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閉ざされた窓

これはボキだけが感じることかなぁ…
最近は美容院と整骨院並みにインド料理屋が増えた気がする。

しかも低価格で美味しい店が多いのも特徴の一つといえよう。
中にはネパール系が多いのも事実だが、都内の大塚にある南インド料理店は個人的に最高だと思う。

まぁ、ボキは平野レミ女史ではないし、料理の話をしたいわけではないからこの話題はこの辺でお開きとするということで、料理以外に最近のインド映画はかなり熱いね!本当に!
で、今回紹介する作品は、邦題「盲目のメロディ〜インド式殺人狂騒曲」である。

ええ!まじで!と思えるほど、インド映画にコレほどのブラックでエグい内容の作品が存在したのか〜!と感心する出来栄えとなっている。

主人公のアーカーシュは盲目のピアニストだ。
だが、実は盲目のふりをした確信犯でもある。

アーカーシュ曰く、芸術に没頭するために障害者を装っていたのだ。
見るものを鵜呑みにするのではなく、聴覚で感じることを表現したいと考えた末に出た結論だったのだろうか?

盲目を演じていたおかげで思いがけない出逢いに遭遇する。

たまたまバイクで走るソフィは盲目のフリをしたアーカーシュと接触してしまい罪悪感に陥り、反省を兼ねてアーカーシュを介抱したのち恋仲となる。

この物語はこれだけに止まらず、ソフィの父親が経営する店でアーカーシュがピアニストとして雇われる。
しかもアーカーシュのピアノに魅了された客が増えると、店は繁盛しアーカーシュのチップも増えお互いwin-winの関係となる。

このままハッピーエンドで締めくくらないのがこの作品の醍醐味だ。
客として往年のスター俳優がアーカーシュを気に入り、宜しければ妻にサプライズを考えていて結婚記念日に当たる日に我が家で演奏をして欲しいと願い出る。
前金で頂いた金額が高額ということもあり、アーカーシュは断ることなく翌日記載された住所へと向かう。

ここからが問題が発生する。
なんと、お招きされた場所で依頼者の死体が転がる光景を見てしまう。


アーカーシュはさらに盲目のフリを重ね、依頼者の妻に対しピアノの演奏を続け冷静を装うのだ。

その場から去りたい一心のアーカーシュだったが、妻にトイレを借りたいと申し出ると、なんと中に居たのが依頼者を殺したであろうマッチョなおっさんだったのだ!

ボキの描いたイメージ像

わーお!

当然アーカーシュは盲目のフリをし、「おっさんなんて見えませんよ…」と白々しい態度でその場を去る。

更に驚くことが、アーカーシュは急いで警察署に出向き、事の真相を知らせようとしたとき、な、なんと…警察署の署長こそが事件現場に居合わせたマッチョなおっさんだったのだ!
しかも殺害した男性の妻と不倫だなんて!

きゃっ!

その後アーカーシュは近所の悪ガキに盲目のフリをしていることがバレて、一気にアーカーシュの嘘がソフィや依頼者の妻や殺害に加担したおっさんらに知れ渡る。

こうなるとあらゆるものから反感を買い、アーカーシュは殺害現場を見た唯一の人間ということあり、命を狙われる存在となる。

後半から展開が急発進する。
アーカーシュは命を狙われ終われるのだが、事件とは無縁の連中に妻とおっさんまでも狙われる始末。

この作品は一筋縄では解決できない内容となっている。
それだけに観客は緻密に計算された脚本と、随所に散りばめられた音楽によって「完全犯罪」と「嘘」と「欲望」が見事に交差し、震え上がるほどのサスペンスと真っ黒いブラックユーモアが違和感なく融合された作品に更に驚かされるだろう。

きゃっ☆

最後まで目が離せないので是非ともおすすめです♪

これは個人的な見解だが、アイデアと脚本家が見事に調和の取れた作品であると改めて誉めたい作品だ☆☆☆
いや、個人的には☆☆☆☆☆五つだな♪

わーお!

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