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誰にも言っていない、プロバンクホームが新卒採用に取り組む本当の理由

こんにちは、プロバンクホームという不動産会社を経営している海老澤です。
私たちは、「不動産ですべての人に夢と感動を」という経営理念のもと、2025年までのIPOを目指して日々挑戦し続けています。

経営者仲間と話すと、多くの経営者が人材の採用に課題を感じているように思います。
「理想の人材が入ってこない」「そもそも応募が少ない」「入ってきたけどすぐに辞めてしまう」など、感じている課題は人それぞれ。

もちろん、事業や会社のフェーズに合わせて採用するターゲットは変えるべきです。事業立ち上げ時のスタートダッシュが肝心な時は、即戦力となる仲間を採用するのが得策ですが、会社の中核を担う仲間を採用したい時は、新卒採用の方が良いのではないかと考えます。

その理由は、私が目標としている素晴らしい企業の中核には、共通して新卒で入社したメンバーがいるからです。不動産業界の中でもトップを争う企業には新卒文化が根付いており、中核を担う方々は、総じて新卒入社の方が多い。

では、なぜそのようなことが起きるのか。それは、新卒入社のメンバーは、会社の文化、経営理念、フィロソフィーに対する共感が強いからではないでしょうか?

否定するわけではありませんが、中途入社の社員は、ある程度社会人としてどうあるべきかの価値観が根付いています。しかし、新卒入社の場合、その基準がほとんどありません。

その無垢な状態から「仕事とは何か」「会社としてどうすべきか」「社会人としてどうあるべきか」を学ぶことで、より深く経営理念への共感が進み、その価値観を元に仕事へ向き合うようになっていきます。

そんなメンバーが1人、2人と増えていき、会社の中核を担うようになることで、会社の成長に大きく貢献してくれると信じています。

私たちは、2025年のIPOを視野に入れています。今年入社してくれた新卒一期生が、その頃にはきっとプロバンクホームの中核を担ってくれているでしょう。そして、IPO後のプロバンクホームの成長を牽引してくれると、彼らに期待しています。

今回は、なぜプロバンクホームが新卒採用を始めたのか、というお話です。

新卒採用なんて意味がないと思っていた私の考えが変わるまで

正直、私は新卒採用に懐疑的でした。創業から直近まで、リファラルで即戦力となる仲間を採用し、自分自身も新卒で入社をしていない身からすると、わざわざ未経験の新人を基礎から教育する必要性がわかりませんでした。

大学を卒業したばかりなのに、ひょんなことから中途採用での入社となった私は、いきなり現場の最前線で仕事を始めることになり、日々失敗と成功を繰り返しながら成長していきました。そんな私からすると、新卒で入社して、毎日研修を受けるだけで給料をもらっている同年代を見る度に、「甘えてる」と思っていました。

しかし、経営者となり、様々な経験をする中で、いかに経営理念への共感が大事かどうかを知りました。高い給与を提示して、即戦力となる仲間をたくさん集めてきましたが、会社がピンチに陥ったときには、ほとんどの人が会社を去っていきました。

以前のnoteにも書きましたが、お金だけをモチベーションに集まった組織は、ピンチに弱い。そうではなく、「何のために存在し、何のために働くのか」という共通の理念を持つ仲間は、最後の最後まできっと一緒に戦い抜いてくれるはずです。

創業時から一緒に走り続けてきた紺野は、まさにその代表例。どんなピンチな状況でも諦めず、問題に向き合い、共に理想の実現に向けて走り続けてきました。私はそんな彼を心の底から信頼していますし、今も会社の中核となる大きな役割を担ってくれています。

お金ではなく、理念の共感を促すことで、より強い人と人の結びつきが生まれ、どんな局面でも共に走っていけると信じています。この理念共感の重要性に気づいた時、私は「新卒採用に挑戦しよう」と決意したのでした。

新卒採用における経営理念の重要性

新卒採用の開始と同時に始めたのが、経営理念とフィロソフィーの整理でした。ここまで「経営理念が大事だ!」と語っておきながら、まだしっかりとした理念が定まっていなかったのです(笑)

しかし、採用活動を進めていく過程で、説明会や面接でたくさんの希望溢れる学生の皆さんと話したことがきっかけとなり、会社として大事にしたいことを常に反芻することができました。

「プロバンクホームの価値とは何なのか?」「何を成し遂げたいのか?」そんな問いを常に考え続けるのは苦しくも、楽しくもありました。

そして、そこから得た気づきをベースに、様々な言葉を何度も書いては消すことを繰り返した結果、「不動産で全ての人に夢と感動を」という言葉にたどり着いたのです。

経営理念の重要性は、先ほども触れましたが、本当に大事なのは共感しているかどうか。いかに立派な経営理念を作っても、本当の意味で理解し、共感してくれなければ、何の意味もありません。

