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#岳の国から2018夏② - 今年の滞在物件が見つかるまでの道のり

春が終わりに近づくと「今年もアレ、やるの?」「今年はどこに行くの?」「今年も写真、楽しみにしてるからね!」と言われることも多くなってきた。だけど、毎年毎年言ってるけど、一ヶ月間暮らす物件を探すのは、なかなか難しい。そりゃあ予算が潤沢にあれば、いくらでも見つかるだろうけど、そんな身分ではないし、かといって小さい子ども2人を含む四人家族だと、シェアハウスみたいなのもちょっと勝手が悪かったりする。

直接の知り合いや、InstagramTwitter などの SNS を通じて繋がっている方々のなかで、わたしたちのこの夏の移住イベントに興味を持ってくれる人たちに一番よく聞かれるのも、どんなところに滞在しているの、とか、どうやって探しているの、という点。

わたしたちも毎年苦労して探していて、まだ「こうやって探せば間違いない」みたいな鉄則は見つけられてないのだけど、少なくとも忘れないうちにその年の経緯をメモしておけば、あとで振り返ったときになにか法則やメソッドのようなものが浮かび上がってくるかもしれないので、書いておこうと思う。

今回わたしたちが滞在している家は、八ヶ岳の麓にある、管理別荘地一帯のなかの一軒。

前回の記事で触れた通り、今年はわたしが妊娠中であるため、東京から2-3時間の範囲内で滞在できる場所を探していたところ、〈別荘地に "体験宿泊"〉というページに行き当たりました。体験宿泊は当然一泊なので、長期の貸し出しプランはないですか、とホームページを通じて問い合わせたところ…「取り扱っているのはすべて分譲物件で、通常は賃貸はしていない」とのことながら、わたしたち家族が毎年やっている「8月限定の田舎暮らし」に興味をもってくださり、なんと特別に貸し出してくださることになりました。

(去年 note をはじめておいて本当によかった! これがあったからこそ、目を止めていただけたのです…! 今年はもっと頑張って書こう…!)

その太っ腹な管理会社こそが、セラヴィリゾート泉郷さん。
八ヶ岳南麓エリアを中心に、清里、蓼科、安曇野、伊豆高原など数々のリゾートエリアでコテージ・ホテル・コンドミニアムなどの宿泊施設や、会員制のリゾートクラブなども運営されています。

わたしはこれまでの人生で別荘を所有することなんて検討すらしたことがなかったので、どのような形態があるのかもよくわかっていなかったのだけど、物件をお借りすることが正式に決まる前、下見を兼ねて訪れた際に、管理別荘地というものについてお話を伺い、まあなんと便利で心強いシステムなんだろうと、正直ちょっとびっくりしました。

地方に個人で住宅を所有する場合、ゴミの出し方から防災に関するルールまで、その地域のしきたりを周辺の住民の方々に聞きながら、ひとつひとつ学んでいかなくてはならない(自治会に加入できずゴミ出しができない、などのトラブルも稀にあると聞くし…)。

けれど管理別荘地の場合は、そのあたりはばっちりサポートしてもらえるし、そのほかにも「別荘」というものの特性上、滞在していない期間があることも前提とされるので、清掃・草刈り・除雪・道路整備・巡回警備などを行ってくれたりもするわけで(※サービス内容は事業者によって異なる)、別荘地といえども定住する人がいるのも納得。

都市部のマンション暮らしに慣れている人だったら、いきなりすべて自分でやるのはハードルが高いけど、管理体制が整っている場所から始めることができれば、移住という選択肢も現実味を帯びてくるかもしれない。

…と、本格的な移住や別荘購入を検討しているわけでもないのに思わず熱弁をふるってしまったけれど、なぜかというと、わたしたち家族にとっても、夏の一ヶ月限定とはいえ、毎年そのあたりは地味にアタフタしたり失敗したりもしてきたところ。今年は至れり尽くせりなので、とっても楽チン。主婦的にはかなり助かるんですよ、市指定の有料ゴミ袋じゃなくてノーブランドの半透明の袋でいいとか、回収日の少ないリサイクル系のゴミも帰宅日にまとめて出していいとか、そういう細かいところがね。

ところで東京を出発する前、「今年は北杜にいくぞー」と InstagramTwitter に投稿したところ、やはり東京からアクセスがよいからか、「行ったことあるよ!」という人たちからの反応が大きく(子どもたちと一緒に楽しめるスポットやカフェなどのオススメ情報もけっこう集まった◎ 独り占めするのはもったいないし、これからの自分用のメモも兼ねて、近々 note に書こう)、なかには、「北杜市、移住候補先でした!」とか、「北杜に移住したいと思って色々画策中です!」なんていう声もあって、その人気ぶりに改めてびっくり。

もし興味があれば、セラヴィリゾート泉郷さんをご紹介することもできるので、ご希望の方がいれば、声かけてくださいね。ちなみに、わたしたちとの連絡窓口をしてくださっている担当者さんも、神奈川県から移住された方。泉郷のスタッフさんは移住者がとても多いそうで、今日お会いした方も「もともとは東京出身なんだけど、もう永住でいいかなーと思ってます」と言っていた。

たしかに、去年滞在した白川町(岐阜)や、一昨年の男鹿(秋田)は、片道40分くらいかけて食料の買い出しに行く感じだったけど(そしてその、のほほんとした環境もとても良かったけど)、今年はほんの15分くらいで大きいスーパーもあるし、公園や図書館やレストランなんかもたくさんある。

豊かな自然だけじゃなくて、便利さもある、バランスがよい場所なのかな。一ヶ月かけて、じっくり体感していこ。

Instagram : #岳の国から2018夏

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