見出し画像

Road to YAMANISHI FARM

コロナショックが発生してからは在宅勤務が推奨され、ECの需要が大きく高まり、また飲食店ではテイクアウト、宅配のニーズへの移行が一気に進みました。

生鮮食品の宅配サービスも一気に拡大しそうな世の中の流れも感じます。

そういった中で山西牧場の倉持さんからこんなnoteが発信されました。

生産者側の方はこんな風に考えていたんだなぁと凄く勉強させていただきました。

では消費者側である自分はどうやって購入に至ったんだろう、と自分でも改めて感じたので、普段利用している山西牧場のECを定期的に利用するに至るまでをまとめてみました。

サプライチェーンの記事だけでなく、たまにはマーケティングっぽい記事も書いてみます。

いきなり本題に入る前に、食肉市場ってどんなものか触れてみたいと思います。専門家ではないので認識の祖語や適切なデータを使っていない点はあると思いますがご了承ください、というよりご指摘ください。

食肉マーケットのマクロトレンド

画像1

代表的な食肉である牛肉・豚肉・鶏肉のデータを調べてみました。出典は農林水産省の食料需給表です。

豚肉マーケット_2

牛肉鶏肉マーケット_2

比率で言うと…

画像4

画像5

3種の中では豚肉の生産量・輸入量が一番大きいみたいですね。

データを見る限り鶏肉の伸びが凄いですが、個人的には鶏肉を購入する機会は少ないかなと思います。鶏肉料理のレパートリーが少ないから…

食肉の小売店での店頭価格は?

画像6

ついでにスーパー等の小売店での価格も調べてみました。出典はこちらも農林水産省のサイトにある食品価格動向調査です。

画像7

こんなに違うんですね。(本当かな…。)

100gあたりの値段だけで比較すると、牛肉と豚肉・鶏肉では大きく差があり、豚肉と鶏肉の利用シーンは日常使いと言えるかもしれません。(子供の頃は豚肉と鶏肉が食卓に並ぶことが多かったなぁという記憶が)

これだけの情報で断言できるわけではありませんが、豚肉は”日常的に頂く食材”というのが多くの人の認識ではないかと思います。

画像8

例えば

とんかつ!

画像9

しゃぶしゃぶ!

画像10

ポークステーキ(通称:焼くだけ)!

画像11

角煮!

画像12

生姜焼き!

画像13

とんかつや生姜焼きは定食屋のメニューにもよく見かける料理ですね。

角煮が一番好きだけど、自宅で煮込む気力が出る事があまりなく、食卓に並ぶのは1~2か月に1度の登場頻度。

また、某有名レシピサイトで牛肉、豚肉、鶏肉で検索をかけてみたところ

画像14

牛肉のレシピ少なっ!

ここからも豚肉・鶏肉の方が食肉では日常使いされているという事が見て取れるかとます。(件数が多い=ニーズが多いとしています)

と、調べていると楽しくなって色々なサイトを散策してしまいましが、食肉全般に関してはこの辺にして、そろそろ本題に入ってみたいと思います。

そもそもどこで山西牧場を知ったのか

ようやくRoad to YAMANISHI FARMの本題です。

まず、そもそも山西牧場を知ったキッカケはなにか。ここが全ての始まりです。
山西牧場を知るキッカケとなったのは、ほとんどの方と同じだと思いますがSNS経由です。

画像15

ある時Twitterでタイムラインを見ていたら、偶然山西牧場の情報が流れてきました。

画像16

Twitter界隈では色々と(?)有名な田端さんがリプか何かで呟いていたのが山西牧場に関する情報の初見ではないかなと思います。

田端さんの主催する田端大学はブランド人を目指す人が集まった面白い集団だなぁと思っていたところに、まさかの養豚業の方が!

