラムで開催しました。

1. 自分のすきなこと・得意なこと探しワーク
2. インタビューをしてニーズを探ろう
―休憩ー
3. 商品企画書をつくろう
4. 考えた商品のプレゼンテーション


この講座を企画していた際、偶然見つけた調査データが
とても興味深く、講座内容ともリンクしていたのでここでご紹介します。

【現代の親が子どもに高めてもらいたいこと・マクロミル調べ】

この講座の目的は、“自由に発想すること” がメインですが
みんなの前での発表や、インタビューからニーズを読み取るという経験もしていきます。
子どもたちに楽しんでもらうことが第一ですが、
保護者の方が子どもに経験して欲しいと望むことも含めて、
意味のある時間になればと思い開催しました。


【当日の様子】
最初は少し緊張気味だったみんなも、
講師の問いかけに「その商品知ってる!」「えー!そうなんだぁ」など
次第に反応が出てくるようになりました。

1.自分の「好き」を探るワーク
最初のワークは、自分の好きなことをたくさん思い出す!をテーマに
ワークシートの質問に答えていきます。
「得意なこと」「やりたいこと」「すきな○○」…
商品を考える上で、自分の好き・ワクワクを取り入れて欲しいと思ったからです。
 
「すきなもの…?わかんないなぁ」という子に、
「なんでもいいんだよ」「まちがい、とかはないから、ぱっと思いついたそれを書いてみて」
という声かけをすると、スラスラと書き始めることができました。

今回の講座では、その子が思ったことやイメージを、
肯定することを大切にして
「自由に、好きに、表現していいんだ!」
ということを伝えたいなぁ…という講師の個人的な想いがありました。
考えていることはあっても、「正解」を探してしまって表に出すことに躊躇してしまうことも多いからです。
(私自身もそういうことがありましたし、今もあります!)

たくさんあった記入欄はどんどん埋まっていき、
みんな無事に1枚目のワークシートが完成しました。


2.インタビューでニーズを探るワーク
ふたつ目のワークでは、プロのインタビュアーによるデモンストレーションを見てから、子どもたちからお母さんに様々な質問をしていきます。
「今やりたいことは何ですか?」
「好きな食べものは何ですか?」
時間が余ると、自分で質問を考えて、追加で聞いてくれました。

「最近困っていることは…?」という質問では
「○○くんが、朝起きてくれなくて困る…笑」というお母さんの回答に、
本人苦笑い…という可愛い場面もありました。

普段一緒にいる家族でも、あらためてインタビューしてみると
こんなことに困っていたんだ…!
お母さんはこれが好きなんだ!
と新しい発見があったかもしれませんね。


休憩タイム ~おもしろ商品の登場~

休憩時間はビールで乾杯!?
これは、みんなに喜んでもらうためのサプライズで考えました。
(子供用ビールです★)
アイデア力を高めるには、リラックスすることが大切…と
脳科学でも証明されています。
ここでほどよく緊張も解けて、後半戦に突入です!

(ビールが似合う!✨笑)


3.商品企画書をつくろう
最後は、商品を考えて企画書に書いていきます。
自分のすきなもの × お母さんが喜ぶもの…から商品を考えるこのワーク。
みんながいちばん頭を悩ませたところだったと思います。
でも大人に言われてやるのではなく、
子ども達があれこれイメージして「こんなのはどうかな」と考えたものを描きました。

タイトル・イラスト・おすすめポイント…など
商品企画者として、魅力を伝えるべく作成していきます。
「自分の好きなもの」も掛け合わせて、商品を考えてくれたのも
講師として嬉しく感じました。

ここで子どもたちの作品の一部をご紹介します。

【こもりロボット/小2男の子】

★夜ぐっすり眠れない…というインタビューの結果から、こもりロボットを考えてくれました。
押すボタンによって、“ママが好きな歌”と“普通の子守歌”を歌い分けてくれるのだとか。耳を付けたり、好きな色を使って色付けしました。

【なんでもロボット/小2男の子】

★お母さんの困りごとがいくつかあり、それらをすべて解決してくれるなんでもロボットを考えました。
バスケのマークを押すとバスケを教えてくれる所がお気に入りだそうです。絵を描くのが得意な男の子。企画書もイラストにいちばんこだわって描いてくれました。

【コアラスピーカー/小2女の子】

★片づけをしてほしいなぁ…というお母さんの要望を聞いて、
子どもが楽しく片付けられる商品を考えてくれました。
オレンジのボタンを押して要望を伝えて、緑のボタンで片づけ方を教えてくれるそう。
自己紹介でうさぎのぬいぐるみがお気に入りと見せてくれた女の子。
自分好みの、かわいらしい商品になりました。

このほかにも、こんなにすてきな商品の数々が生まれました!


4.考えた商品のプレゼンテーション
前に出て話す経験がまだあまりない子どもたちは、
とっても緊張したと思います。
でも、「いいね!」とみんなから拍手をもらったときの
嬉しそうな表情が印象的でした。


イベント終了後に、保護者の方からとても素敵な感想を頂きました。

👩「うちの子はちゃんと考えられるような子じゃないと思っていたのに、ちゃんとやっていて驚きました」
🙎「学校の先生から、これからは考える力が必要だと言われていて、そうは言ってもうちの子は無理かなぁと思っていたのに、こういう機会があってすごく良かったです」


私が以前、保育園や学童クラブで子どもと関わっていた時に感じたのは
「自己肯定感が低かったり、自信がない子どもが多いなぁ。」ということでした。
つい、大人は(特に親という立場だと)さまざまな責任感や愛情、
心配などから、できないことに目を向けてしまいがちです。
これは、仕方のないことだと思います。

でも、「できた!」という瞬間に見せる子どもの顔を見ていると
もっともっと無条件に認めることが大切なんだな、と
私自身も気付かされます。

今目の前にある商品もすべて、誰かの思いつきや願いから生まれています。
今後はさらに、年齢や経験に関係なく
だれもが開発者や企画者になるチャンスが増えていくのだと思います。

短い時間でしたが、一生懸命考えながら
自分で1つの企画書を完成させたこの日の経験が
ほんの少しでも自信につながっていたら嬉しいなと思います。

アイデアをたくさんふくらませてくれたみんなと
ご協力いただいた保護者のみなさまに感謝いたします。
ありがとうございました!


マーケティング調査・企業研修・コーチングなど
イー・クオーレでは人と向き合い関わることを大切にしながら
今後も様々なイベントや講座を開催予定です。

Facebookページはこちら
ぜひいいねをお願いします!!

◆株式会社イー・クオーレ◆
✉ info@ecuore.co.jp
☏ 050-1315-1876 (平日9:00-18:00)