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来年度、教壇に立つ学生へ 今から取り組んでおきたいこと① ~スケジュール管理~

 教員採用に合格している学生は、教壇に立つまであと6カ月の期間がある。この期間を有効活用して教員人生のスタートを切ってほしい。

 後期の授業や、卒論発表会等もあり、4月に向けての具体的な準備はなかなかできないかもしれないが、これから6か月間、以下の2つだけでも意識しながら取り組むと、4月からよりよいスタートが切れると考える。

 ① スケジュール管理能力を身に付ける。
 ② 学校現場の先生方とつながる。

 今回は、スケジュール管理能力について書いてみる。
 
 学校現場に入ると、思った以上に忙しいと感じるであろう。授業や学年会、研修等など計画的に行われるものだけではなく、当然、子どもや保護者に対してイレギュラーな対応も多く出てくる。
 このような状況の中で、授業の準備や校務分掌などの仕事もを行うわけであるが、はじめは何が何だかわからないまま1日が過ぎてしまうことが多いだろう。それは当たり前のことであるが、常時、仕事に追われ続けると、体力だけではなく、精神的にも大きなストレスになる。
 ストレス等を軽減するために、スケジュール管理能力を高めておくとよい。この能力は、大学または大学院を修了するまでに、ある程度身に付けておくと将来役立つ。

 スケジュール管理能力については、様々な考え方があるが、シンプルに言えば、「何を」「いつまでに」「どれぐらい行うか」の行動管理しておくことである。
 大学等で手帳等を活用している人は、「そんなこと、言われなくても分かっているよ。」という人もいるかもしれないが、改めて自分の手帳等を見直してほしい。

 例えば、大学の講義でレポートを提出しなければならない場合、手帳等にはどんな内容を書き込んでいるだろうか。
 手帳等の9月30日の欄に「教育課程論のレポート提出」とだけ書いているのであれば、予定だけを書きこんでいることになる。「レポート提出」は予定である。予定に加え、レポート作成の時間、留意事項、提出するまでの「段取り」も記入すると、仕事の可視化が図られ、効率よく仕事を進めることができるだろう。
 例えば、9月19日「9:00-9:30 講義ノートの振り返り ポイントの確認」、9月20日「17:00-18:00 レポートの半分を作成」、9月25日「18:00-19:00 レポートの残り作成」9月26日「10:00-10:10 誤字・脱字の確認」などと、レポート提出までのあらかたの段取りを書いておくことをお勧めする。もちろん、計画通りにいかないこともあるが、書いているだけで「今日は〇〇をするから、他の作業は少し早く終わらせよう」「明日、すっきりした気持ちで映画をみたいので、今日のうちに集中して終わらせよう」などと、有効に時間の活用ができるようになってくる。

 以上は一例であるが、学生等の時期に、自分の行動を管理する習慣を身に付けるため、スケジュール管理能力を高めておくことは大切なことと考える。

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