画像17

東京都心でビジネスをやっている人が中心だと考えていたので、茨城の養豚業の方がいるとは思っておらず、そこで尚更興味が湧きTwitterをフォロー。

面白そうな人が集まった田端大学にいた方の育てた豚肉なので、良い意味で何か”普通じゃない"気がして期待値が高まりました。(これは田端大学経済圏とでも言うのでしょうか)

山西牧場の商品を購入するに至るまで

山西牧場という存在はTwitterを通じて認識しましたが、この時点ではまだ商品を購入するには至りませんでした。

正直、「どんな考えで養豚業を営んでるんだろう」という商品そのものというより、経営ビジョンへの興味の段階です。

食品(特に精肉)は試食等で実際に口にしなければ、「買ってみよう!」とは中々ならないのが現実かなと思います。特に生鮮食品を近くのスーパーで購入している人達にとっては。

そう考えると精肉だけの食肉のECって難しいんですかね。

ここまで購入には至らないものの、Twitterでは定期的に見かけるので山西牧場の情報は入ってきました。

その中で心を動かされたのは次のキラーワード「飲める脂」です。

「飲める脂」って何だ?

Twitterで見かけた「飲める脂」というキラーワードに引っ掛かり、「溶かした脂をゴクゴク飲むのか?それとも食べても胃にもたれないという意味か?」なんて想像を膨らませながら味を想像してました。

特に直接味わえない場合は、「どんな味なんだろう?」という興味を抱かせるコトバのチョイスが重要ですね。

ここで一気に買ってみたいなという気持ちが加速しましたが、まだまだ購入には至りませんでした。(どんだけ保守的なんだ…)

山西牧場のエース登場!

興味は高まるものの、購入には至らない日々が多分2~3か月は続いたかなと思います。

そんな日々を過ごしていると、Twitterにある情報が。

「乾塩ベーコン再販します!」

ベーコン

「あっ、ずっと売り切れてたやつだ」と分かりました。そこからTwitterでは

「ベーコン待ってました!」

というツイートが多く見られる様になり、沢山の人が求めていたんだなぁと感じました。

これが無ければ今でも山西牧場の商品は購入していなかった

先に言ってしまうと、ベーコンが無ければ今でも山西牧場の商品は買っていなかったと思います。

(記憶は少々曖昧ですが)当時は今の様に加工食品のラインナップは多くなく、精肉中心だったと思います。

やはり精肉は自分で調理をしなければならず、購入には心理的なハードルが高かったです。特に量が500g以上の商品が多く、普段あまり料理をしない自分にはちょっと手が出なかったのが本音です。

しかし、ベーコンだったらフライパンでさっと焼いてベーコンエッグにする等、調理も比較的容易ですので、トライアルにはもってこいでした。

唯一の課題は人気過ぎて一瞬で売り切れてしまう事(笑)

スマホ片手に握りしめ発売の時を待ち、発売されたらスマホの画面が割れるかの勢いで購入!

初めて購入した時は多分1時間もしないうちに売り切れてたと思います。

ベーコンの味は…言うまでもありませんね。倉持さんの理念の通り味が濃いにも係わらず脂はサッパリしており、いくらでも食べられる美味しさです!

ここで山西牧場の精肉を購入する心理的なハードルはグッと下がります。

最後のボトルネックとでも言うべきは、どの部位の肉がどんな料理に合うのかが分からないので、何を買ってどう調理すれば良いかが分からない点でした。

※メールを見返していると、ベーコンより少し前に常陸の輝きカレーを購入していましたが、これは高校時代に学食で食べたベーコンカレーを再現しようとしただけでした(笑)

山西牧場の精肉でどんな料理を作っているんだろう

まだ精肉の購入には至っていませんでしたが、Twitterでは倉持さんご自身だけでなく、実際に購入して調理した方のツイートを見かける様になりました。

そうすると「この部位はこんな料理にするんだなぁ」という事が分かり、自分でも買って作ってみようかなという気持ちになってきました。

普段から料理をされる方はこの辺りのハードルはそれ程高くないのかもしれませんね。

山西牧場の精肉を買う人が増えれば増えるだけ情報が溢れ、自分も買ってみようという人が増えるという循環になっていくのかなという気がします。

精肉を購入するまでにペッパーハム、クリスマス限定のアイスバインいましたが、ベーコン購入から5か月後経ち、ついに初の精肉商品「肩ロースブロック」を購入しました。

どーん!

