ビジネストリップ・オブ・サルバドール・ヱビ

ある都市へ出張しホテルに到着した
サルバドール・ヱビの日常である。
ホテルに着いたサルバドールは
ドヤ顔で顔決済による支払いを済ませた後
ルームキーを受け取る。
19階の19号室。
ヱベレーターで19階に上がり部屋に入る。
空気が淀んでいるのでホテルの窓を開け
キャリーバッグを
「きゃりーぴゃみゅぴゃみゅっ!」と
絶叫しながら外に放り投げる。
バッグは真っ逆さまに落ちていった。
ヱベレーターで下まで降りて
ノンクリエイティブガジェットが
無事なことを確認する。
さっきそこのインコンビニエンスストアッで
買った2リットルの水を一口だけ飲んだ後
両手で持ってシェイクしまくる。
ロケンロー!シェケナベイベー!!!
ノリノリノリオになってテンションが
上がり過ぎたサルバドールは
2リットルの水を壁に思いっきり投げ付ける。
2リットルの容器は破れ
ベッドはずぶ濡れになった。
誰かが失禁したかのような模様になっている
ベッドを見て興奮したサルバドールは
シェイクシェイクからの水ぶちまけを
何度も繰り返した。
ビショビショになったベッドを見て
「これが真のウォーターベッドである!」と
一人で絶叫した。
そうだ。
セントクリストファーネイビス連邦のクリスと
アルバニア共和国のニーアちゃんに
この有様を見せてやろうと
ビデオ通話を立ち上げる。
クリスは白目をどれだけ長く出来るかに
挑戦している最中であり
ニーアは声を押し殺しながら
自分の股を指でまさぐっている最中だったが
そんなことは気にせずに
「見よ!このウォーターベッドを!」と
ヘブライ語で叫び
さっさと強制シャットダウンした。
いやはや出張は何かと疲れる。
シェケナベイベー疲れを
明日にひきずるわけにはいかない。
そろそろ寝よう。
2リットルの容器を枕にして
全裸になったサルバドールは
有料チャンネルの音量を最大にして
超現実世界への眠りについたのだった。

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