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目頭切開アイライナー?!最旬中国メガヒットアイテム #大陸女子の定点リアル

大陸女子(中国大陸の女子を指します)のリアルタイム、まさに旬、今の話題をレポートいたします。北京・上海・台北のリサーチ部より、メディアエディター、美容家、KOC、ブランドPRなど、アンテナが研ぎ澄まされた、東アジアトレンドの愛すべき精鋭チームが、オンラインデータでは伝わらない「温度感とストーリー」のある情報をお伝えします。ストア内にございます、ほぼ月刊「中国女子図鑑」も合わせてご覧ください!

本日のテーマ「目頭切開アイライナー」
何々?気になります。某美容メディアエディターがその魅力を熱弁するこちらの商品、「意識高め女子がこぞって使っている中国国内ブランドのアイライナー」だそう。それがこちらの【LITTLE ONDINE :小奥汀】のカラーアイペンシル。

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写真:小奥汀公式サイトより

【LITTLE ONDINE :小奥汀】とは2013年より上海でスタートした国内化粧品メーカー。主にスキンケアではなく、アイライナーを筆頭にカラーバリエーション豊富なメイクアップ商品をリリースしています。中国で一般的な男性芸能人を使ったPR展開や、スマイルマークが加わって雑貨としての可愛さも人気の秘密。

色展開が豊富でラインが描きやすく、落ちにくい!そして何と言っても「69RMBという最強のコスパ」で口コミにより一気に広がり、もはや全色持ちしている人も少なくないこちらのアイライナー。
公式サイトでも一般のSNS投稿でも、こちらのアイライナーの推しメイクは目尻の跳ね上がり感。細筆のラインを生かした強めの目元が本アイテムのベーシックスタイル。

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写真:小奥汀公式サイトより

さらに、細い筆先を生かして目頭に細く影を作るように描くと、目頭切開をしたような目元くっきりの女優顔が出来上がる!という噂。目頭はシャープに切り込み入り、目尻が跳ね上がる強気の攻めの目元、清々しいほど強気。さすがチャイナ女子!
中国女子の旬アイテム検索に必須のSNS「小紅書:REDBOOK」では、目頭の他に「下まつ毛を描く」というユーザーも多数見られました。

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写真:小紅書より

コロナ期を経て、中国国内ブランドの人気はうなぎ上り!
このアイテムに限らず、明らかにコロナウイルスによる隔離の期間を経て、海外渡航が不可能な中国女子マーケットに支持され始めたのが「国内プチプラコスメ」。これまで、いわゆるブランドイメージや著名度から海外コスメへの熱が、ライン買いできる国内プチプラ商品へとシフトしつつあるようです。

KOCの動画投稿が、さらに「参考になるもの」に変化した!
我々編集部がリサーチやアンケートを行う際は、KOC(影響力のある一般消費者)を中心に聞き込みを行ないます。KOCが感じそして配信する情報は、著名KOLに比べて信憑性があり一般人よりもアンテナが貼られていることで、一般市場に響く意見が得られます。
そして近頃KOCの間で増えてきた投稿が「広告なしのガチ比較」動画。
「これは広告ではありません、私の本心です」と前置きしたのち、各国内外商品を使い比べ(食べ比べ)し、「これはリピートなし」「これはリピートする!」と振るい分け、かなり詳細な感想を述べる動画の閲覧数が以前にも増してぐんぐん伸びています。そのリアルな感想が伝わる投稿やライブコマースの距離感あるメッセージに、プチプラ国内ブランドがうまくハマることで、さらに訴求力が増している様子。女子達の中で国内ブランドをあれこれ使ってみることが、一つのトレンドと化している感があります。

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写真:小紅書より

アイライナーでの成功によりバブリーな広告が。
アイライナー売れて成功したぞ!と言わんばかりの派手なネオン広告。中国のこういうところが私は大好きです(笑)

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写真:小奥汀公式サイトよりより
どこまで続くかわからない渡航規制。上海在住の中国人実業家の友人は、「あと3年くらいは中国は隔離措置を解除しないんじゃない?」と話していました。リラックスした微笑みと共に。

今の中国女子の脳内は、国内コスメにもわくわく注目し始めた、しかし海外商品への関心度も変わらない、そんな気分。日本ブランドがこの心理にどう食い込んでいくのか、従来のプロモーション手法から変化を強いられることになるのは間違いありません。



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