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世界の課題を学んだら、日本の地方の美しい暮らしに心が向いていった

「Regenerative (リジェネラティブ)」とは、元々は自然を再生しながら発展する農業や社会のあり方を指して使われ始めた言葉ですが、今やあらゆるもののウェルビーイングを再生する「サステナビリティのその先」のあり方として、今世界が注目するようになっています。

この「Regenerative (リジェネラティブ)」というコンセプトを学び、それを仕事でどのように実践するかを考えるオンラインプログラム「Regenerative Futures Camp~世界をよくする会社をつくる人へのオンライン研修~ 」が、9月からスタート!

なぜ、今「Regenerative (リジェネラティブ)」を知ることが大切なのか。リジェネラティブについて学ぶと、何が変わるのか。

長年勤めていた総合商社を卒業すると決め、これからの生き方を考えるタイミングで今年の1~2月に行われた第一期に参加した瓜哲史さんに、その感想をお伺いしました!

サステナブルでない大量消費を促す企業活動に持ち始めた違和感

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インタビューに協力してくれた、瓜哲史さん

Earth Company(以下EC):今回、参加を決めたきっかけを教えてください

瓜さん:直近まで商社に勤めていて、今年の5月末に会社を辞める直前までは、買収したマレーシアのヘルスケア事業会社に出向していました。

マレーシアに駐在したのは、2019年8月から。買収した会社の立ち上げを必死に行ってましたが、その半年後にはコロナによりマレーシアもロックダウン。事業環境も生活も一変しました。我々の事業はヘルスケア領域だった為、コロナ禍でも企業顧客の従業員が最善な医療を滞りなく受けれるよう日々トライ&エラーの繰り返しでした。

EC:それは大変なタイミングでしたね。

瓜さん:異国の地で、コロナ影響で仕事以外では外出できなかったので、自然と自身の今後の生き方、世の中で起こっている社会問題などについて考える機会が増えました

考える時間が増えると、仕事への考え方も変わり、大企業の「パーパスではなく数字(利益)を起点に事業構想・経営を行うアプローチ」に強く違和感を覚えるようになりました。

継続的に事業を営むために利益を残すことは大事ですが、あくまでそれは結果であり、目的ではないと思ってます。そして、利益を追求する環境で事業を行うあまり、サスティナブルではない大量消費を促し、終わりなき競争を生み出していることにも気づきました。結果として、知らず知らずの内に我々が生きる地球環境にさえ影響を及ぼしてしまっていることも見えるようになりました。

このような背景から、今後は小さくとも自身として描きたい世界を大切にして生きたいと思い、2021年秋頃には商社を卒業することを決めました。

誰もが健康で、自分らしく、イキガイを持ち、愛に溢れた世界になって欲しいなと。

このように心を決めたタイミングで、Earth Companyが個人向けのRegenerative Future Camp(以下RFC)を2022年の年明けから行うことを知りました。元々Earth Companyの活動はよく知っていた為、迷うことなく即参加することにしました。実際に世の中で起きている社会課題の現状をより深く理解したいと思っていたこともあり、タイミングばっちりでした。

日本で生活しているだけでは見えない、世界の実情を知る

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EC:瓜さんにとって、ちょうどこれからのあり方を考えるタイミングだったのですね。実際に講座に参加して、印象に残っていることはありますか。

瓜さん:ともさん、あすかさん(講師の濱川知宏・明日香)の話はもちろんですが、やはり同じ受講メンバーの「地球とヒトに対する愛の深さ」ですかね

世代もキャリアも様々でしたが、総じて受講されたメンバーは愛に溢れた人たちばかりで素敵な繋がりが出来ました。

もちろん、講座の内容で印象に残ったことも多々あります。

今回のRFCでは、チェンジメーカーであるロビン・リム(注)のストーリーを軸に学びを深めていく形で進行され、普段日本で生活している中では見えてこない世界で起こっている実情を知る機会となり、言葉に詰まることもありました。

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プログラムの教材となっているロビン・リムの動画

しかし、その悲観的な実情から目を背けるのではなく、人を愛でて、自身の持てるものを全て捧げるロビンの姿は心を動かすものがありましたね。ロビンのストーリーは、全世界中の人が観たほうがいいと思うくらい素敵な内容でした。「愛するために毎日起きる」というロビンの言葉はとても印象に残ってます。

講座全体として、世の中の社会課題について網羅的に学べることに加えて、チェンジメーカーの取組を軸に、受講者の内側に”課題の自分事化”の意識を芽生えさせる内容になっており、それはEarth Companyだからこそできる講座だと感じてます。

