ジェラシージェラートを女の口に垂らす

「ヱビさんの才能には
嫉妬するばかりです」と
あるお方がおっしゃった。
才能にSHITするのマチガイでは
ないかと思ったが違った。
私こそその方を尊敬しているし
羨ましいと思っている。
診断士を取得してすぐにどーんと
独立して活躍されている方なので
スゴイなーと思っており
ある意味それは嫉妬である。
人はそれぞれ良いところがあり
それぞれの才能があると思う。
嫉妬は煩悩の一つである。
スキの裏側にニクシミあり。
アンビバレントな香りがする
ジェラシージェラートを。
オンナに上を向いて口を開けてもらい
官能的に溶けたジェラシージェラートを
そのオンナの口の中に垂らす。
口からあふれ出たジェラシージェラートは
オンナの口から首を伝い
徐々に徐々に衣服を濡らしていく。
そのひんやりした感覚に
オンナはビクッとして静かに目を閉じる。
ベトベトに汚れていくカラダへの
抵抗感はジェラートの
冷たい感覚でだんだん麻痺していく。
ジェラートが溶けるにつれ
オンナは自身の中で感じている
ジェラシーも溶けて消えていくことを感じる。
ジェラシージェラートは床に広がり
私はアンビバレンスの本質を悟ったオンナと
しばらくの間、無言で見つめ合う。
そしてオンナの口の中にある
ジェラートを吸おうとしたその瞬間
私はそのオンナに対して
今後ジェラシーを感じてしまう
可能性があることに気付く。
そしてそのオンナとの関係を
この瞬間に終わらせることに決める。
床に垂れたジェラシージェラートに
さっきまでの官能性を残したまま
それを置き去りにして
私はその場所を去った。

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