場に飲まれた緊張。そこからが始まり。
3日だけ。北海道の旅を抜けて、東京にいた。今回の旅dailylfieはできることなら「予定なし。見通しなし。明日のことは明日決める。」というスタイルをつらぬきたいのだけれど(今回の旅は、旅=仕事という感覚になってしまった自分にとっての原点に立ち返りたい思いもこもってる)、今回依頼をもらった講演は、2年越しのもの。スケジュールも条件も、何も考えずに正式の依頼を受けた時点で受けた。
受けたのはICU(国際基督教大学)高校のGLBC合宿に特別セッション講師。会場に入るまでは、こんな機会もなかなかない!相手は日本の最先端を走っていくような生徒!自分にとっても新たな刺激だ!くらいに思っていた。
のだ。。。
それが。。。
久しぶりに緊張した。それも結構な感じで。
講演では、自分が緊張して講演にのぞめるように少し心の準備をする。まだ関係性のできていない、相手も自分のことを知らない講演では、依頼主からいただいた時間だけが彼らと向き合うことができる唯一の時間。舞台に立ってしまえば、内容が詰まっていようがいまいが、少しも気持ちを抜いてよい時間なんてない。どんなにバカっぽく講演に入ったとしても、そこに入ってる気持ちは最初から最後までフルスロットル。自分の全神経を、その場の空気、相手の表情、自分の表現に集中する。
と話が逸れたが、今回は自分をコントロールしての緊張じゃなく、普通に緊張した。合宿で彼らがのぞんでいた内容がまさに社会で仕事をしている人たちが向き合っているものというか、とても高校2年生が取り組むようなものとは。。。信じられないくらいだった。
【新たな学校を設立する】という大枠のもと、その経営から、世界に向けての生徒募集から入試、そしてカリキュラムまでを高校生チームでイチから作り上げて、本気で学校経営者に向けてプレゼンテーションするというもの。
そのために生徒たちは朝6時過ぎにはスタート、夜も遅くまで議論をしながら向き合っているということだ。合宿講師の方(企業研修で全国を渡り歩くプロ)のおそろしく無駄のない講義、それに真剣な眼差しを向ける生徒たち。はっきり言う。その場の空気に完全に飲まれた。
「こんなとこに僕がいてもええんかいな。。。」
と思いながら、けど最後は腹をくくって登壇した。さあいこう。
彼らの半数以上は帰国子女だ。僕が普段講演する子たちとは比較できないくらいに国際感覚が身についてる。そんな彼らに届けられるとすれば、やはりそこは実体験や出会いに基づくリアルな感覚しかない。そこにいつもよりも時間をかける。より入っていけるように、自分がそこにいるかのように。
だいじょうぶ。いつものように。
そう思えてからは、心おきなく自分を走らせることができた。後半の生き方の部分では、すでに彼らの表情も講師陣のみなさんの表情も見えてるんだけれど、自分の心はそういう風景としての層のもう少し上、意識のようなもののところにフォーカスしていて、半分くらい自分がもう喋らされているような感覚でいた。
ふんわりと包み込まれるような感覚。それでいて、みんなで高めていっているような高揚感。
そうして終わった。どんなものが届いたり染み込んでいったりしたかなんて分かんないけど終わった。なんとなくよい余韻のようなものが残った。
彼らに話したことはこうだ。これはメモ代わりに。
・数値化できるものだけが自分という円を広げるものじゃない
・社会性にとらわれない
・ときには実現可能性を考えるな
・人の心を動かすものは、いつだって個人的な思いからはじまる
・人生には「いま」と「ここ」しかない
・一度だって会えば、僕はみんなの味方だ
そんなこと。
今回の東京。この合宿への講師参加。ほんとによかった。
このタイミングでよかった。
テラスの中鉢さん、長谷さん貴重な機会をありがとうございました。
参加した学生のみなさん、みんなのおかげで素敵な時間となりました。これからもずっと応援しているのでいつでも連絡してきてね。
【次世代教育のテラス】
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【ICU高等学校の合宿記事】
https://icu-h.ed.jp/school_now/2018/20180829_1339.html
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