海老川悦子

歴史、言葉、物語が好きな主婦。のんびり生きてます。 主に日記、エッセイ、原稿用紙一枚小…

海老川悦子

歴史、言葉、物語が好きな主婦。のんびり生きてます。 主に日記、エッセイ、原稿用紙一枚小説。

最近の記事

エンジンを掛けてアクセルを開ける

 ハンドルを持つと性格が変わる。 これはある物に対して「エンジンが掛かる」とは少し違うかもしれませんが、私にもその様にエンジンを掛ける物があります。   それは、ボールです。 子供達が赤ちゃんの時、寝返りが遅くても発語が遅くてもあまり気にならなかった私。 しかし子供達にキャッチボールをねだられたある日、カチカチに空気の入ったドッジボール用のボールを握った瞬間、私のエンジンは唸りを上げ、そして自動的にギアへ入ってしまいました。 まだ子供達は上手に体の動かし方を知りません。

    • ボクのダメダメ母ちゃん

      ボクの母ちゃんはダメダメ母ちゃんだ。 色々ダメダメなのだが、特に車のウンテンがダメダメ。 真っ直ぐ走れるが、止まる、よせる、ワリコムのがダメダメ。 特に止まるのがダメダメだ。 どこに行っても、駐車場の奥の奥、誰も止めていないところに止めるんだ。 ボクらは駐車場から店までダイブン歩かなければいけない。 「母ちゃん、下手だからごめんね。」 ボクのダメダメ母ちゃんは、ボクと妹にあやまる。 「いいよ。」 ボクはそう言ってあげる。妹もニッコリ。 たいへんなのは駐車場に車がい

    エンジンを掛けてアクセルを開ける