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【DAY6】自分の弱さを認めれること、それを素直に出すことのできることで、そばにいてくれる人たちにとっての自分の輪郭はより際立つ

MOUNTAIN BIKE JOURNEY 2020夏
【DAY6】
室戸→桂浜 82.9km


オトナの様子をうかがいながら、どのくらいまでごまかせるかを探る。
みんなが協力してやっているときに少し離れて様子をうかがい、流れが決まりかけるところで入っていく。
甘えた声を出しながら自分のやりたくないことからはスーッと抜けていく。

ほのかとよくメンバーの様子についての話をする。
けれどそれはだれかの弱さをあばくということではなく、これまでそうやって誰かと繋がって生きてきたんだね、どうしていったら違った関わりかたができるようになってくるだろうねという話。


この旅で誰かの性格を変えるつもりなんておこがましい気持ちは毛頭ない。
けれどもできることなら、子どもたちができる限りそのままの自分でいながら
それぞれのいいところ、苦手なところも認めてあげられる環境で旅をできればいいなと思う。


それと同時に自分のまわりにいてくれた親、オトナはだいぶん大きな心で見守って、そして見逃してくれていたんだなと自分でもいまになって思う。
嘘を突き通すことができたという記憶って子どものころにいくつもあるもの。


四角い容器で育てていた田んぼの稲の苗を踏んでしまったこともあった。翌日おじいちゃんにそのことを聞かれたときに、「それはエル(当時飼っていた犬)やと思うわ」と答えたらおじいちゃんは「うん、そうか。」とそれ以上は何も言わず、けれどもいつものように優しかったもんな。

もしかしたらこうして、どうしていこうかと考えていること自体も、短期的な、自分がそう納得したいから思っているのかもしれない。正解は分からない。けれども自分の弱さを認めれること、それを素直に出すことのできることで自分のそばにいてくれる人たちにとっての自分の輪郭というのはより際立ってくるのだと思っている。

それは自分の弱さを見つめず楽して生きるということでは全くなくて、自分の持っている性質のようなもの、それから自分の心がどうしても向き合うのがしんどいことがらを自分で分かっていくこと。そんなふうに僕はとらえていて、それは相手が子どもであるとか、オトナであるとかそういう区分では全くとらえていない。

旅の半分が終わった。
こうしてオトナの僕たちは(いやこれは僕だな)、ゴールに向けて走るということはたぶん気持ちの3割ぐらいのもので、あとの7割は彼ら自身のことを見ている感覚で1日を過ごしている。そして自分の感覚との我慢くらべをしている。

誰かが道路で転倒したとき、予定から大きく遅れてのんびり動いているとき、分かりやすい嘘をつかれたとき。そういう日々何度も訪れる「いのち」「感情」「せいかく」の波にどれだけ自分が大きく気持ちを持っていられるか、感情的にならずに向き合えるか。それは僕が毎日自分と向きあっていること。


1日の振り返り。雨予報だったけれど持ちこたえてくれているようで昼過ぎまではギンギン陽射しのもとを走った。朝のコンビニ、お昼を食べるところを探しているとき、誰かが声をかけてくれて会話が生まれる。いろんなことを教わる。そしてそれはいつもがんばって!という笑顔と言葉でしめくくられる。

あいさつの話もした。
5日間続けてきたけれど、誰も続けてくれなかったあいさつ。
どうして僕があいさつをするのかについて話をした。
それは旅で僕たちは自分の場所ではない誰かの場所を訪れるから。その自分の知らない土地のひとにいつも助けられているから。そして、自分のような旅人がこれからもここを訪れるから。だれかの好意や寛容を「消費」すればいつかは必ず終わりがくる。
これはほんとに僕がこれまでも、そしていまもゼロなんてことはなくて、やってしまっていることだと思っている。


昼過ぎにドバーッと嵐に降られ雨宿り。みんなで地図と雨雲レーダーを確認する。少しだけ雨雲が抜けるタイミングがありそうだけれど、どう動くか。彼らの答えは雨に降られても遠くまで行くことだった。ありがたいことに交通量の少ない海沿いの自転車道で距離をかせぐことができた。

そしてキャンプ場所が近くなってきたスーパーで買い出しをする。今日のリクエストは麻婆豆腐。僕が豆板醤の分量を少し多めに入れたので唇がヒリヒリすると言いながら白ごはんを食べる彼らを見るのはいいものだ。

迫りくる雨雲に予定より少し距離を縮めて無料キャンプ場に向かうことにした。
屋根がある東屋さんにかけこんだ瞬間に台風のような雨。せまいところに肩を寄せ合うようにしてテントを並べているときに、高知でお世話になっている学校の先生方が応援にかけつけてくださった。子どもたちへの行動食に、美味しそうなおかずの盛り合わせ、そして僕にはスーパーで買い忘れた麻婆豆腐のための挽肉をプレゼントしていただいた。だんだんとはじめて会ったひとにも話す声が大きくなってきたし、戸惑うことが減っていく。


大きな視点で。ひとつのことに一喜一憂したり、引きづられたりしない。
けれどもいいこと、できるようになったことはどんどんほめていく。
最近は振り返りというより、自分の心のなかを書き留めるノートみたいになってますが最後までこのスタイルで続けていきます。
彼らの気持ちや様子は写真に詰まってます。

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