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自分を褒めることに抵抗を感じる 自分を大切にすることに違和感を感じる

自分の考え方は行動に反映されます。そして、「自分の考えたことを行動に移す」ということの積み重ねが、自分の人生になります。だから、「人生を変えたい」と思ったら、まずは自分の考え方を変える必要があります。「考え方が変わり行動が変わる」というのが、「人生が変わる」ということです。

自分の思考パターンというのは、長い時間をかけて作り上げられたものです。だから、「よし、人生を変えるために、さっそく自分の考え方を変えよう」と思っても、簡単に変えられるものではありません。

長い時間をかけて強固になった思考パターンを変えるためには、言葉遣いから変えていく必要があります。私達は言葉を使って思考をします。だから、自分の使う言葉を変えることで、自分の考え方に影響を与えることができます。しかし、言葉遣いを変えたからといって、すぐに自分の考え方が変わる、というわけではありません。

なぜなら、今の自分の思考パターンというのは、これまで長い間自分の使ってきた言葉で形成されてきたからです。「自分は何をやってもダメな人間だ」という自己イメージをもっている人は、長い間自分をダメだと思い込ませるような言葉を使ってきたらか、そうなっています。長い間「私はダメな人間だ」と自分に刷り込んできたから、「自分がダメだからいけないんだ」という考え方をするようになっている、ということです。

「自分は大丈夫」と言い続ける

自己否定が癖になっている人が変わるためには、自己肯定をする必要があります。「自分はダメだ」という思考パターンを崩すためには、「自分は大丈夫だ」と自分に言い続ける必要があります。

「私はダメな人間だ」というのは、元々自分の中にあった考え方ではありません。他人からダメだと言われたとき、「やっぱり自分はダメなんだ」と相手の言葉を受け入れる、という体験を繰り返すことで、だんだんと「私はダメな人間だ」という考え方が形成されていきます。

「自分はダメだ」という思いが強くなっていくと、今度は自分で自分をダメだと責めるようになります。自己否定をすることで、ますます「自分はダメだ」という思いが強くなります。「自分はダメだ」という思いが強くなると、「みんなも私のことをダメだと思っているに違いない」と考えるようになります。すると、年がら年中、自分からも他人からもダメだと言われているような気分になり、「すべては自分がダメだからいけないんだ」という考え方しかできなくなってしまいます。

自分の中に対立があるから苦しくなる

長い時間をかけて形成された「自分はダメだ」という思いを変えるためには、「自分は大丈夫だ」と、コツコツと自分に語り続けることが大切です。これまで1万回「自分はダメだ」と言い続けてきたのなら、2万回、3万回と「自分は大丈夫だ」と言い続ける必要があります。「自分はダメだ」という思いを、「自分は大丈夫だ」という言葉で上書き修正する、ということです。

初めは、「私はそのままの自分でも価値がある人間だから大丈夫だよ」と語りかけても、なんか自分に嘘をついているみたいで、嫌な気持になるかもしれません。それは、あなたの中で、「自分はダメだ」という思いと、「自分は大丈夫だ」という言葉の対立が起きているからです。

私達は自分の中に矛盾する考え方があると、嫌な感じがするようにできています。「自分はダメだ」という思いに占領された心の中に、「自分は大丈夫だ」という言葉を入れることで、自分の中に矛盾が生まれることになります。すると、「ダメだけど大丈夫な人間なんてありえない」「自分はダメなのか、大丈夫なのか、どちらかにしなければいけない」となります。そして、そこで、慣れ親しんだ「自分はダメだ」という考え方を選び、「私はそのままの自分でも大丈夫だよ」と語りかけるのをやめると、自分を変えることができなくなります。

抵抗を感じても、自分は大丈夫だと言い続ける

自分を変えるとは、自分の思考パターンを変える、ということです。自分の思考パターンを変えるためには、今の自分と違う考え方をして、自分の中に対立をつくる必要があります。「自分はダメだ」と考える自分を変えるためには、「自分は大丈夫だ」という言葉を使い、自分の中に対立を生み出す必要があります。繰り返し繰り返し「自分は大丈夫だ」と語りかけることで、「自分はダメだ」という思いを崩していく必要があります。

自分の中に対立が生まれると、嫌な気持になります。しかし、それでも、「自分は大丈夫だ」と言い続けることで、「自分はダメだ」という思いを弱めていくことができます。「自分はダメだ」という思いが弱まっていくほど、「自分は大丈夫だ」という言葉に対しての違和感が軽減されていきます。そして、最終的には、「自分は大丈夫に決まっているよ」「そんなの当たり前だよ」と考えられるようになります。他人から人格否定をされても、「何を言ってんだ、この人は?」「この人には私の魅力がわからないんだな」と、自然と考えられるようになります。

ということで、自己否定が習慣化している人は、自分を褒めることや、自分を受け入れることや、自分にやさしくすることに抵抗を感じるかもしれません。しかし、それでも自分を肯定する言葉を使い続けることで、必ずあなたの思考に影響を与えることができます。

「どんな状態の自分でも肯定する」という体験をコツコツと積み重ねていきましょう。「そのままの自分でも大丈夫」という思いを蓄積していき、「自分はダメだ」という思いが入り込むスペースをなくしていってほしいと思います。

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