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世話するものが多すぎる 20220920日記

 このところすっかりnoteからご無沙汰になっていたのは、タイトルの通り。

 特にここ数日は金魚に心を奪われていて、他のことができなくて本当に困る。金魚の病気の仕組みは人間と似ていて、金魚の体力が何らかの理由(食べ過ぎや水温の変化が大きい)で落ちた時、常在菌が悪さをするのである。常在菌だからあまり薬が効かなかったり、人間が異変に気付く頃には金魚が薬に耐えられないほど悪化していたりする。水槽の立ち上げ(生物濾過サイクルが完成することを言う)が済んで、ほっと一息ついたところに相次いで病気になった。病気の金魚がいるとずっとそわそわしてしまう。看病は大抵徒労に終わると分かっていても、放っておくわけにもいかないので、ネット情報を探りながら散々手を尽くす。しかし結局力及ばず天に召されてしまうので、無力感にさいなまれること甚だしい。


 もう一つが植物で、綿の収穫が終わったと思ったら(これも本当は記事にしようと思っていたのだけれど、noteに書くと一体私は何屋さんなのかということになるので躊躇している)、ビカクシダの培養をはじめてしまったり多肉植物のカット苗を買いあさりだしたり、興味の方向と量がおかしなことになっていて、自業自得なんだけれどいつも気が休まらない感じがある。それに加えて繁忙期ではないものの仕事がコンスタントにあり、いわずもがな育児もあり、資産形成のために銀行に足を運んだり、とにかく日々色んなことで予定と心が埋まっていく。そして夜はもう少しやりたいことがあるのに日中の疲れのままぺたんと寝てしまう。

 そろそろ、文章をちゃんと書いて発散しないと、と思うのだけれど。


 ちなみに、金魚はひれが千切れても再生する。怪我をした先っぽが黒くもやもやしはじめるのは治っているサインで、怪我をした根本は少し変な癖がついてしまうものの、ほぼ元通りになる。トカゲだって尻尾が再生するのだから、魚類がひれを再生させたっておかしくないのだけれど、あなた方、細胞が十分分化している種じゃないの? と思う。

 かたや多肉植物は、葉を一枚千切って土の上に置いておくだけで根が出て、子株になる。それを葉挿しといい、メルカリでは葉挿用の多肉植物の葉のみの出品が結構多いのだけれど、知らない人には欠損した植物を売りつけているように見えるだろう。私も、最初はその異様な光景に腰が引けた。葉挿しのほかにカット苗というものがあり、問題なく育っている多肉植物をカットして苗にするものだ。普通の樹木の挿し木を想像してもらえればいいだろう。カット苗(挿し木)だって十分驚くべきことだけれど、葉挿しは、君たちそれでいいのかと言いたい。
 多肉は簡単な管理で無限に増えて行くので、売るほどあることは想像できるのだけれど、曲がりなりにも愛情をもって育てている対象の体の一部を嬉々としてもぎって他の人に売りつけるって、植物でなければ(いや、植物であっても)結構グロテスクというか、倫理的にどうなんだろう、という気がしなくもない。人間の小指を詰めて土の上に置いておいたら、やくざのあんちゃん、隣のクラスの関口君、奥さんとなかなか別れてくれないあの人が生えてくるってことだもんねえ。もちろん、切られた本体の小指も自然と再生する。

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