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人を「愛」に目覚めさせる、この世に実在する「愛の魔女」~スタッフが語る、ここだけのIMPACT HERO・ロビン編

こんにちは!Earth Company note編集部の小松です。

「スタッフが語る、ここだけのIMPACT HERO」と題し、私たちが支援するアジア太平洋でSDGsのために人生をかけるチェンジメーカー「IMPACT HERO」を、スタッフ目線で語るシリーズ第二弾は現代のマザーテレサ、いや愛の魔女、ロビン・リム編です!

2018年には単独の来日ツアーも行い、助産師やドゥーラなど助産関係の方がロビンに直接学ぶ研修もあり、バリ島ソーシャル研修では必ずロビンが運営するブミセハット国際助産院を訪れるので、他のIMPACT HEROに比べると「直接会ったことがある」「話したことがある」方も多いのがロビンです。

今回は、会えば誰もがファンになってしまうロビンを、私が綴っていきたいと思います。

ロビンのハグは「愛」の魔法

「ロビンに会い、ハグをしてもらったときに、この世に無償の愛が実在すると初めて知った。今世で出会うことができて本当によかった」

これは、Earth Companyが開催しているバリ島ソーシャル研修プログラムに参加し、ロビンと初めて出会った参加者の方が仰っていた言葉です。

この言葉が、ロビンのすべてを端的に表していると私は思っています。

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講演会も研修も、日常のミーティングでさえも、ロビンとのコミュニケーションは「心からのハグ」から始まりますが、これが本当に、なんの誇張表現もなしに、魔法のようなハグなんです。

「愛」という言葉を意識したり、語ったりすることは気恥ずかしいと思ってしまうのは、日本人としてはごく当たり前の反応だと思いますが、ロビンにハグをされ、ロビンの話を聞いた人は、「愛」の尊さに目覚め、「愛」を素直に語るようになってしまう

学生もビジネスの最前線で活躍するプロフェッショナルも、シビアな経営者も、ロビンに出会った人はみんな、「こんな生き方があるのか」「こんな世界があるのか」と1人残らずインスパイアされてしまう

それがロビンなんです。その威力の強力さたるや、もはや人知を超えたものがあるような気がしてなりません。

学ばせてもらったお返しにできることを

私自身がそんなロビンとの出会ったのは、今から4年前の2016年。

Earth Companyは毎年、アジア太平洋地域のチェンジメーカーから1人を「IMPACT HERO」として選出して支援していますが、私がこの活動に関わり始めたときに行っていたのが、ロビンのブミセハット国際助産院のバリ島クリニック新設を支援するクラウドファンディングでした。

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【写真】2016年のクラウドファンディングで設立された、バリ島新クリニックのオープニングセレモニー。

私は、この時に初めてロビン・リムを知るのですが、それはそれは大きな衝撃でした。

24時間365日、無償医療を提供する助産院を20年以上も世界中からの寄付のみで運営している女性

しかも、「助産院」なのに、お母さんと赤ちゃんが困っているならば食糧支援はもちろん、仕事の紹介もする。亡くなった赤ちゃんの埋葬費がなければ、代わりに埋葬費を出してくれる。医療のない山間部に往診に行き、村の子どもたちにはITも教える。

それまでは、途上国の貧しい人たちのために支援が必要、という勝手なイメージでしたが、そういう関係だけではないのだ、とロビンを知って初めて気づきました。

そこに自分にはできない、素晴らしい活動をしている人がいる。その人から学ばせてもらったお返しに、応援として、自分にもできることをする。

正義感とか、人道支援とか、正しいけれどどこか遠くて難しい感情からだと「寄付」はとてもハードルの高い行動なのですが、ロビンへのお礼の気持ち、応援したい気持ちだと思うとそのハードルはとても低くなり、私は人生で初めてまとまった金額を寄付しました。

1万人近くの出産に立ち会っているのに、ロビンは名前を覚えている

毎年、年間10万人以上に助産医療をはじめとする社会福祉サービスを届けているのもすごいのですが、ロビンがすごいのはその広さだけではなくてその深さ!1人1人と本当に深くしっかり向き合っていることです。

