社長の机

製造業の会社を経営する社長であり
芸術家でもある方を取材した。
会社の様子も撮影するために移動し
工場の事務所に入った。
社長のデスクの後ろには
数々の絵画が飾ってあった。
ダリ、マグリット、エッシャー、
超現実絵画の数々。
ダリの顔写真もあった。
その方の芸術はアマチュアのレベルを
超えたものである。
誰かが模倣できるものではない。
しかしその芸術で商売はしていない。
作品を売らないからだ。
何をもってプロと言うのだろう?
それで生計を立てていたら
プロなのだろうか?
プロフェッショナルと聞けば
経済的価値を得ているのだなと思うから
それも一つの答えかもしれない。
敬愛するビリー・チャイルディッシュは
アートだろうがケツの穴だろうが
出来たら売っぱらちまえばいいと言っている。
ビリーの音楽は
トラッシュガレージロックと呼ばれる。
ゴミロックと言われているのだ笑。
しかし世界中に狂信的なファンがいる。
とにかく世に発信することなのか。
チーム6人で遅くまで
趣味とは本業とは芸術とは
何ぞやと延々議論をした。
答えは出なかった。
ダリのように顔写真を至る所の壁に貼られる
芸術家は今後出てくるのだろうか?
心に何かがひっかかったままだ。
その核心的な答えを探している。

この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?