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生理中のデトックスはおやすみ!翌月の生理に備えて。

ここ数年「痛くなったら〜」から「痛くなる前に」の宣伝文句の方が目立つようになった痛み止めのCM。

私自身は幼い頃から生理痛がそれほど重くない方なので痛み止めにお世話になったことがないんですが、友達で学校を休んでしまうほど痛みに悩む子や、会社で突然倒れる同僚も見たことがあるので、複雑な気持ちになります。

本来でいえば痛みそのものが生じないのが生理の通常状態。

痛みが当たり前になってしまい「痛くなる前に」薬を飲む習慣ができてしまっては、やがて体が薬に慣れてしまい、より強い鎮静効果を求めるようになってしまいます。

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腹痛以外にも、月経前症候群がひどい方もいます。

イライラする / フェイスラインや顎のニキビができる / 揚げ物や甘いものなどを爆発的に食べたくなるといった体の状態が攻撃的になる方から、

無性に悲しくて仕方がなくなる / 体が冷えて不安になる / 寝ても寝ても眠たい / 意識がぼんやりして仕事に集中できないという体が守りに入る方まで様々です。

何が起こったわけでもないのにポロポロ涙をこぼす友人を見て、とにかくそっとしておくしかできなかった経験が私にも度々あります。

でも、生理が始まったとたんに「この世の天国」並に気が楽になったりする。笑 男の人はびっくりしますよね。でもどちらの自分も本当。これはなぜ起きるんでしょう?

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月経は、いわば月に一度、血液に不要なものをのせて排出するデトックスの期間。

その働きはアーユルヴェーダでいうところの「ヴァータ(風)」の力が中心になって起こるとされています。

ヴァータは運搬のエネルギー。何かを運び出す風の力が、体の下位に向かって正常に働くことができれば、生理痛は起きないはずだし、月経前症候群も起きません。

逆にいえば、そのヴァータのエネルギーを妨げるような行為が月経前後の辛さを引き起こしているということになります。

アーユルヴェーダにおいて、体調を整えるときは、そのエネルギーが増える要因を知り「その逆のことをする=引き算を行う」というのがポイント。

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生理が始まる1週間前から、体を温めてゆっくりと過ごす

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