【Trading View】VWAPとAnchored VWAPとは?

目次

VWAPとは何か


VWAP(Volume Weighted Average Price : 出来高加重平均価格)は当日の取引所で成立した価格を価格ごとの出来高で加重平均した価格で、その日の取引実態に近い平均的な約定価格です。VWAPを用いることで、投資家は一定期間に取引された資産の平均価格を測定することができます。

多くの投資家は1分足や5分足でVWAPを使用することが多いとされます。

通常、VWAPは相場のトレンドを把握したい投資家や、パッシブ運用を目的とする投資家が好んで使用するとされます。詳しい戦略動画は下記から!


VWAPの計算式

通常、VWAPは特定の取引日の注文をまとめて計算されます。計算式は以下の通りです。

VWAP=1日の総売買代金÷1日の総出来高
   =Σ(購入数×資産価格)÷1日の総出来高

VWAPはチャート上に線で表示されます。価格がVWAPラインを上回ったときは、相場が上昇トレンドに、逆に価格がVWAPを下回ったときは、相場が下降トレンドにあると考えていきます。


VWAPの長所と短所


VWAPはアルゴリズム取引で使用され、市場の規模に従い最良の価格を判断する際に役立ちます。VWAPは、大量の株式を取引する場合に利用されることが多く、投資家は資産の取引量を適切にコントロールできます。

一方、VWAPは一日を通じて増加する膨大なデータセットに依存している他、実際の相場を正確に反映しない場合があります。

もう一つ、このVWAPは株式売買におけるサポート(支持線)・レジスタンス(抵抗線)として扱われうることを覚えておきましょう。VWAPは上記の通り平均的な約定価格ですので、この水準が所謂サポートにもレジスタンスにもなりうるということです。

通常、サポートが破られるとレジスタンスとして機能する傾向がある他、その逆も然りで、レジスタンスが破られると、サポートとして機能する傾向があります。所謂、移動平均線と同じような取り扱いをすることができます。

Anchored VWAP(固定VWAP)


皆さんは”アンカリング・バイアス”という言葉を聞いたことがありますか?アンカリング・バイアスとは、意思決定をする際に最初に接した情報に大きく依存してしまい、その最初の情報を今後の意思決定に利用しようとする傾向があることを指します。

我々が株式を購入する際のプロセスを思い出してみてください。購入時の株価をどうしても意識してしまいますよね?なぜなら、その購入時株価よりも実際の株価が高くなれば利益が出て、低くなれば損が出ることになるからです。つまり、我々は購入時の株価に将来の意思決定が縛られてしまっている(Anchored)のです。

株価チャートには市場参加者の集団的な心理が色濃く反映されており、特定の価格水準に縛られている市場参加者が多ければ多いほど、その価格帯を上又は下にブレイクアウトしたときの値動きは大きくなります。株価が上記の価格帯を下抜けした場合、売り抜けに失敗した市場参加者は自分の保有銘柄が損益ゼロ=ブレイクイーブンで売却しようとする傾向が強くなりますので、これらの市場参加者からの当該銘柄の売却が促進されて供給増となり、その価格帯をレジスタンスとして形成されることになります。

トレンド相場では、古典的な水平方向の支持線と抵抗線は必ずしも明確ではありません。特定のイベントを起点とした上記のような価格帯を測定したい場合、Anchored VWAP(日本語では固定VWAP)をチャート上に表示して抵抗線・支持線として見ていくことが効果的です。


VWAPを確認できるサイト


もしあなたがVWAP・Anchored VWAPを使いたいと思うのであれば、私はTradingViewを用いる事をお勧めします。

最も簡単なVWAPについては、TradingViewのインディケーターで「VWAP:出来高加重平均価格」を選択すれば、チャート画面に表示されるようになります。以下の画面では、青色の線がVWAPで、緑色の線がアッパーバンドとローワーバンドです。

Anchored VWAP(固定VWAP)については、TradingViewのチャート左側のパネルの描画ツールの一覧から「固定VWAP」を選択することで、選択したポイントからの特定期間の出来高加重平均価格を表示可能です。

固定VWAPは、チャート上で選択された任意のポイントからの出来高で調整された価格を表示します。それぞれの価格水準で取引された株式数を考慮し、滑らかなラインでVWAPが表示されます。

チャート上でクリックして、VWAP表示を開始したいポイントを選択します。下記画像の様に出来高加重平均価格の曲線がチャートに表示されます。固定VWAPのラインをダブルクリックすれば、「設定」画面が開くので、お好みのパラメータを選択することで固定VWAPの色と太さを変更可能です。

取引戦略としては、主要移動平均線と同様、株価がVWAPを下回るレンジから出来高を伴ってVWAPをブレイクアウトした場合に購入、逆にVWAPを上回る価格レンジからVWAPを出来高を伴って下抜けした場合に売却、という手法が考えられます。

終わりに


如何でしたでしょうか。難しかったでしょうか?
不明点等ありましたら遠慮なく連絡を頂ければと思います。

今後の皆さんの投資判断の参考になれば幸いです。

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