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サッカーとバスケットボールは似た者同士~トレンドは人が作りあげるもの~

皆さん、こんにちは。
きっと世界を覆った新型コロナウイルスでのスポーツや各種イベントの中止で、心が停止している方が大量発生していることでしょう。

DAZNはプレミア懐かし名試合ハイライトやクラブヒストリー解説が配信されていて、アーカイブをまさぐるにはいいタイミング。
温故知新を大切にするのもまたいいものです。

私もこの期間を使って、ずっと考えていた事を一筆書いてみようと思います。

①私とバスケットボール…バスケの特異性

実は、サッカーという競技を戦術的に解釈しながら観戦・視聴するよりずっと先に、そういった視点でプレー/ウォッチしていた競技があります。

バスケットボールです。

私のサッカー観戦や解釈に一番大きな影響を与えている競技は、間違いなくバスケットボールです。

皆さん、体育の授業でサッカーをしたときに、バスケ部が無双した経験とか、ありませんか?
あれ、多分どこの学校でもあったと思うんです。
私が思うに、各競技の共通項が多いからだと思うんです。

私が思う、バスケとサッカーの共通性を書いていきますと…
・コートの形とゴールの位置
・サイドライン=タッチラインを味方にする
・基本は1on1、ファンダメンタル最重要
・ボールを保持したらまずゴールをルックアップ、得点競技の本質
・ビジョン、ポジション、ボイスが生命線
・パス&ゴー、フリーランニング、オフボールのコース取りと重要性、立ち止まる事は停滞を産む
・攻撃側三人以上のアウトナンバーは圧倒的優位
・トランジションが早いチームが強い
・ゾーンディフェンスの概念
※サッカーはマッチアップゾーン的と解釈しています

一方、バスケのみが持つ特性は…
・シュートレンジがバスケは広く長い
・8秒/24秒ルールが強制的にトランジションを産む
・タイムアウト、クオーター制の恩恵で悪い流れが切れやすい
・フリースローの存在
・選手交代が自由で、複数のゲームプランを実践できる
・ビッグプレーで試合の流れが傾きやすい
・コートに立つ選手が少ないので実力差が反映されやすい一方、ゲームモデルを共有しやすい
・ボックス内の優位が勝利に直結
…これは今期辺りからまた変わってきていますが、また後で…

パッと電車の中で考えただけでも、これだけあります。
私は昔から、サッカーのフォーメーションについては、原則として便宜的なものとしてのみ捉えています。
バスケではガードでもボックスアウトやポストプレーに参加するのは良くあること。
サッカーも、各選手が流動性がある戦いを見せているクラブの方が一般的に日本人好みの傾向がありそうですね。

②サッカーとバスケ トップトレンドの意外な?相関

サッカーとバスケのトップトレンドが時代の変遷を経て、ほぼ同じ方向性を向いていることも、大変興味深いところです。

80年代はフィジカル/ビッグマンの時代。
欧州の覇者は毎年イングランド勢でしたし、代表ではドイツがブリーゲルやシュトゥーリケ、ルベッシュのような選手を筆頭にしたパワフルなスカッドでフィジカルを前に出し3-5-2で最強の存在でした。

ブリーゲル

同時にNBAは、ドラフト上位は常にビッグセンターの取り合いに。ユーイング、オラジュワン、ロビンソン、マローン、サンプソン、マクヘイル、レインビア…
センターが競技上のキーポジションでした。バードやマジック、トーマスの側には常に強力なゴール下の番人がいたのです。

ユーイング

その流れが突如、二人のスーパータレントで変わります。
はい正解、マラドーナとジョーダンですね。
対戦相手は、その二人のいるチームをどうにかしないと優勝できなくなっていきます。

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ジョーダン

90年代に入っても、両競技のトレンドは相関します。
マラドーナは素行不良で、ジョーダンは野球への転身で。それぞれトップから降ります。
すると、両シーンでフィジカルを最優先にして戦う形が再度クローズアップされます。
サッカーはセリエAが押し並べてゾーンプレスで戦い欧州を席巻。NBAは80年代のドラフト上位センターが本格化し怪物シャックが出現、ムトンボやスミッツ、サボニス等の非米国産センターが参入し、ゴール下で優位を発揮するチームがリーグ最強の座を争うようになります。


2000年代に入っても両者は似た軌道を描くのがまた不思議。
サッカーではジダン、リバウド、ベルカンプといった決定力を持ったゲームチェンジャーが華となり、北米大陸でもコービーやアイバーソン、カーターやノビツキー等の得点力が高い選手が勝利に直結する時代になります。