画像19

霜降ってます。霜降り過ぎてホワイトアウト寸前です。

結果こんな料理に変身。

ステーキ

ジャーマンポテト

味付けは最小限で十分過ぎる美味しさです。

一度買ってしまえばハードルはほぼ取り除かれ、あとは自分が料理する時間をとれるかという問題だけですが、在宅勤務が中心となった今では十分にある方が多いのではないでしょうか。(自分は自粛期間中の保育園の閉鎖に伴いむしろ時間が無くなってしまいましたが…)

どんな買い方をしているのか

それ以降も精肉を定期的に購入していますが、どんな買い方をしているのか。

10年以上前の話になってしまいますが、皆さんはプレモルが一気にプロモーションをかけた時を覚えていますでしょうか?

我が故郷広島が生んだスーパースターの矢沢永吉さんが「週末はちょっと良いビール」というメッセージをCMで発信していたと思います。(多分30代中盤以降の方は分かってくれるはず…)

自分の山西牧場の精肉の消費はこれに非常に近いです。

普段はスーパーの精肉で料理したりしますが、頑張った週末や月末には時間をとって山西牧場の精肉を使って少し贅沢な時間を過ごすという感じです。

購入頻度は決して高くないですが、今では「今週も頑張ったな、今月も頑張ったな」と感じた時に、「山西牧場のお肉食べようかな」という気持ちになります。

新しいチャレンジへの期待値

当然美味しいから定期的に購入していますが、自分の場合それだけでなく、次への新しいチャレンジへの期待が非常に強いです。

高級カレーや豚革商品の構想にチャンレンジされていて、「山西牧場って次はどんな事をやってくれるんだろう?」という期待感やワクワク感が常にあるブランドになってきているのかなと感じてます。

高級カレーである三右衛門カレーは右肩上がりに人気が出ているので、ベーコンのエースの座を虎視眈々と狙っているのかもしれません。(誰目線)

今のところ、フラッグシップとなる加工食品の商品はベーコンと三右衛門カレーの2本柱だと思います。

サッカーで言うとバルセロナのメッシ選手がボールを持ったら「今回も何か凄いプレーを魅せてくれるのでは?」という期待に近いかもしれません。

何かの既存理論と結びつくのか

最初はAIDMA・AISAS等のマーケティング理論に合わせて書いてみようかなと思いましたが、考えれば考えるだけ理論では説明できない偶発性によって購入に結び付くんだなと感じました。

自身の体験をフローにまとめるとこんな感じなのかもしれません。

画像22

個人的には次への期待という点が非常に重要かと考えています。

その人への期待値、田端大学で言うところのブランド人という事なのかもしれませんが、これが無ければ持続的なビジネスは成り立たないんだろうなと思います。

週末は美味しい豚肉を食べてみませんか?

理論書というより日記のような文書を長々と書いてしまいました。でも皆さんもこんな感じで商品やサービスに出会って継続的に購入しているのではないでしょうか。

noteの記事はここで終了ですが、皆さんも月に1日でも時間を作って美味しい山西牧場のお肉を食べてみませんか?

きっと有意義な時間を過ごせると思いますよ。

ちなみに明日は気合を入れて角煮を作ります。

角煮用

あっ、噂(?)のベーコンは5/4の20:00に発売との事なので、興味を持った方はスマホ片手に是非トライしてみましょう!

山西牧場のホームページはこちら!

山西牧場のブランドページはこちら!



この記事が参加している募集

私のイチオシ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?