Re:LieFの音楽担当からの2年

お久しぶりです。えびかれー伯爵だったり金閉開羅巧夢だったりするものです。
前回のぬきたしの投稿たくさん読んでもらったみたいで本当にありがとうございます。見返すとめちゃくちゃ日本語おかしくて焦りました。たぶん今回もおかしいです。

今日はM3 2018秋!!なんですが……
自分が音楽担当をした「Re:LieF~親愛なるあなたへ~」の発売から2周年の日でもあります。
自分が担当するはじめての商業ゲーム作品なのでとてもとても思い入れがあります。今回はそれについての思い出語りとかそれからの2年みたいな事をぼんやり書こうかなと思います。
※多分ネタバレとかもあるとは思うんでプレイする予定のある人は気をつけてね。あと長いのとほぼ自分語りだよ





Re:LieFはたくさんの人と仕事として関わるはじめての経験で
いいことも、わるいこともたくさん経験できた、自分の人生豊かにした素敵なゲームでした。
まったく仕事としてのやりかたを知らない状態だったのでとにかく「頑張る」ことくらいしかできなかったような気がします。
人への連絡だったり、ゲームへの曲の当てはめ方だったり、単純に曲作りのお勉強だったり、とにかくできる事は色々したと思います。
絵の質感がすごく綺麗な作品だったのでそのレベルまで音楽も持っていかないといけなかったり、当時は学生だったので時間もうまく作れなくて、たくさんの人に助けてもらいました。
まわりの制作メンバーも正直お察しですが、見知った仲だったのでゲームに関することも、まったく関係ないことも……たくさんお話しながら作ってたのが懐かしいです。

今も時々同じ作品を担当できるのもなんだか夢みたいな話な気がします。
他の人は多分コレがなくても、そのまま立派になってたり、すでに実績がある人だったりしたとは思うんですが、自分にとっては少なくともこのゲームがあったおかげで仕事に繋がってると思っていますし、今があると思います。
本当にそう思います。

制作をしている当時、まだ学生だったと書きましたが、自分の身近なところにものすごく実力がある人がいたりなんだりしてましたし、自分じゃなくてもいいんじゃないかとか思ったりもしてました。きっと自分じゃない誰かが自分より素敵な曲を作れるし、実際作っていて痛感することばかりでしたが
それでも自分に任せてくれていた雫さんや一緒に遊んでくれたり頑張っていたichinoseさん、syamoさんがいてくれたので頑張るぞ!!ってなってました。

そんな時に、詳細には書けませんが、自身のことで学校を辞めないといけない出来事が起きてしまって、Re:LieFの担当も続けられないかもしれないくらい時間が取れなくなってしまいました。今までの人生の中であんなに辛かったことも、きついと思った事もなかったくらいのことでしたが、なんとか制作メンバーへの引き継ぎ連絡も済まして、直近でどうしてもやらないといけない事だけをとりあえずやることにしました。

主題歌の収録がちょうど数日後にあってそれに向かいました。
紫咲ほたるさんというボーカルの方に歌ってもらったのですが、
自分の考えてることまでわかるんじゃないかと思うくらいきっちり歌ってくださって、すごく素敵な経験でした。スタジオの帰り道にほたるさんとお話をしている中で、このゲームの歌を担当する事をとても喜んでくれていて
正直に言って凄く救われました。
自分はこの作品が最初で最後。作曲活動はもうそれで終わりにする。と考えていたので本当に勇気づけられました。

そこから、なんとか持ち直せてその後も色々なことがありましたが、なんとか担当を続けることができました。
syamoさんは心配して電話かけてくれたりもしました。優しい。

そしてゲームの発売日。
自分は作業しないといけなくて発売日に秋葉原とか行けなかったという……

それはおいといて、ちゃんとゲームが売れていき、評判がSNSにかいてあって、商業ってすごいなって思いました。たくさんの人がプレイして、僕らの知らない所でRe:LieFについて話題になっているというのは凄く不思議な経験でした。

そこから打ち上げがあったり、怒られたら消しますけど、打ち上げの自己紹介でmochaさんが感動して泣いていたり、自分が酔っ払いすぎたり
面白かったです。
それが縁で、しょっちゅう飲みに行くようになったバーがあったり、そこではじめたダーツ。そこで仲良くなった人と久々に行ってハマった釣り。
たくさんの縁だったり、楽しい事を引き寄せてくれました。
今は釣りもダーツもバーも欠かせない自分の要素になりました。
そして今は名前になったカレーにハマったきっかけでもあります。

そしてRe:LieFからお仕事頂いたり、そこでの経験が今の仕事に反映されてなんとか今も仕事を続けられています。Re:LieFの後の仕事はプレッシャーが凄かったのですが、結局の所自分にできることは、どんなにあがいても自分にできる範囲までしか手が届かないので、頑張って作ることにしました。
自分が担当するゲームは自分じゃなくてもきっと素敵なゲーム、曲になるという考えは今もありますが、だからこそ自分が担当する意味だったり、自分に任されるという事がどういうことなのかを考えて作ったりするようになりました。

あとは担当したゲームごとにキャラクター達の生き方や世界があるんだなって考えながらできるのも、Re:LieFのキャラクターたちが本当にそこにいるような生きているような感じがして、そういうこともこのゲームから、彼らから教わった気がします。
かなちゃん好き。

サントラ聴きながら書いてたんですけど、すごく懐かしいしこんなのもあった!とか色々思い出せて楽しかったデス。
僕にとって救済の意味があった大切なゲームです。
今後も失敗とかうまくいかないこともたくさんあるだろうし
仕事がこの先もあるのか心配ではありますが、なんとか続けていけるように
Re:LieFを作った時の気持ちを大切に、頑張ろうと思います。

ではでは。



うそ!!M3参加する人は第二展示場1階、い-23bも宜しくお願い致しマス


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