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〇inch(インチ)というインディ雑誌、2021年4月5日発売

〇inch(インチ)というインディ雑誌、2021年4月5日発売

【Independent Magazine “inch” Dropped April 5h 2021】

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(本作・本文は約3000字。「黙読」ゆっくり1分500字、「速読」1分1000字で読むと、およそ6分から3分。いわゆる「音読」(アナウンサー1分300字)だと10分くらいの至福のひと時です。ただしリンク記事を読んだり、音源などを聴きますと、もう少しさらに長いお時間楽しめます。お楽しみください)

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〇inch(インチ)というインディ雑誌、2021年4月5日発売

【Independent Magazine “inch” Dropped April 5h 2021】

創刊。

代官山で長岡秀星展帰りに蔦屋で「inch(インチ)」というインディ雑誌を入手した。寄稿している人の中に、ファンキー・イラストレーター、ジェイさん、翻訳家の押野素子さんらの名前があったので、とりあえず、創刊号マニアの僕としては入手しないわけにはいかないということで手に入れた。

一番びっくりしたのは、その大きさだった。蔦屋にもいちおう平置きされていたそれは、横10.5cm縦18.5cm厚さ6mm本文80頁というシステム手帳サイズの小冊子だった。

inch 書影、システム手帳と並び

inch 書影2 

(システム手帳と並べてみた)


ツイッター・アカウントは見つからなかったが、インスタがあった。
インスタ→https://bit.ly/3mCeLsI

目次は次の通り。

ゴーサムウェー (仙人掌)
~特集・フライデー・ブラック
今、黒人たちの物語が求められるのはなぜなのか (編集部)
フィンケルスティーン5のリアル (押野素子)
ゲット・オン・ザ・バス~バスから考えたアメリカ社会 (JAY)
世界が突然、今日に転じる危うさ(内山欣子)
フライデー・ブラックを読み解くためのブックリスト (編集部)
(巻末ストーリー)アトランタ~ブラックハリウッドにみる2020年~池尻安季

一番大きな特集は、新進気鋭の作家ナナ・クワメ・アジェイ=プレニヤー短編小説集『フライデー・ブラック』について。

『フライデー~』を訳した押野素子さんの同書あとがきに加筆したもの、内山さんの原稿は、同書を出版した編集担当者でどのようにして日本版出版に至ったかを紹介している。

『フライデー・ブラック』
フライデー・ブラック 単行本 – 2020/2/3
ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー (著), 押野 素子 (翻訳)


https://amzn.to/3a2RgnI

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(アマゾンでの紹介文)

新人作家としては破格の注目を集め、一躍アメリカ文学界の最前線に立つ一人となったナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー。その視線は、ローカルな日常から近未来的なディストピアを照射し、全人類に根源的な問いかけを挑む。

音楽の世界ならケンドリック・ラマー(ラッパー初のピュリッツアー賞受賞者)やチャイルディッシュ・ガンビーノ(2019年度のグラミー賞受賞者)、映画・テレビの世界ならばジョーダン・ピール(『ゲットアウト』『アス』)やドナルド・グローヴァー(テレビドラマ『アトランタ』。チャイルディッシュ・ガンビーノと同一人物)など、新世代のアフリカ系アメリカ人クリエイターたちの感覚と呼応する、アメリカ文学界からのパワフルでシニカルでスリリングな一撃。

「ブラック・ライヴズ・マター」の過酷な現実に生きながら、日常SFともいえるようなシュールでストレンジな展開を生み出す想像力の豊かさやその筆力は、一度足を踏み入れた読者を引きずり込むような圧倒的な引力をもつ。

映像や音が浮かんでくるような臨場感のある物語体験と、根底に流れる強く深いメッセージ性を、身体で感じてください。

著者について

◎ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー
Nana Kwame Adjei-Brenyah

ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー a-sha

1991年、アメリカ・ニューヨーク州オールバニー出身。ガーナからの移民である両親のもとに生まれ育ち、十代の頃から文学に親しむ。ニューヨーク州立大学オールバニー校を卒業後、名門シラキュース大学大学院創作科で修士号を取得。2018年秋にアメリカ本国で刊行された今短編集は、新人作家のデビュー作ながら大きな注目を集め、シラキュース大の恩師であるジョージ・ソーンダーズをはじめ、ロクサーヌ・ゲイ等の作家に称賛され、『ニューヨーク・タイムズ』などのメディアでも高評価を得て、今後が最も期待される作家の仲間入りを果たした。今作の表題作は映画化も決定している。

◎押野 素子 
Oshino Motoko

押野 アー写

翻訳家、ライター。東京都江東区出身。米・ワシントンD.C.在住。青山学院政治経済学部卒業後、レコード会社勤務を経てハワード大学ジャーナリズム学部卒業。訳書に『ヒップホップ・ジェネレーション[新装版]」(リットーミュージック)、『『MARCH 1 非暴力の闘い』(岩波書店)、マイケル・ジャクソン裁判』(スペースシャワーネットワーク)、『プリンス録音術』(DU BOOKS)等、著書に『禁断の英語塾』(スペースシャワーネットワーク)、『今日から使えるヒップホップ用語集』(スモール出版)がある。

(紹介文ここまで)

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この「inch」にはほかに、ジェームス・ブラウンのマンガやファンキーなイラストでおなじみのジェイさんのエッセイ「ゲット・オン・ザ・バス~バスから考えたアメリカ社会」、アトランタ在住の池尻安希さんのアトランタ・レポートなど。

いずれも、現場にいなければわからない雰囲気が十分にでているまさに一次情報のエッセイがおもしろかった。特にジェイさんの文章は、最近、note(ノート)などで見るようになっていたが、現地での自分の体験をベースに、よく練られた文章だと感じた。ジェイさんによれば、ジェイさんが昨年9月に開いた個展のときに編集者から原稿を依頼されたそうだ。

そのときの様子↓

ファンキー社長作品展~その作品で世界にはばたけ
2020/09/07


https://note.com/ebs/n/ncd07b88ef130

この雑誌は「7インチのレコードやTシャツを作るように自分たちの生活感覚で雑誌を作りたい」ということから始まったそう。

定価は1100円。ちょっと高いとは思うが、昔でいう「ミニコミ」的出版物としては、おそらく、印刷代、原稿料、イラスト料などの製作費と発行部数から考えると、こういう値段になってしまうのかもしれない。もし1万部売れるなら400円にしてもいいのではと思ったが、400円にしたら1万部売れるかというと果たしてどうなんだろう。昔のような雑誌バブルの時代ならいざしらず、むずかしいところだ。

小さな書店では置いておらず、蔦屋書店など大きな書店に置いているようだ。アマゾンでの取り扱いはない。また、発行日(2021年4月とは書いてある)、出版社・住所・発行人・発行責任者など通常の出版物にある表記がないので、本を入手したくても連絡のとりようがないので、このあたりは次号以降、明記してほしい。不定期刊のようなので、ツイッターやウェッブサイトでも作って、どこの書店に置いてあるか、次号はいつ出るかなど、定期的に情報発信をしてほしい。

僕は個人的には、こういうインディ出版物は大好きなので、ぜひ継続してほしい。そういえば、大好きだったワックスポエティックスがイギリスで紙の雑誌とウェッブで復活するようだ。

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