国際色が豊かになっていくのもこの時期。
サッカーは本格的にアフリカンや南米の選手が主力となり、NBAはアフリカやオセアニア、南米等から選手の流入が増えてきます。
IT時代の賜物でしょう。

そして、また凄まじいゲームチェンジャーが出現するのも運命なのでしょう。
片やクリスティアーノ・ロナウドとメッシ
片やレブロン・ジェームズ

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この巨人に対抗するためにライバルは10年以上に渡り切磋琢磨をし…今に至っています。
そして次のフェーズに向かう途中なのも、また…

③欧州フットボールとNBAのトップ指揮官の頭の中

その時代をリードする選手の特性が似ている以上、強いチームのゲームモデルやプランも似てくるのは当然の流れと言えるでしょう。

ゾーンプレス、トライアングルオフェンス、ティキ・タカ、ラン&ガン…

私個人は、戦術についてはどちらかというとバスケの側に先進性があってサッカーが後を追っている印象があります。
そして、現代の両シーンをもう一度眺めてみましょう。

欧州サッカートップの指揮官であり、トレンドセッターのグアルディオラ監督

グアルディオラ

NBAで近年最高の実績を収めているゴールデン・ステートのスティーブ・カーHC

スティーブカーHC

この二人に、非常に既視感を常に感じています。
きっと私だけではないでしょう。

言語化、スモールラインナップ、高得点志向、得点までの道筋への拘りとバリエーション、トライアングルの重要性。
口合わせしてるのかと思うくらいです。
そして何より…

フォーメーションを頼りにせず、現場の状況下に合わせたプレー選択に対して過剰な約束事を要求する点。
この点において非常に共通点を感じるのは…いかがでしょうか。
彼らが選手に要求するのは、早い状況判断力と実践するためのファンダメンタル。かなり圧迫的な指導をしているのではと勘くぐってしまいます。

とはいえ、マンシティは以前ほど脅威を与えられなくなっています
今期は攻守のバランスとトランディションに秀でた相手に先制される試合が増えています。単なる人海戦術ではダメということが分かり始めています。
ゴールデンステートも、デュラントの移籍・カリー/トンプソンの故障でタンク中とはいえ、現在のNBAはLAレイカーズやミルウォーキー等のライバルが一定レベルで機動力のあるリムプロテクターを複数オンコートする戦い方で上位にランクしています。ゴールデンステートと似たプランを持つヒューストンが苦戦しているのも無縁ではないでしょう。

④私信

ここまで、両シーンの最強(だった?)チームの骨格について、それぞれの競技の特殊性/類似性と経緯を交えながら話をしました。
で、私がどのように考えているかというと…

両チーム共に、滾るものは感じないんですよね。

元々の性分というか、個人的に好意を持つチームビルディングは、個々の特徴/特性を認め合ってその個性を最大限に活かしてジャイアントキラーをする…そんな方向性を見だすチームが好みなのです。
素晴らしく機能的ですし結果を残しているのは素晴らしいこと、否定をする気は毛頭ありませんが…単純に肌に合わない、それだけです。
ボール保持側がイニシアチブを握るのは当然だとは思いますが、球技は人生のダイジェストと仮定している私としては、苦しい時間・ディフェンスの時間を皆で頑張ってその先にオフェンスというご褒美が待っている。
そのご褒美をそれぞれの料理の仕方で美味しく平らげる…そんなクラブに魅力を感じます。

ウェストハムはそういう枠を超えている存在なので横に置くとして…
2000年以降で琴線に触れたのは、
サッカーでは最近のアタランタ、デニウソン-マルコスアスンソン-ホアキンを擁したベティス、シャビアロンソ在籍時のソシエダ、ペジェグリーニのビジャレアル、ロブソン爺のニューカッスル
NBAではザック/ガソルコンビのメンフィス、アデルマンHCのサクラメント、ラリーブラウンのデトロイト
…自分でつらつらと書いていて、なんとなく共通項があるんだなと勝手に納得しています(笑)

⑤おわり

今、この時期、欧州サッカー最前線もNBAも、偶然ではないパラダイムシフトの局面を迎えているように感じます。
それはトップ選手の終焉が近づいていること、システマチックな超攻撃思考の限界が同時に訪れたことで加速しそうです。
次のトレンドセッターは、倒される対象となる玉座に座るのは誰でしょうか。
リバプールはいったん一息つきました。ミルウォーキーとアデトクンボは王座に就けるのか。

でも、どちらも大人のチームで好感度は高いけど、シビレないんだよな…

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