見出し画像

聖夜に体調不良が映画を語る

メリークリスマス、12月25日。
寒さが一段とひどくなり、風邪の引き始めをヒシヒシと感じている。
熱はないと思う(体温計がない)が、喉がやたら痛い。そして鼻水が止まらない。食欲はあるのに飲み込むのが辛い。
クリスマスにのっかってチキンを食べたりワインを飲んだりしたかったけれど大人しく蜜柑を食べてのど飴を舐めるにとどめている。

ごく小さい頃はともかく、昔からあまりクリスマスにはしゃいだ記憶が乏しい。
誰かの家でクリスマスパーティーを開いた覚えもなければ、カラオケオールをした覚えもない。
周りの人間がそうだったからだろうし、あと田舎だったこともあるだろう。
それよりは家族の誕生日が近かったのでそちらと、正月準備の方が思い出深い。所詮、仏教徒だしね。

乏しい記憶の中、引っ張り出すのは映画、『ホーム・アローン』だ。
マコーレー・カルキン演じるケビン少年が、クリスマス休暇の家族旅行に一人置いてけぼりを喰らうコメディ映画。
前日にひどく叱られたケビンが「家族がいなくなった!クリスマスプレゼントだ!」と喜んだり、調子に乗って普段は絶対できないこと、ベッドで飛び跳ねたりアイスをどか食いしながら過激な映画を観たりするシーンは、子供心には素直にいいなァと羨ましかった。
そうして一人暮らし(?)を一通り満喫して、やっぱり家族が恋しくなって、隣の偏屈おじいさんと交流して、しんみりさせたところで、強盗とのとんでも籠城戦に移る。
何度観ても面白いし、笑えるし、完成度が高いなと思う。クリスマスを舞台とした映画は多くあるが、やはりこれが一番。家族で過ごすことが大抵だったことも一因として挙げられる。お茶の間で濃厚なラブシーンが気まずい昭和家庭である。

『ホーム・アローン2』は勿論だが、『ダイ・ハード2』なども定番だ。
ラブストーリーでは、トム・ハンクスとメグ・ライアンの『めぐり逢えたら』をオススメしたい。名作『めぐり逢い』のリメイクというかオマージュ作品。名作をいい感じに組み込んで、新しく作り上げている。夏が舞台だが同じ二人の『ユー・ガット・メール』も素敵なのでオススメ。
アニメなら『東京ゴッドファーザーズ』が一押し。ドタバタコメディで、果たして無事決着がつくのか?と不安になるが、最後には色々と上手く収まるので面白い。

どの映画も総じて「家族や周囲の愛とか縁とか」がテーマのように思う。
やはり寒さがこたえるクリスマス。年末に向けてどうにかこうにか、身近な者たちで協力しあって乗り越えていこうゼ!ということなのではないだろうか。
鼻をかみすぎて辛い一人は苦笑いするしかないクリスマスの夜だ。
(あと一時間半、か…)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?