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ECハック 指令!! アマゾンペイの活用、利用者の不便を便利にせよ!

みなさんこんにちは。
 空前のECブームに沸いている昨今ですが、取り扱いアテムによって大きく浮き沈みがあります。特に巣籠もり特需は大きくて宅飲み用のアルコール、テレワーク用のデスク・チェア・モニター・ラップトップ、お子さんのいる家庭ではゲームやお菓子などがギネス級の賑わいではないでしょうか?

 逆に旅行、ホテルなどの移動を主としたジャンルにとっては、経営を揺るがすほどの大きな規模の逆風が吹いており、各社試行錯誤しながら対策をされていると思います。

 本題のアマゾンペイ=通称アマペイについてお話ししたいと思います。
アマゾンペイの利用率を上げたいということではなく、自社運営のサイトでアマペイが利用できるから便利ですよ!ということで取り組みました。
 これにはいろいろと伏線があって、まずCVRを高めるには決済廻りから手を付けることが近道と私の勝手に師匠のひとりビジョナリーホールディングスの川添さんが日本ネット経済新聞のコラムにて仰られていました。

 アマペイのメリットは、アマゾンアカウントに紐づいたお届け先情報を取得できる=入力の手間が省けるということが一番大きいです。なので入れるだけでメリットは大きいです。しかし、ただ導入しただけでは購入者には伝わらず、決済時に初めてアマペイが使えるんだ!と気づいてくれる。これをもう一歩前で購入者に伝えることができれば!利用してもらえるのではと思っていたところ、、勝手に師匠からのお告げが(笑)

 師匠の垣内さんからこんなツィートがあったので早速改修してみました。
といっても購入ボタンの近くにアマペイがご利用いただけますと追記するだけのいたって簡単な作業。(ほとんどの場合はCSSの追記と調整で大丈夫かと思います)

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 買い物かごに入れるの上段に『Amazonアカウントでお支払いできます』と一文付け加えるだけです。大きな改修ではないことはお分かりいただけると思います。

 この一文を加えた結果、どのように変わったのか?

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 今はコロナの影響でデータとして正しく測定できないので、年末=2019年12月で検証してみました。
 注文件数はともに約1,800件で年度の差は30件ほどなので同等とすると、12.4%もアマペイの利用率が上がりました。後払いや代引きの増減比は無視できるレベルなので、純粋にクレカからアマペイに移行した結果となりました。

 ここから推測するには、やはり住所やクレカ情報を入力する手間を省きたいという購入者の無言の訴えのように思います。2019年は10月に消費税が8%から10%に引き上げられた12月度の結果で注文数が同じということは、最後の決済廻りで面倒くさいという理由で大きくかご落ち離脱していた可能性があります。

 カート放棄率 2019年 53% で、前年に比べると4ポイントの改善でした。わずかな差ととらえるか?は皆様に判断をゆだねます。決済手段を増やしたら、フロント側=カート回りからトップページまでご案内することでアマペイを使うことができると認識してもらえます。

 今後、決済手段を増やした際にはカート回りでの告知はしたほうが良い。6月をめどにEPOSカードの利用が可能となるので、こちらも同様に進めていく予定です。大所といえば楽天・ドコモなどの携帯キャリア決済(手数料が高い)を使えるようにしたいです。

 とにかくECで売り上げを取るには、地味で細かいところの積み重ね。これにつきますので、ちょっとしたことでも大きく変わる場合があります。
 今回のアマペイの利用率変化はテキストの追加だけで大きく変わった結果といえます。大きな改修はコストが伴うので慎重になりますが、手軽にできるものはとりあえずやってみてください。

ABテストの領域ではないものはぜひ! 

廻らない鮨を食べたいなぁ😅