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活動レポートの制作を担当する私は、ブミセハット国際助産院で出産したお母さんや赤ちゃんのエピソードをロビンに確認する機会が時々あるのですが、これだけ忙しい人なのに(バリ島スタッフによると、ロビンは妊産婦さんや地域の人によく呼び止められて話をしているので、つかまえるのが大変らしいです)、お母さんと赤ちゃんの話を聞いた時だけは、すぐに返信をくれる

しかも、ものすごく長いメッセージで事細かに詳細を教えてくれる

事務的な確認は、いつまでたってもなかなか返事がこないことも多いけど(汗)、お母さんと赤ちゃんの話は別。

そのメッセージから、20年以上の助産院の運営で1万人近いお母さんと赤ちゃんに接しているのに、その1人1人のお母さんと赤ちゃんに本当に深い愛情を持っていることが伝わってきます。

2018年の来日ツアーでは、スタッフみんなとロビンとで目黒の居酒屋に行ったのですが、その時も、ずーっといろんな「お母さんと赤ちゃんの話」を聞かせてくれました。

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「お母さんと赤ちゃんのために生きていきたい」というその言葉通りの生き様。そこに1ミリの雑念もないからこそ、これだけ出会う人すべてをインスパイアするんだろうなと、私は目黒でロビンのすごさを改めて感じました。

ちなみに2018年の来日ツアーでは、ロビンは京都のお寺では安産のお守りを買い、

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東京の100円ショップではブミセハット国際助産院のお母さんや赤ちゃんのためのグッズを買い込み、私がお土産に渡したお菓子は「スタッフと食べるわ!」といっていました。

本当に、ロビンの生活のどの瞬間を切り取っても、「ブミセハット国際助産院とお母さんと赤ちゃん」でした。

※ロビンのさらなる一面は、Earth Company代表理事の濱川明日香がさらに詳しく綴っています。もっと知りたい方はこちらもどうぞ!
→「とますか日記 VOL.7:IMPACT HEROの知られざる日常の顔?ロビンって実はこんな人!


「信念に生きる」ロビンにはなれないけど、彼女を応援する人になろう

「愛に生きる」と決めた、ロビンの「信念に生きる」生き方は、本当に素晴らしいのですが、かといって、「これが天命だ!」と思えるものに出会うことも、何かに対して「これこそ天命だ!」と信じきることもそう簡単ではなく、なかなか真似ができるものではありません。

でも、ロビンに出会い、そのような「すごい人」は1人で何かを成し遂げているわけではなく、「応援する人」が必要で、「応援する人」になら私もなれると気づきました。

そして、「応援すること」のハードルは決して高くないけど、「応援すること」で「すごい人」がもっと大きなインパクトを出せる、ということも。

さらに、「応援すること」で「すごい人」と思いを一つにできることも。

よくロビンは「支援してくれるみなさまはブミセハットの心、私たちはブミセハットの手です」といいます。「ああ、そういうことなんだな」という一体感を教えてくれたのも、ロビンでした。


Earth Companyでは、ロビンのような「すごい人」、IMPACT HEROを毎月継続的に応援するマンスリーサポーターを募集しています。応援することで思いを一つにできるこのつながりが、多くの人に広がっていけたら嬉しいです!

→未来をつくる100人の仲間を募集する!マンスリーサポーターキャンペーンページはこちら

★文中で紹介したロビン・リムのプロフィール

ブミセハット国際助産院創設者、助産師。1956年、フィリピンに生まれる。フィリピン人の母とアメリカ人の父を持つ。1991年に妹とその子供が出産中に亡くなったことをきっかけに、助産師を志す。アメリカとインドネシアで助産師の資格を取得し、インドネシアのバリ島に、NGOブミセハット国際助産院を設立。これまで9000人の赤ちゃんを取り上げ、「イブ・ロビン(マザー・ロビン)」として、慕われる。
ブミセハット(健全な母なる大地の意)は、インドネシアはバリ島、スマトラ島アチェ、パプア、そしてフィリピンにクリニックを運営し、ハイチ、ネパールなど世界各地の被災地にも仮設クリニックを設置。年間6,000人以上の助産師・看護師を育成し、ブミセハットのサービスを受けた人は30万人を超える。


★スタッフが語る、ここだけのIMPACT HERO・バックナンバー★

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