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プロジェクトマネジメントとは 

PM教室では、体系的なプロジェクトマネジメントの知識と私がSlerとして経験してきたノウハウを合わせて提供します。
本記事では「プロジェクトマネジメントとは」というテーマで解説します。

第1章:プロジェクトマネジメントの基礎

1. プロジェクトマネジメントとは

プロジェクトマネジメントは、特定の目的を達成するために計画され、実行される一連の活動を統括する管理手法です。具体的には、時間、コスト、品質、リソース、スコープなどの制約の中でプロジェクトを計画し、組織し、監視し、制御するプロセスです。

プロジェクトマネジメントはIT業界に限った内容ではなく、さまざまな産業や分野で広く利用されています。
組織や個人が目標達成を効果的に行うための枠組みとして重要な役割を果たしています。

詳細な管理方法については、別記事でお伝えしますが、
今回は独自性有機性について説明します。 
なぜマニュアルがあるのにプロジェクトマネジメントの失敗談が多く、大変なイメージがあるのかの根底の原因となります。

1)独自性

プロジェクトは、関係者、場所、物、スケジュール等同じものはないため、独自性がかなり高いものです。そのため、ECサイト構築業務でも同規模、同じ業界のECサイトを構築するプロジェクトで大成功を納めたPMでも次のプロジェクトで失敗をすることがよくあります。 
これはプロジェクトには独自性があり、必ず想定外の事象が発生するためです。 

PMBOK(※1)でも独自という言葉がよく見受けられます。 

※1.プロジェクトマネジメントの国際的な標準でもあり、プロジェクトマネジメントに関連する知識、プロセス、ベストプラクティスを包括的に体系化したもの

プロジェクトは毎回同じ物を作成する業務ではなく、常に新しい事態に直面することがあるため、不足の事態に柔軟に対応できるように体系的な知識や経験が前提として必要となってきます。
如何にプロジェクトの独自性を理解、分析し、プロジェクト開始時に計画を行えるか、如何に不確実な事態を少なくするかがプロジェクトのポイントになります。

2)有期性

プロジェクトには、スケジュールがあり、開始日と期限日があります。 
有機性とは、開始と終わりがあることを指しています。 

プロジェクトを開始する際には全体のマスタスケジュールというものを作成します。各工程(要件定義〜納品、検修)がいつ開始されいつ完了するのかを示し、クライアントと合意する資料になります。
 
納品をする日が納期となり、その後クライアント側が承認する日がプロジェクトの期限日となります。

サラリーマンはこの納期に追われることで高い稼働になったり、プレッシャーに追われることになります。恐らく大変なイメージのほとんどはここにあるのではないでしょうか。

夏休みとかでも宿題を夏休みギリギリで行った経験がある人も多いでしょう。夏休みの宿題であれば、先生に怒られるだけで済むでしょうが、ビジネスでは、多大な利害関係者がいて、多くの方に迷惑をかけることになります。
そのため、各工程で遅延が発生した際は内部でも外部でもプロジェクトの進捗に対して詰められる場面が多くあります。その先頭に立つのがプロジェクトマネージャーになるため、大変なことは容易に想像がつくことでしょう。

おわりに 

本記事でプロジェクトの難しさの原因を説明しました。
プロジェクトは難しいものですし、それをマネジメントするプロジェクトマネージャーは大変な仕事になります。 

プロジェクトマネジメントは大変ではないと説明すると嘘になるので、 
まずは大変であることをお伝えしました。 
しかし、大きな責任を伴う仕事ではありますが、メンバーと試行錯誤し、プロジェクトを進めていく楽しさや、達成した時に嬉しさはプロジェクトマネージャーが一番実感することができます。

体系的な知識を身につけ、トラブルのない健全なプロジェクトを管理できるプロジェクトマネージャーを目指してください。

気になることなどあれば質問していただければ講義も検討させていただきます。







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