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〇続・フレディー・ヒューズ~全米にブレイクしなかったオークランドの類まれなソウル


〇続・フレディー・ヒューズ~全米にブレイクしなかったオークランドの類まれなソウル

【Freddie Hughes Saga Continues】


(本作・本文は約4000字。「黙読」ゆっくり1分500字、「速読」1分1000字で読むと、およそ8分から4分。いわゆる「音読」(アナウンサー1分300字)だと13分くらいの至福のひと時です。ただしリンク記事を読んだり、音源などを聴きますと、もう少しさらに長いお時間楽しめます。お楽しみください)

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〇続・フレディー・ヒューズ~全米にブレイクしなかったオークランドの類まれなソウル

【Freddie Hughes Saga Continues】

続。

2022年1月18日カリフォルニア州オークランドで78歳で死去した同地を本拠に活躍してきたR&Bシンガー、フレディー・ヒューズについて、その後いろいろ追加情報がわかってきた。

訃報記事→
フレディー・ヒューズ78歳で死去~オークランド・ベースのR&Bシンガー
2022年1月24日


https://note.com/ebs/n/n80be4e7122c3

先日逝去したオークランドのフレディー・ヒューズ追悼記事(ただし79歳と誤記)→

https://bayareane.ws/3rVULo8

(同記事では1943年8月生まれとしているのに、たぶん、2022から1943を引いて79歳としてしまったのだろう。誕生日前なので、1歳引かなければならないのだが、誕生日・年齢でよくあるあるミスだ)

地元オークランドではよく知られるシンガーだったが、なかなかその地域外ではヒットには至らなかった。地元のドラマーで、フレディーとも親しいティルマン・スミスは、その理由を、「残念ながらここには大きなプロダクションはなく、プロデューサー、ソングライターなどがいなかった。フィラデルフィア・インターナショナル・レコーズのような存在がここにはなかった。もしそうしたものがあれば、フレディーはもっと大きなスーパースターになっていただろう」という。彼は、「ジョニー・マティスとこのフレディー・ヒューズがこの界隈から出たシンガーの中でずば抜けた声の持ち主だった」と振り返る。(ジョニー・マティスは生まれはテキサスだが、幼少の頃にサンフランシスコ・ベイ・エリアに移住し、以後、ここをベースに活躍した)

確かに残された作品などを聴いていると、大きなレーベルなどと契約できていれば、よりビッグなシンガーになった可能性は高い。

フレディーは、シングル・ヒットした「センド・マイ・ベイビー・バック」で聞かれるような強力なファルセットが魅力だ。一時期、2人のファルセットでファルセット・デュオを組んでいたこともあるという。

フレディーが歌うサム・クックの「チェンジ・イズ・ゴナ・カム」。2015年サンフランシスコで行われた「オーティス・トリビュート」のライヴ、約1分55秒あたりから→

https://www.youtube.com/watch?v=rUvPl7qpJdw

先のティルマンが言うフレディーが、たとえば、ジョニー・マティスほどのビッグ・ネームにならなかったのは、リリースしたレコードが少なかったということも大きな理由だ。

ワンド/セプターで唯一のヒットが出て、アルバム制作に進み、それもリリースされたが、プロデューサー、マネージャーとレコード会社で折り合いが悪くなり、その続きの話が進まなかったのも残念な結果になったという。どれほど才能があるシンガーでも、周囲にそれを引き上げる有能な才能の発掘者・プロデューサーがいないとなかなか成功を収められないということだ。

そんな中、彼はセッション・シンガーとして、ノーマン・コナーズが1977年にプロデュースしたヴァイタミンEの「シェアリング」でリードを取っていた。なんとこの曲のリードがフレディーだった。この曲はソウル・チャートで68位を記録した。(ちなみにパーカッションには先ごろ逝去したエムトゥーメイがはいっている)

https://bit.ly/3KPwZT8 

このあたりからも、うまく知名度アップへつなげられればと思うが…。

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イギリスのレコード会社、エイスのウェッブサイトに友人でケントでのコンピを編纂したアレック・パラオが追悼文を寄稿。パラオはそのコンピを編纂し、ライナーノーツも描いている。

→https://bit.ly/3r2J8MH

『センド・マイ・ベイビー・バック』のアルバム音源

Send My Baby Back – Full Album


https://bit.ly/3rwBIR6 

アリーサなどでおなじみの「ナチュラル・マン」を歌っている。

https://www.youtube.com/watch?v=fAheDZm7OZ0

父親のフレディーの曲「センド・マイ・ベイビー・バック」を息子のデリックもネオ・ソウル風にカヴァーしていた。


https://www.youtube.com/watch?v=CFRGeeOk_4k

デリック・ヒューズの「ア・ソング・フォー・ユー」


https://www.youtube.com/watch?v=rFcuWhh7nVk
Derick Hughes (vocals), Charles Ware, Jr. (keyboard).

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Send My Baby Back...plus
FREDDIE HUGHES (アーティスト) 形式: CD


https://bit.ly/3rwBIR6 


[CD]
1.SEND MY BABY BACK - Freddie Hughes
2.TONIGHT I'M GONNA SEE MY BABY - Freddie Hughes
3.WE GOTTA KEEP ON - Freddie Hughes
4.HE'S NO GOOD - Freddie Hughes
5.NATURAL MAN - Freddie Hughes
6.I GOTTA KEEP MY BLUFF IN - Freddie Hughes
7.EVERY NIGHT I SEE YOUR LOVELY FACE - Freddie Hughes
8.WHERE'S MY BABY - Freddie Hughes
9.YOU'RE MY EVERYTHING - Freddie Hughes
10.WHAT AM I GONNA DO WITHOUT YOUR SWEET LOVIN' - Freddie Hughes
11.MY BABY CAME BACK - Freddie Hughes
12.LOVE CAN'T BE UNDERSTOOD - Freddie Hughes
13.I WAS A FOOL - The Casanova II
14.WE GOT TO KEEP ON - The Casanova II
15.LOVE'S PHILOSOPHY - The Casanova II
16.MAYBE THEY'RE RIGHT - The Casanova II
17.LET OUR LOVE GO ON - The Soul Brothers
18.EVERY NIGHT I SEE YOUR FACE - The Soul Brothers
19.SHE'S COMING BACK - The Soul Brothers
20.LOVE'S PHILOSOPHY (VERSION 1) - The Soul Brothers
21.LOVE'S PHILOSOPHY (VERSION 2) - The Soul Brothers
22.STATION L-O-V-E - The Soul Brothers
23.WHERE'S MY BABY - The Soul Brothers
24.DO THE PHILLY - The Music City All Stars

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