【朗読】紫式部日記55 女房仲間への批評⑴

【朗読】紫式部日記55 女房仲間への批評⑴

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【女房仲間への批評】に入りました。
「正月一日、言忌みもしあへず。坎日なりければ、若宮の御戴餅の事、停まりぬ。三日ぞ参う上らせたまふ。
今年の御まかなひは大納言の君。装束、朔日の日は紅、葡萄染め、唐衣は赤色、地摺の裳。二日、紅梅の織物、掻練は濃き、青色の唐衣、色摺の裳。三日は、唐綾の桜襲、唐衣は蘇芳の織物。掻練は濃きを着る日は紅は中に、紅を着る日は濃きを中になど、例のことなり。萌黄、蘇芳、山吹の濃き薄き、紅梅、薄色など、つねの色々をひとたびに六つばかりと、表着とぞ、いとさまよきほどにはべる。」

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