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消化不良・お通じ・むくみ解消に効くスパイスミックス

さまざまな便秘のタイプに合わせて、アーユルヴェーダ的に原因と、食べもので作る便秘薬についてお届けするお通じ改善シリーズ第3弾。

③症状:調子がよければ毎日無理なくでるが、気づくと出ていないときがある。気づいたときには、便器にべたっと張り付いて残ってしまう便がでることも。原因:水分過多などでむくみが生じている。消化不良を起こしている。食物繊維不足、運動不足、冷えなど。

これは代謝がよくて元気な若い人なら、こんなの経験したことないよ。と思うかもしれませんが、ウイルス性胃腸炎などにかかって消化機能が低下した後、回復途中で消化に重い食べものを食べると、小さい子供でもこうなることがあります。

こうした便器にべたっとタイプのお通じを出す方は、毎日するっと出ていると思っていても、実は普段から、「お手洗いの水に沈む」「色の黒い」「臭いが特徴的」などのお通じを出していることがあります。

これはアーユルヴェーダのドーシャとしては水の排出が苦手なkapha体質の方がなりやすいかもしれないですが、pittaやvata優勢でも「自分の消化力以上」の食べものを食べ、飲み物を飲んだ時、こうなります。

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この「自分の消化力」ってなんでしょう?

「消化力」というのはアーユルヴェーダ独特の言葉かも。

その名の通り、胃腸が持つ消化の力ですが、これはひとりひとり皆違い、季節によっても変化しますし、その人の体調や前の食事の消化の程度でも変化します。

アーユルヴェーダではこの消化の火のことを「アグニ」と呼んでいて、健康の要としてとても重視しています。

気になる自分の消化力。今日は何パーセント?と実測したいのはやまやまですが、測ることはできません。どれくらいかな、と感じたいのなら、食べたあとのお腹の具合と相談してみること。もしくは、食べる前のお腹をさすって相談してみること。

なんだか胃が重いなあ、と感じるのなら、消化力以上のものを食べてしまっている可能性があります。体調によっては、消化に良いおかゆでさえも、重いなあ、疲れた、と感じる日もあるかもしれません。

アグニは、お米と水が入ったお鍋を受ける火のようなもの。火が小さすぎたり、大きすぎたりしては、美味しいご飯が炊けないように、自分の消化力に合っていない食事を摂ったとき、人は消化不良になります。

消化不良を起こすと、アーユルヴェーダでは「アーマ」といって、日本語で「毒素」のようなものが蓄積されるとしており、このアーマは、通常の食事のようにアグニで燃やして老廃物として体外へ排出することができず、体内に残り、やがて不調や病気の原因となるとしています。

アーマは燃やして体外へ排出することができない...

じゃあ永遠に残り続けるの!?

というと、そうではなく排出する方法はあるのですが、それはまた別の記事で。

とにもかくにも、アーマを蓄積しないよう、日々消化力に見合った食事を摂り、お通じをリズミカルに出すことはとっても大切。ということです。

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そのため、アーユルヴェーダでは、前回の記事でお伝えしたように、日頃から消化の火をサポートする「食前の生姜」などの食事法が充実しています。

既に、便器にべたっと張り付く・水に沈む・黒い便を出している方にも、食前の生姜は消化促進をサポートしてくれるためおすすめです。

今回はそれに加えて「末端の冷えを解消し」「体全体のめぐりを良くする」便秘薬を紹介します。

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