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生きざまは顔に表れる〜俳優 草彅剛を見て感じること

彼の演技が大好きだ。

私は人生の半分以上SMAPファンで香取慎吾好きを公言しているが、ドラマや映画などは草彅氏の出演作以外好んで見ることはない。
日本で最も上手い俳優陣のひとりだと思う。

彼の演技を一番最初に見たのはSMAPにハマりたての中学生の頃。
「僕が僕であるために」
尾崎豊の曲をオマージュしたスペシャルドラマ。
この作品で彼は悦郎という青年を演じていた。

身寄りの無い悦郎が両親の様に慕っていた取引先の老夫婦が居たが、金銭苦で自殺をしてしまう。
前日に老夫婦と口論になった悦郎は思わず酷い言葉を投げかけていた。「余計なことするな!!本当の親でも無いくせに!!!」

謝罪しようと夫婦の家に入ると変わり果てた老夫婦の姿を目の当たりにする。
自分の暴言が原因で老夫婦が自殺したと思い込んだ悦郎。
ショックで錯乱状態になり、自転車を漕ぎ夜の街に飛び出すがバイクに轢かれて事故死してしまう。

5人の中で登場シーンこそ最も少なかったが、ベテラン役者勢を差し置いて最も印象に残った。その証拠に20年以上経った今も、このシーンと彼の表情を鮮明に覚えている。
混乱、自責の念、悲しみ、後悔、不条理、やるせなさ、行き場の無い感情全てを表現していた。

役者として彼は「憑依型の天才」とよく評される。
普段はのほほんとして裏表の無い天真爛漫な姿から「永遠の5歳児」と揶揄され天才の片鱗こそ見せないが、一旦役に入るとその役名で、その人生を生きる。

最近話題になった「ミッドナイトスワン」でも、公開が決まった段階でのポスタービジュアルを見ただけでその役が背負う「哀しみ」が眼に宿っており胸を打たれた。
今回この映画について深くは語らないが、ラストの海辺のシーンでは私が知る彼の表情の中で最も美しい表情(かお)を見せ、思わず息を飲んだ。
「こんな顔も出来るのか」作品を観る度に、表現力が増していく気がする。

どんなに表面上きれいに取り繕っても、普段考えていること、していることが隠しきれない表情となって表れてしまう。
だから僕はこれからもっと「良い顔になった」と言われるような生き方をしていきたい。著書「クサナギロン」より


昔、母が美人女優AがTVに出る度に「この人嫌い。意地悪そうな感じが顔に出てる」と言っていた。

幼ない私には言葉の意味が解らなかったが、今でも余裕が無く険しい顔をしている自分に気づいた時は、母と草彅氏の言葉を思い出しハッとする。
ちなみにこの女優Aは態度が悪く干されたとネットに書いてあった。

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現在SMAPメンバーは最年長の二人が48才、小学6年生から活動していた香取氏は43才だ。

私は「今」のSMAPがいつだって一番好きだ。いつでも今が一番良い。

「アイドル=若い方が良い」その概念は彼らには通用しない。
その時々で培ってきたもの、得た経験を糧にベストを尽くしているから結局いつも「現在(いま)」が一番輝いている。

元々人間力が高い人物が集められたのか、メンバー同士影響し合うことの相乗効果かおそらく両方あると思う。
その中で草彅氏は突出して「演技」の面で人間力をいかんなく発揮できるタイプなのかもしれない。
理不尽な逆境に腐らず前進し常に進化し続ける彼らには、いつも大事なことを気づかされる。
生きざまは顔に表れるのだと。

貴方はどんな顔になりたいだろうか。

私は芯の強さを感じる顔に憧れる。
自分で決めたことに責任を取り、自信と誇りを持っている人。
真の意味で「自立」している人はオーラが違う。

動物も野生と家畜では顔つきが違う。思考、発言、行動全てが顔、身体つきを創り上げる。
よく笑う人は目尻に皺が、しかめっ面が多い人は眉間に皺が刻まれるように。
己の思考・発言・行動を変えれば、なりたい顔つきに近づけるということだ。

本音を言えば今すぐ北川景子の顔になりたい。
そう思いつつ今夜も割り箸を口に咥え、口角を引き上げるトレーニングに勤しむのだった。
(ちなみにこれをしながら玉ねぎのみじん切りをすると涙が出ない。口の乾燥を防ぐ為に唾液分泌の方が優先されるかららしい)

次回「キムタクがマックを食べるともはやジャンクフードではない」

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