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新地獄絵図


小野篁が冥府通いをした井戸で有名な六道珍皇寺で地獄絵を見てきました。

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地獄絵は因果応報を教えてくれる絵。

赤鬼の赤は高揚した顔の色で、憤怒を表しているのだとか。

でも、その責め苦を受けている人は
罪を犯してしまうのは悪いことをせざるを得ない、生きるために仕方ない状況だったのかもしれない。

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社会のシステムが未熟なところもある。

怖がらせて「悪いことをしないように」と説くのではなく、
悪いことをしても救う手立てがある世の中であってほしい。

地獄で受ける責め苦が、罪という問題に対する勉強をする場であったら。
そんなことを思った。

舌や目をくりぬかれる地獄の責め苦の部分は
「人」が責められているのではなく、
考えを改める、行動を変える、そのための学びの場であったら…。

例えば鬼は苦痛を与える役目ではなく、
こうすればよいという新しい考え方を教え、𠮟咤激励している姿、
「こうすれば良かったんだ!」と分かったときの古い考えを壊している姿だったら…。

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そして友人の巫女さんが
「鬼は滅するのではなく、祓うもの」と言っていたことを思い出した。

人は完璧ではない。色々な考えの人もいる。
国が違えば文化や思想が違い、日本の普通が海外の異常なときもある。

時代が変わって異常だったことが、普通になることもある。

考えや行動が違う人を責めるのではなく、
まずは考えを聴いてみたり、問うてみる。

そこには実は、自分との考え方と許容範囲の違いがあるだけなのかもしれない。

正義を押し付けあって対立するのではなく、思想の癖や違いを理解する。

折衷案や許容出来るポイント、相手の得意分野を探す。

閻魔様も地蔵菩薩の姿で描き、学びの場、クラス分けをしている姿だったら
恐ろしく悲しい地獄絵図が優しく心に響く絵になるのではないでしょうか。

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尊敬する生き仏の美輪明宏さんの言葉
「世界の軍隊の制服は全てピンクや赤にしなさい」
https://jisin.jp/entertainment/entertainment-news/1608523/

地獄の炎の赤が、明るい日の光を表す赤になったらいいですね。

残念ながら私は絵心がなく、
心に思い描いている新地獄絵を表現するすべがありません。

絵心のある方、ぜひ新地獄絵図を描いていただけたら嬉しいです。

その絵のひとつひとつを写真で具現化していきたいと思います。

モデル:みゆたん 2016年9月撮影 

700京都散歩の旅

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