注:ロビン・リムとは
貧しい妊産婦に対し24時間365日無償医療を提供する、奇跡の助産院「ブミセハット国際助産院」の創設者。Earth Companyは、3年間にわたり、バリ島クリニックやニューギニア島パプア州のクリニック建設等を支援しました。「世界平和はひとりのお母さん、赤ちゃん、家庭を救うことから始まる」という信念から、お母さんと赤ちゃんのために人生を捧げるロビン。このプログラムでは、そんなロビンのライフストーリーを、SDGsのリアルを学ぶ教材にしています。

待ったなしの世界に、「Regenerative 」という考え方は必要

EC:ロビンの動画教材は、スタッフもロビンの話に感動して涙を流しながら字幕を作ったので、そうおっしゃっていただけてとても嬉しいです!多くのことを感じてくださったようですが、そのなかで、学んだこと、得たことはどんなことでしたか。

瓜さん:各回で多くのことを学びましたが、「Regenerative(リジェネラティブ)」という言葉を本質的に意識できるようになったのもこのプログラムのお陰です。

いま我々として取り組むべきは、ネットゼロのアクションではなく、世の中にネットポジティブを生み出すRegenerativeなアクションだということが講座を通じて腹落ちしました

もちろん簡単ではないですが、世界は今、待ったなしの状態なので念頭に置いて今後の取組を考えたいと思ってます。

また「Be-Do-Have」の考え方(注)は、自身の頭で考えていたことを構造化して捉えることに繋がりました。

学生の頃は部活に没頭していたので、自然と「Be-Do-Have」を自然と体現してましたが、社会人になってからは「Do-Have-Be」になってしまっており、上述のとおり、違和感を持つ結果となりました。Well-Beingな状態にあるためにも、自身の”Be”を先ず腹落ちさせることが大切ですよね。

注:「Be-Do-Have」の考え方とは
プログラムで学ぶ、リジェネラティブなあり方を実現するための重要なポイント。気になる方はぜひプログラムに参加してみてください!

あとは、講座を通じて自然(地球)・社会との関係性を考えるキッカケとなり、より”We are all connected”の意識が強くなりました。

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我々は自然の一部であり、その仲間(自然/地球)のことを考えることは自然なことであり、先代が築き上げてきた美しい地球・文化を次の世代により善い状態で紡いでいくことが今に生きる私たちの使命だと改めてリマインドしてくれた講座でした。

自然と社会との関係性を改めて考えた結果、自然と足は日本の地方へ

EC:2022年1月~2月に、第一期のプログラムを受講され、終了してから5ヶ月が経ちました。受講後の変化や、これから大事にしたいことなどありましたら、教えてください。

瓜さん:4月にマレーシアから帰国し、5月末に11年勤めた会社を卒業して、いまは自身の興味関心に従って、国内を中心に廻ってます

自然(地球)・社会との関係性について改めて考えるようになったことで、自然と地方に足が向き、地方でユニークな活動をする方、自然と共生する暮らしをする方などRegenerative(リジェネラティブ)な営みを軸にする方々と時間を共にさせてもらってます

日本の地方は雄大な美しい自然に溢れ、小さくても美しい伝統と暮らしがある。そして地域内での関係性を大事にしており、我々がいま立ち返るべきエッセンスが溢れていると感じてます。このような考えと行動に至るにあたり、RFCでの学びが繋がっていると思ってます。

また受講メンバーとの横の繋がりも今でも続いていて、自身の軸をブラさずに進むことの助けになってます。繋がりは宝物ですね。

今後もRFCで得た本質的な学びと理をベースに、自分らしいアプローチで、美しい地球を次の世代に紡ぐことに奔走していければと思ってます。We are Born to Love!

EC:商社を卒業された後に、いろんな世界と出会いが広がっていらっしゃるのですね。瓜さんの今後の活躍がとても楽しみです!この度はご協力ありがとうございました!


瓜さんが人生のターニングポイントで本質的な学びと気づき、そしてこの先もずっと続く「絆」を得た「Regenerative Futures Camp」第二期は、9月15日にスタートします!参加ご希望の方は、こちらから詳細をぜひご確認ください。

\参加者募集中/

↓↓↓お申込みはこちらから↓↓↓

IA_2C_ウェビナー_ヘッダー (8)

https://regenerative-futures-camp-220915.peatix.com/




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