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詩: 『レンズ』

レンズに反射する光
眩しく閃く

通り雨
優しく過ぎ去る
木々の葉
潤す滴
葉脈を伝う
留まり落ちる葉先
一瞬の光の反射
美しく煌く

レンズ越し
広がる世界

自分だけの色が見える

自分だけの世界がある

誰とも同じではない

伝えたい
知りたい
受け入れたい
受け入れてほしい

私だけの色
私だけの世界

それぞれの見え方
私だけに
君だけに
見えている世界

たとえ同じでなくとも
悲しくはない
たとえ君にしか見えなくとも
確かにそこにある
素晴らしい景色

科学的な説明
人体の解明
生物の生態

知ろうとも

見えるこの美しさ
変わりはしない

刹那的な情景
この世の全て
見えないものも全て

輝き放つ

たとえレンズがなくとも

見える浮かぶ感じる

美しいという感情
光の波動

歓喜の雨を再び
今はただこの目に映る
美しさに溺れる


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