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ミホノエッセイ

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団塊ジュニア世代のエッセイ。就職氷河期に遭い、ジェンダーギャップ、待機児童問題に泣き、M字カーブを歩む。今は更年期。タイトルは、伝説の競走馬「ミホノブルボン」に因んで命名。せめて… もっと読む
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記事一覧

十一、新たなことにチャレンジする日

  アマリリスが 数年ぶりに花茎を伸ばし、花芽を二個つけた。きのう遂に花が咲いた。ところが…

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十、閉経前夜の大胆行動

 閉経を目前にした今、私はセックスレスの解消に本腰を入れている。いままで身体を守ってくれ…

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九、東京散策―虎ノ門、愛宕

 家族が手術を受けることになったのは、何かと気忙しい昨年の十二月であった。立ち会いを求め…

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八、余白がもったいない。年賀状は私の意思で埋め尽くす。

 私の年賀状、あるいは我が家の年賀状は手を抜いているのか、手が込んでいるのか。一般的な年…

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七、運動が苦手な私が、人並みに楽しめる唯一のスポーツとは

 私の恋人は長野に住んでいた。 スキーが上手な人だった。  今から二十三年前の一九九八年…

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六、私が今日ピアノを弾くのは、父の影響。

 電子ピアノが我が家に来て、今年で十年になる。我が子がピアノを習うために購入した電子ピア…

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五、書くこと。 それは、 自閉症スペクトラムの私を助けてくれるはず。

 私はNHKのあさイチを見た。 その日の特集は「コロナ禍で深刻化?大人の発達障害」。コロナ禍と大人の発達障害?どのような関連があるのだろうかと注視していると、それはパートナー側からの問題提起だった。おうち時間が増え、パートナーの理解できない言動にストレスを感じる人が、 昨今増えているのだという。  私は四十歳のときに、広汎性発達障害と診断された。いまでは自閉症スペクトラム(通称ASD)と呼ばれている。コロナ禍であろうとなかろうと、 大人の発達障害は「深刻化」ではなく、常に深

四、ステージⅠのがんでさえ、私に携わった医療従事者は数知れず。

 私の身体にがんが見つかったのは、今から八年前だった。自らのがん体験を投稿するのには、躊…

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三、毎日を誠実に生きていたら、友達と疎遠になっていた。

 二者面談でのことだった。我が子は入学して以来、友達がいないのだという。「友達ができると…

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二、わたくし白髪染めませんから

年々増える白髪 白髪が目立つようになってから数年経った。齢を重ねるごとに白髪は増え、頭髪…

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一、秋晴れ

澄んだ青空、ひんやりとした風 昼間の時間が日を追うごとに短くなり、薄手の寝具を片付けて厚…

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