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ハンモックに揺られる午後。

9月になりました。
9月1日は「二百十日」、立春から数えて二百十日目で、風が強く吹き荒れる台風の季節だと言われています。
暦どおり、ノロノロ台風がまさに列島におりますが、被害が拡大しないことをお祈りしております。

雨風を見ながらの家に篭りがちな時間、ラジオドラマでリフレッシュしてみませんか?

爽やかな夏の午後の昼寝。
そんなものをイメージしてショートショートを詰め合わせました。

夏の終わりの物悲しさ、過ぎ去った夏の日の輝き。
そんなノスタルジックな感情を呼び起こします。
最後の物語で少しだけ秋の訪れを先取りして、夏のほてりをクールダウン。

見落としがちな日々の幸せと空気感を含んだ物語、少し不思議な世界観が、まるでハンモックのようにあなたの心をやさしく揺らします。

聴き終わった後には、まるで台風の後のような清々しい青空が心に残るでしょう。名残惜しい夏に思いを馳せながら、日常と非日常を行き来する特別な旅へ出かけてみませんか?

58分なので、作業用のBGM代わりにも最適です🫶

【カサブランカが揺れる】

----あらすじ----

夏の陽射しの中、疲れ果てた母は重いベビーカーを押し、坂道を登る。そこで出会った大輪のカサブランカ。その美しさに心奪われるも、子どもの不機嫌な声に現実へ引き戻される。

かつては自由に花を楽しんだ日々。今は「買う」という行為さえ、気力を奪われている。

家に帰り、夫にカサブランカの話をすると、思いがけず夫が買ってきてくれた。
リビングに飾られた花を見て、母の心に小さな喜びが灯る。

子育ての忙しさの中で失いかけていた美しいものへの感性。
夫の優しさが忘れかけていた感性を呼び覚ます。

揺れるカサブランカを見つめながら、家族で過ごす穏やかな時間。そこに人生の幸せを感じる、つかの間の安らぎの物語。
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【深い穴のムジナ】

----あらすじ----

古い民家のドアについた「鍵穴」は、「自分のアイデンティティは『穴』であること」と豪語している。ドーナツの穴を例に出し、形のない「穴」にも重要な役割があると主張する。

ある日、家の子供が修学旅行から埴輪を持ち帰る。深い目と口の穴を持つ不気味な埴輪に、鍵穴は興味津々。埴輪が「おうち」と呟くのを聞いた鍵穴は戸惑う。

突如、家族からも注目を浴びる鍵穴。

日常の中に隠れた歴史的な形や、見過ごされがちな「穴」をユーモラスに描いた物語。
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【純水前線、北上中】



----あらすじ----

夏の終わりに主人公は彼女に誘われ、気乗りしないまますすきヶ原へデートに出かける。開花前線を確認するはずが、すすきはまだ青々としていた。
がっかりする主人公をよそに、彼女は「すすきの開花チェック」へ走っていってしまう。

一人取り残された主人公は、風のささやきを聞く。
「純粋前線、北上中!」
それは、彼女の純粋な気持ちと、彼の中にある彼女への想いが共鳴した証だった。
すすきの精霊の声を聞くのは自分だけだと気づき、戸惑いながらも、どこか嬉しい気持ちになる主人公。

彼女への想いを自覚した瞬間、風は二人を包み込み、夏の終わりの空へと舞い上がった。それは、二人の心の純粋な繋がりが、新たな季節へと進む、美しい瞬間だった。

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【風のダンスを踊れ】

----あらすじ----

深大寺を訪れた誠司と咲良。二人は大学時代に出会い、互いに惹かれながらもタイミングが合わず、今やっと巡り合えた。

寺の静寂の中、咲良のオレンジ色の笑顔が蘇る。線香の煙、風に揺れる木々の影、水琴窟の音色が二人の心を潤す。

しかし、過去の傷跡も浮かび上がる。誠司の離婚、咲良の婚約破棄。深沙堂での咲良の祈りに、誠司も胸を押さえる。

弁天池の畔で、二人は風に踊る木々と水面を見つめる。「風のダンス」を共に踊れないかと誠司が問いかけ、咲良は「孤独が引き合っただけかも」と応える。

新たな風が二人を包み込み、次の一歩を踏み出す予感が漂う。
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毎回100人以上が来場する 人気朗読イベント「オトネリ会」のストーリーテラー:椎原妃希菜&プロデューサー我妻悠がお送りする、新感覚エンターテイメント。
(作者本人による朗読なので、著作権もクリアーしています♪)

気分転換に、不思議なショートトリップを味わえる、モノローグの58分間。
どうぞお楽しみください。



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★朗読は椎原妃希菜名で活動しています。 
企業実績:田辺三菱製薬ボランティアサロンほか 
神社奉納:出羽三山神社、天河弁財天ほか






(敬称略)
音楽編集:我妻悠
朗読・演出指導:金澤博


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