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異界からのインスピレーション~白鳥

白鳥はシベリアで繁殖し、冬はそこよりは温暖な日本にわたってきて冬を過ごす。沼や湖や川などで集団で生活をしているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。

チャイコフスキーのバレエ音楽『白鳥の湖』やアンデルセン物語の『みにくいアヒルの子』などのイメージを持つ人もいるかもしれません。古来から様々な物語に登場する動物です。

白鳥のスピリチュアルな意味としては、水と陸の間に住まうところから、2つの世界にまたがる存在、肉体を持ちながらも異界と関係している存在とみられます。

この『Druid animal oracle』の中では、白鳥は「魂」の象徴であり、美と愛をあらわす存在として語られています。

カードの絵はケルト神話の中の『Oenghus(オェングス、オイングス)の夢』の場面を描写しています。愛と美と若さの神であるオェングスは、夢の中で見た女性に恋をします。夢の中の女性に会えるはずもなくオェングスは病気になってしまいます。心配した父母がその女性を探し出したところ、妖精の丘に住むカーという娘でしたが、魔力が強すぎて、一緒にいることが難しくオェングスの願いはかなえられませんでした。

*アンデルセン物語に「妖精の丘」という題名のものがありますが、これも興味深いです。

しかし、カーは11月1日、サマインが支配する季節がはじまるときに、150人の召使たちと白鳥に姿を変えて湖で過ごすのですが、その時ならば会うことができるかも、ということで、オェングスは自分も白鳥となり、2羽の白鳥はオェングスの宮殿へ飛んでいき共に暮らしました。

このカードが出たら、深い愛をもたらす魂とつながること、異界からのインスピレーションをうけとることが示唆されます。

異界とこの世を結びつけ、太陽の火のエレメントと水のエレメントを結びつける白鳥は聖なる存在として、人生に神聖なる質をもたらします。

カード:『Druid animal oracle』より

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