Walkman買いました。(DAP デジタルオーディオプレイヤーのお話)
DAPだのDACだの、横文字はよくワカランわい!っておっしゃらずに、ちょいとお付き合いくださいませ。
*フツーに音楽鑑賞したいです。
非現実的な価格の製品が立て続けにリリースされているオーディオ界ですが、どうしたらもっとフツーのヒトがフツーに音楽鑑賞を楽しめる環境を構築できるのか。どんな機器をお客様に紹介したらよいのだろうか。そんなことを常々考えております。
個人的にはアナログレコードの再生が面白くて、昨年からターンテーブルをいくつか購入しました。銘機とされる機器たちですが、そんなに高価なお買い物でもなく。
そしてビンテージスピーカーのメンテナンスなんかも手がけており、自分が愛おしいと思える機器たちが身の回りに増えてきて、ワタシはいまとってもシアワセであります。
ビンテージスピーカー・メンテナンスの図、動画にしました。
『ワタシはこういうふうに音楽と付き合っていきたいのだ』という方向性がハッキリしたことで、入手すべき機器もハッキリして、今の音楽再生環境が出来上がりました。紆余曲折ありましたが、プライベートな自分にとってのフツーな世界がやっと構築できたワケです。
じゃ次は、もっとお客様のために働かねば。
ライフスタイルから外れない、適切なオーディオ機器を紹介することを仕事にしているワタシとしては、迷える方々に余計な散財をさせずに、納得できる環境を提案したいと本気で思っているのです。
だって自分がシアワセになれたのですもの。せっかくだから共有したいじゃないですか、こういう快楽を。
今編は『いま楽しく音楽鑑賞するための、ひとつの手法』を書いてみます。数多ある楽しみ方の『ひとつの手法』です。コレが絶対的正解!ということではありません。
*秋葉原を散策してみた。
もう30年ちかく秋葉原を(も)徘徊して仕事しています。90年代の秋葉原はまだオーディオ・電気街のイメージが色濃く残っていましたが、いまは随分と変わりました。
でも『頑固者だけが悲しい思いをする(中島みゆきさん、世情より)』のはやっぱり悲しいので、フツーのヒトがフツーに音楽を楽しむためには何が必要なのかを改めて探るため、半日かけて秋葉原を散策してみました。
見えてきた現象のひとつは『音楽を連れて歩くヒト』が、けっこういるんだなぁということ。耳に突っ込むカナル型イヤフォンのみならず、大きなヘッドフォンをカブって街を闊歩する図を随分と見かけました。
*ソースはなんだろか?
音楽を連れ歩くヒトは、どんなソース機器を使っているのか?きっと大多数はスマホからBluetoothでシグナルを飛ばして、無線状態でイヤフォン(ヘッドフォン)から聴こえる音を楽しんでいるのでしょう。邪魔なケーブル類が存在せずに便利ですし。
アリですよ、それはとってもアリです。
でもね、ワタシはそこから『もう一歩踏み出したところに広がる美しい沼』を見てもらいたいのです。え、美しいのか?はい、きっと美しいハズです。
秋葉原を歩いた数日後、Walkman買いました。これは2023年にリリースした新型みたいです。
いやはや、ちっちぇー&軽いわー、です。内蔵ストレージは32GBと小さいのですが、512GBのMicro SDカードをブチ込んだら、非圧縮の音楽データファイルがどんどん書き込める。もうすでに数百タイトルのハイレゾ&CDリッピング音源がソコに保存されました。
AK240の無骨感はとっても好きですが『ドッチを持って外出する?』と問われたら、間違いなくNW-A306と答えますね。だって軽いんだもん。動作もスムーズで音も大変によろし。ディスプレイも綺麗。
上の画に映るSRM-D10というSTAXのドライバーはバッテリー駆動ができるのですが、さすがに闊歩するには不似合い。イヤースピーカーの持ち出しもキビシイですやね。ま、ワタシとて外出時にはゼンハイザーのカナル型を使いますわ。
と、ココで気づいて頂きたい。デジタルファイルを管理できるソース機器を所有すると、家でも外でも音楽を楽しめるのですよ。DAP(デジタルオーディオプレイヤー)に注ぎ込んだ音源って、ユーザーにとっては財産です。屋内でも屋外でも同じ機器が音源ソースになるって、とっても便利。
だからワタシは『一歩踏み出して、まずはDAPを買ってみませんか?』と申し上げたい。そうそうイマドキのDAPはBluetoothの発射もできるから、カーオーディオの音源としても使えますしね。
*今週のまとめ。本当はまだ書き足りないけど。
昔と違って日常を楽しむためのアイテムはいっぱいあるから、音楽を聴くことって、もはや趣味にはなり得ないのかもしれません。
そして音楽を聴くための立派なオーディオ機器は、オジサンのオジサンによるオジサンのための頑固者な機器と目され、若者にとって無用の長物かもしれません。
でもでもね、秋葉原を散策して某イヤフォン専門店に踏み込んだら、少し安堵したのです。なんだ、音楽を聴きたくてソコにお小遣いを投下している若者はまだまだ居るではないか!と。そしてソレは『趣味』ではなく、もっと気軽で身近な『生活の一部』になっているのかもしれないとも思いました。
ワタシ自身にとっても耳の痛いことではありますが、音楽とオーディオについて『昔とは違う現代的な楽しみ方がある』ということにプロ側が気づいて、それを拒絶しないで消化して、お客様に具体的な提案をしていかなければならないと思います。
そして機器の性能やスペックが第一注目点ではないと思うのです。今の時代は『その機器を用いた楽しみ方』をまず提唱すべきでしょう。巷に溢れる情報を上手に組み合わせて、お客様の生活がより一層豊かになる楽しみ方を提唱するのがいちばん大切なこと。
もちろんワタシと違うベクトルなプロもいることでしょう。いいのですよ、それで。お客様の目に触れるチャンネルは多い方が良い。その中からピンとくる刺激があったら、ぜひ一緒に楽しんでいきましょうよ。
と、Walkmanを中心にしたデジタルオーディオがあまりに楽しくて、少々熱く語りすぎました。すみませんです。
もし、もしですよ、貴方が迷えるヒトであったら、ワタシのホームページにアクセスしてコンタクトしてきてくださいませ。精一杯にイロイロ考えますので。
ではまた来週に。
2023.4.26
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