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’デザイン’ と ‘アート’ の間にある ‘サウンドデザイン’

音楽制作会社を続けていると「音楽をつくる」ということについてアーティスティックなイメージを強く持っている方は少なくない気がしています。
言葉や数値では表現が難しい、センスのもの。

そんな一面も確かにある。

自分は、サウンドデザインとして「音・音楽をつくる」ことを捉えた時、エコーズブレスの考え方として、それはデザインとアートの間にあるものだと考えています。

例えば、警告音・報知音。
これまでにカーナビゲーションやエレベーターなどのプロダクトサウンドに携わった経験もありますが特にエレベーターの警告音となると、命に関わってくることさえある大変重要な音です。
そこには、実験に基づいた数値的な情報(ある周波数は人が最も聞こえやすい…etc)を利用しつつ制作する音の目的に応じてデザインを施していきます。
しかし、ここで注意したいのは「では、その周波数を延々流せば良い」という話ではないということ。
そんな音、ただの不快音ですよね。

一方、映画音楽となると感情的。
エンドロールと共に流れてくる音楽。時にそれが映画の重要なシーンでも幾度と流れていた曲となれば、気持ちは高まり、回想の深さも増すでしょう。
かといって、そもそも その音楽が映画の内容とはかけ離れた印象では台無しで。
流れるたびに興ざめしてしまいます。

理論と感情。
サウンドデザインは、2つのバランスに違いはあれど、どちらの要素も内包していると考えています。

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・ブランドムービー
・店舗BGM
・サウンドロゴ  …等々

音・音楽のあり方は様々。

デザインする音・音楽の目的は何か。
情報を共有し、理解した上で理論と感性の間にサウンドデザインを置く。

案件の内容・条件にもよりますが、音に関してはもちろん、時には UI/UX、ブランディング、マーケティングの情報も活用してリサーチ・プランニング・コンセプトメイキング、そして デモ制作 → 本制作という場合もあります。


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