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火消しチームにPMは居ない

残念なことにエンジニア人生で3度ほど火消しチームにエントリーされたことがある。

その時気付いたのですが、火消しチームを組む時ってPM的な役割の人って居ないんですよねぇ(肩書PMさんはいる)

今回はその件をネタにします。


(このネタは、あくまで自分が経験した火消しチームの話なので、他所では違うかも?他の経験者の話が聞きたいーー)



1.火消しチームが組まれるまで

大手SIerで「社運がかかったプロジェクト」が大炎上して燃え尽きそうになると火消しチームが組まれます。

火消しが組まれるよくあるパターンは

・予算10億のプロジェクト
・既に11億使ってるけど完成度2割
・納期はあと2か月(客先に延期してもらってる)

こんな感じになると火消しチームが組まれます。



2.火消し構成前の絶望感


火消し人員が来る前は数十名規模(下手すりゃ100名超え)のプロジェクトなのですが、数名(2~3名とか)だけ残ってあとは他県からくるメンバーで構成されます。

この時の絶望感がハンパないですw

だって、40人くらいのエンジニアが毎日夜遅くまで残って作ってたシステムを残った数名+援軍数名で作るとか頭おかしい…



3.火消しチームの構成


火消しが組まれるまえはよくあるこんな構成(実際はもっと人数多い)

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で、火消しが組まれるとこうなる(実際はもうちょいいる)

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マネージャさんはいるものの指示はあまりしない。

少人数化したとはいえ、チーム開発であることは変わらないのに、各自どうやって判断して、どうやって動くかというと。


各自が状況を判断して動く。


ただそれだけ。

それだけなんだけど、むちゃくちゃ上手く動ける。

メンバー全員が百戦錬磨のエンジニアだからw

誰が何を得意としていて何を任せたら良いか、重要度の高い案件は何か全部みんな分かってて行動する。



4.火消しタイムは遠慮しなくても良い


大人数で開発する時って、スキルがあるからって自分一人でぶっ飛ばすと周りに迷惑がかかる。

だから、歩調を合わせてチームプレイに専念しなくちゃいけない。


例えるのであれば

刀を振り回すと危ないから鞘にしまっておく

そんなイメージ。


でも火消しタイムは刀をぶん回せるw
周りもみんな刀ぶん回しているw

百戦錬磨エンジニア達は人の刀にあたるようなドンくさい人はいないですからねぇ。。。w



5.なんで最後に火消し?

火消しチームのおかげでプロジェクト解決し、ふと疑問に思ってPMさんに質問したことがある。

「最初っからこのメンバーで行けば良かったのではない?」

そもそも大規模プロジェクトだし、大変なのは分かりきっているのに失敗するまで火消しチームが組まれないって、予算が凄く無駄な気がしたから。


で、PMさんの答えが

「沢山予算と時間が合って充分チームが組める状況下で
 失敗しそうなので各支店からスペシャリスト呼んで下さい
 って言えないよね?w」

「あと、ここにいるメンバーは北は仙台、南は福岡の各支店のトップエンジニアさんなんだけど、普通、このレベルのエンジニアは各支店の支店長が離すわけないの。今回は社長命令で特別に召集されたから今ここにいるだけ」


なるほどぉ、、、いろんな事情があるんだなぁって思った(*´ω`*)


ちなみに火消しチームを組む時は
だいたい同じ人がエントリーされるので、同じ会社で2回目の火消しに参加するときは
「あ、、2年ぶりーー お久しぶりです~~( *´艸`)」
みたいな感じになる。



6.他はどうなんだろ?

自分の場合、派遣SEでずっと仕事しているから、そもそも火消しにエントリーされる機会がすくないのだけど
大手SIer勤めの強強エンジニアさんってどんな火消し経験があるんだろうか?

超気になります!

どこか、火消し体験談の記事とか知ってたら教えて下さい~~(/・ω・)/


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