株の配当金はいつ、どれくらい貰えるの?初心者向けにわかりやすく解説
決まった時期に株を保有しているともらえる配当金。もらえる時期や金額は銘柄によってさまざまです。「そもそも配当金って何?」というところから、配当金をもらえる条件、もらう方法など、初心者向けに詳しくまとめました。
株の配当金とは
配当金は企業が得た利益の一部を株主に還元するものです。投資信託の分配金と似ていますが、分配金は総資産を切り崩して支払われるのに対し、配当金は得られた利益から支払われるという点で異なります。
配当金が貰える条件
配当金はいつでも貰えるわけではありません。株には権利確定日が定められています。権利確定日に株主名簿が作られるので、そのタイミングで持っていればOKです。
注意したいのは、権利確定日に購入しても配当金は貰えないことです。権利確定日の2営業日前が権利付き最終日で、この日の終わりに保有している必要があります。以前は3営業日前でしたが、2019年7月にルールが変わり、2営業日前になりました。権利付き最終日の翌日は権利落ち日で、この日に株を売っても配当は貰えます。例として9月30日(水)が権利確定日となるスケジュールをみてみましょう。
9月28日(月)2営業日前 権利付き最終日(この日に買ってもOK)
9月29日(火)1営業日前 権利落ち日(この日に売ってもOK)
9月30日(水)権利確定日
権利付き最終日のみ持っていれば配当が貰えるわけですが、そのように考える人も多いので、権利付き最終日は株価が上がり、権利落ち日は株価が下がる傾向にあります。その差額が配当金より大きかったら、損してしまいます。配当金目当てで投資するなら中長期的な保有がおすすめです。
配当金はいつ貰えるの?
国内株式の場合、配当金が支払われるのは年1~2回です。支払回数や権利確定日は企業によって異なります。
また、権利が確定してすぐに貰えるものではありません。権利確定日から2~3カ月かかるので、気長に待ちましょう。
配当金はいくら貰の?
配当金の額は株によって異なります。すべての株で配当金が支払われるわけではなく、無配当ということもあります。過去の配当金額は公開されていますが、その配当が今後も続くとは限りません。あくまで参考としておきましょう。
配当金は1株あたりの金額で示されます。配当金が10円と書いてあると「10円しかもらえないのか」と思ってしまいそうですが、100株持っていれば10円×100株で1,000円もらえます。ここから20.315%の税金が引かれるため、手取り額は1,000円-203円=797円です。NISAを利用すれば非課税になります。
しばしば配当利回りという単語を目にします。配当利回りとは1年の配当金÷株価で示されるもので、例えば配当金が年10円、株価が1,000円なら1%です。
配当金の受け取り方
株式の配当金の受け取り方は4種類あります。変更には数日かかります。どの方法になっているか、あらかじめ証券会社のマイページから確認しておきましょう。
株式数比例配分方式
株を持っている証券会社の口座で受領する方法です。同じ株式を複数の証券会社で持っていたら、それぞれの証券会社の保有数に応じて配当金が支払われます。NISAで配当金を非課税にするには、この方式を選択しなければなりません。
登録配当金受領口座方式
持っている株式のすべての配当金を、ひとつの金融機関の口座でまとめて受け取る方式です。
配当金受領証方式
自宅に郵送される配当金領収書を郵便局等の窓口に持っていき、現金と引き換える方式です。引き換えを忘れたり、領収書を紛失したりする恐れがあるため、あまりおすすめできませんが、現金で貰えるので実感が湧くという人もいます。
個別銘柄指定方式
株式の銘柄ごと、指定した金融機関に振込みしてもらう方法です。A株式の配当金はB銀行、C株式の配当金はD銀行など、銘柄ごとに振込先を変えられます。
配当金と株主優待
銘柄によっては配当金だけでなく株主優待も貰えます。配当金が少ない株でも、株主優待と合わせるとお得になることも。特にクオカードなどの金券は汎用性が高く、現金に近いものです。配当+優待利回りを公開しているWebサイトもあるので調べてみると良いでしょう。
株主優待を選ぶポイントのひとつは、普段から使っている企業を選ぶこと。例えば年に2,000円以上使っているレストランがあるとします。株主優待で2,000円の食事券を貰って使用すれば、本来使っていた2,000円の出費が抑えられることになり、配当金を貰ったのと同じ効果が得られます。
これはあくまで一例です。行ってみたいお店の利用券が貰える企業や、ほしい商品が貰える企業など、いろいろな観点から探してみると良いでしょう。
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