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美味しいもの教えたげるネ!

堺の老舗甘味処・かん袋


賞味期限その日限りのくるみ餅がお〜いしいんだヨ!

かん袋の発祥は鎌倉時代にも遡るのだとか。
もとは「和泉屋」という名称だったのが、安土桃山時代に現在の「かん袋
」の名になったとの逸話が残っているらしい。
かなりの歴史であるが、それが今もきちんと残っているのはメニューのシンプルさにも起因しているのではなかろうか。なんせ看板商品のくるみ餅しかないのだから。

芥子餅で有名な本家小嶋なんかも室町時代からの老舗だが、ほぼ芥子餅のみの一本勝負である。オトコマエ〜。
リスクヘッジの観点から言えばあぶなっかしい気はするけれど、そこは老舗の重みというやつだろうか。


くるみ餅とは、餡で餅を「くるんで」いることから名付けられた。
餡の材料は(乾燥)大豆で、そこに抹茶などでうぐいす色に着色することも。
仙台名物ずんだ餅とは良く似ているが、あちらは材料が主に枝豆であること、豆のつぶつぶした食感を残してあること、くるんでいないこと、が違いに挙げられる。

かん袋のくるみ餅もまたシンプル・イズ・ベスト。
優しい甘さの餡とやわやわで食べやすい一口大のお餅が、懐かしさを呼ぶ。
お持ち帰りとともに店内での飲食も出来るが、店内ならではなのが氷くるみ餅。


至ってシンプル

氷に蜜はかかっておらず、餡の甘さでいただく。
お〜ぃし〜い!
お〜ぃし〜い……ものはあっという間になくなってしまう……。
夏はこの氷くるみ餅の人気で外に列が出来るほどの繁盛っぷりなのだが、あっという間に食べてしまうので回転が早い。


順番待ちの木札


サイズはシングル・ダブルの二種類
ちょっと物足りないかな、くらいのシングルが多分ちょうどいい

難点は大阪中心地からは少々アクセスし辛いところだろうか。
今宮、通天閣あたり、もしくは天王寺から走る阪堺線という路面電車の寺地町駅が最寄り。近くに提携しているタイムズがあるので、車のほうが手っ取り早いかも。

大通りを挟むとこんなお店も。


11時台

伝説の飯炊き仙人が炊くご飯が日本一美味しいと言われる大衆食堂、銀シャリ屋ゲコ亭。
とは言っても仙人は数年前に引退してしまっている。残念。
それでもこうして行列が出来るほど、いまだ人気は健在らしい。この裏手にはもっとしっかりした店構えの姉妹店?もあるとか。


食欲の秋というにはまだちょいと早いけれど、食欲に季節は関係ないのだ。


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