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往来する自由さと難しさ

先日、あることを学んでいた時に気づいたのが、わたしはいくつかの分野を往来することや融合して出てくるものに惹かれる、ということ。
フュージョン、クロスオーバー。

思えば、大学時代に学んだ文化人類学もはじめに本を読んでいて関心を持ったのは様々な分野の知見も用いながらフィールドワークで紐解いていくところに惹かれたからだった。
また、今もキャリアコンサルタントではあるけれど、取り扱う話題は仕事のことに限らない。(そもそも「キャリア」という言葉自体が仕事だけに限定されるものではないのだけれど)

音楽も良いな、と思う傾向はある程度あるものの好きな音楽には背景に様々な種類の音楽を包含している。
枠を超えた往来、融合、統合からできあがるものはできあがるまでに時間もかかるし、できあがってからも変容していくものではあるけれど、背景やそこに関わることにわたしは惹かれる。

ただ。クロスオーバー志向としての難しさもある。
わたしにとってはどれも大切だけれども、誰かから見た時には「結局何をしている人か分からない」と言われることもある。
(尖らせ方が足りないだけかもしれないけれど)

なにせ何かと何かの融合は「名前はまだ無い」という状況。完成しているものではなく、融合や統合には時間が掛かることも多くてスピードを求められると表現する難しさを感じる。時には相反するものとのジレンマに挟まれることもある。いずれどちらかを手放すこともあるけれど、両側を抱えているとそこからどちらでもない新しい何かが生まれることもある。

それでも、このカオスのような何ものかわからないところから何が出てくるのかを楽しみにしているのも事実。
何も出てこなくても「何も無かった」という次へのきっかけを得るだけだし、と結構楽観的に見ている。

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