「理解し、共感する」ところまでが、とても難しいのですが、そこに本来の価値があります。

私は、毎月1・2回ほど新卒のメンバーと会食をしています。その場では、仕事の悩みや、将来の夢についてなど、とてもピュアで熱い話が飛び交い、私の経験を踏まえて様々な話をしています。

その中では、なぜこの経営理念なのか、プロバンクホームとはどういう会社なのか、社員一人一人はどうあるべきかなどという話もしています。まだ入社して数ヶ月しか経っていないこともあり、仕事の判断軸を模索している彼らにとって、一つの重要な指針となる言葉や話をすることを心がけています。

その結果、彼らから仕事の相談がチャットでくるようになりました。社長と社員の距離が近いという会社はありますが、プロバンクホームはそれを本当に実践できている会社かもしれません。

メンバー同士で経営理念やフィロソフィーについて話し合うことも大事ですが、やはり、経営者こそ率先して社員との対話を通して伝えていくべきだと私は考えます。自分自身の人生の血肉となる学びや価値観を直接伝えることで、心動かすことができるのではないでしょうか?

それを繰り返すことで、社会人としての基礎を磨いている過程にいる彼らは、プロバンクホームとはどうあるべきで、その中で社員はどういう判断をすべきなのかという軸を養っていくはずです。

社員の成長に関与できることは、経営者としてこの上ない幸せでもあります。

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新卒採用がもたらした社内の大きな変化

新卒採用を開始して、思いもよらぬ副産物にも恵まれました。それは、社内の活性化です。突如現れた新卒社員の存在は、組織にいい意味での刺激を与え、確実にいい方向に変化しています。

これまで、即戦力の仲間ばかりを採用していたプロバンクホームでは、特に細かく説明せずとも経験から理解できるような、ある意味仕事のしやすい環境が出来上がっていました。

しかし、そこに仕事の仕方や、業界の右も左もわからない新卒社員が加わることで、これまで通りのやり方は通用しなくなったのです。

会社全体として、新卒社員を早期で成長させることが大きなミッションになり、そこに向けて全社で育成にコミットする姿勢が芽生えたのがとても嬉しい変化でした。

これまで感覚的にコンセンサスが取れていた領域の言語化や、暗黙の了解でOKとなっていたグレーゾーンのホワイト化も、同時に起きた変化です。

感覚的な表現ではなく、混乱させないように、より伝わりやすく仕事を説明する必要が出てきました。先輩社員全員が、これまでの仕事の棚卸しをして、いかに新卒社員が早く仕事に馴染めるのかの準備を始めたのでした。

その結果、既存社員にとっては、これまでの仕事の振り返りをする機会にもなり、より多くの新卒社員に対して教育できる能力を身につけていくことに繋がっていきました。

そして、グレーゾーンのホワイト化は、不動産業界の健全化を目指す私にとって、一番の副産物でした。これまで、「まあ、仕方ないよね」となっていた不動産業界の悪習も、新卒入社のメンバーにとっては理解できないことも多いはず。

「どうしてそうなるんですか?」という純粋な質問に対して、「みんなやってるから」というようなカッコ悪い返答はできません。ましてや、いつもビジョンやフィロソフィーを語っている先輩社員が、それに反した行動を堂々とできるはずがない。

その結果、「本当にこれでいいのだろうか?」と既存社員たちも考えるきっかけとなり、徐々に社内でもそれらの悪習が無くなっています。

このように、当初は新卒採用に対して懐疑的だった私も、いい意味での変化が非常に多いことから、新卒採用を積極的に進めるべきだという考えに大きく変わっていきました

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就活を頑張るすべての人に伝えたいこと

最後に、これから就職活動が始まる皆さんに伝えたいことは、「心動く方に進め」ということです。周囲の意見や、お金や、ステータスなど、様々な外部からの影響はありますが、結局は自分が心から楽しそうだと思える会社や仕事に就くことをオススメします。

ただ、心が動くためには、その準備をしておくことが必要です。先入観で、「有名じゃない会社だから意味ないかも」や「とりあえず人気だから来てみた」という姿勢ではなく、この機会をモノにしようとする姿勢を整えて臨んで欲しいと思います。

人との出会いがご縁であるように、その会社との出会いもご縁です。ご縁とはチャンス。そのチャンスをモノにするかどうかは、あなたの姿勢で大きく変わります。チャンスを掴もうとすれば、きっと説明会で発せられる一言一言の捉え方も変わるはずです。

私は、「向き不向きよりも前向き」という言葉を大切にしています。何事も前向きに捉え、前向きに取り組めば、自ずと道は開けていきます。

有名な話に、エジソンは歴史に残る発明をたくさん残しましたが、その何十倍、何百倍もの失敗をしているという話があります。失敗して終わりにするのではなく、それを成功の糧として、前向きに取り組む姿勢があったからこそ、彼はあのような功績を残せたのではないでしょうか?

そんな、何事にも前向きに挑戦し、自分自身を大きく成長させたいと強く願う方々の応募を心よりお待ちしております。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
少しでも弊社や私にご興味のある方は、ぜひ下記よりご応募ください。


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