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【戦評】再確認できた、辛島航の“非常識な”真骨頂!!~5/1○楽天9-0ソフトバンク

「棚からぼた餅」の令和初日大勝劇

5連敗をストップさせた令和初日の大勝は、思わぬところから舞い込んできた。

2回楽天の攻撃だった。

無死1塁で打席には5番・ウィーラー。
相手先発・武田がこの日投げた26球目がウィーラーのヘルメットひさしに当たるヒヤリとする死球に。

楽天戦では今シーズン3度目になる危険球で武田は退場。
(他は4/16西武戦(●E5-4L)で島内に当てたマーティン、4/21オリックス戦(○E7-3B)で銀次にぶつけた松葉。開幕26戦ではやくも3度目とは多すぎる)

危険球の影響は大きく、武田退場後ほとんど内角攻めは行われなかった。
甲斐が楽天打者の内角にミットを構えたのは左打者8.7%、右打者11.7%。
インコースを考えなくてよい楽天打線は、真中から外角に目付をし、積極的に応戦できた。

スクランブル登板したのは川原。
報道によると、それまで全く準備していなかったという。

捕手を初めて座らせての投球練習もマウンドに行ってからという相手の混乱状態を逃さずに攻めたのが、連敗中も好調を維持したイヌワシ打線だった。

4/24日本ハム戦(●E5-15F)から5試合連続の二ケタ安打を続ける調子の良さは本物で、JBの先制二塁打、オコエの2点タイムリーでこの回3得点。
翌3回も1死後、3番・浅村の中越え二塁打を合図に川原、そして火消しにきた松田を攻めて3点を追加した。

3回の楽天攻撃時に4点以上リードしたのは今季初という理想の展開のなか、先発・辛島も好投。
2回以降、毎回ランナーを許したが慌てるそぶりは全くなく6回無失点の今季負けなし3勝目を手にした。

その後、打線は7回にも4得点。
打者9人を送り込み、5安打1四球1失策を集めての猛攻。
打者9人以上が定義だとすると今シーズン4度目の打者一巡で残り3イニングの安全地帯を演出。

7回以降を石橋、西宮に経験を積ませ、登板過多になっていた主戦級リリーバーに完全休養日を提供できたのも大きい、そんな快勝ゲームになった。
(翌日デーゲームのため、ナイトデー連投を回避できた)

これでチーム成績は2位、26試合14勝11敗1分の勝率.560へ。

各種戦績は、直近10試合4勝6敗、ソフトバンク戦2勝2敗、カード初戦6勝4敗、ビジターゲーム6勝5敗1分、二ケタ安打試合7勝5敗1分に。

ゲーム差は1位・ソフトバンクと0.5、3位・日本ハムとはんれ1.0、4位タイの西武、ロッテと2.0、6位・オリックスと4.5としている。

両軍のスタメン

楽天=1番・茂木(三)、2番・藤田(遊)、3番・浅村(二)、4番・島内(左)、5番・ウィーラー(指)、6番・銀次(一)、7番・ブラッシュ(右)、8番・嶋(捕)、9番・オコエ(中)、先発・辛島(左投)

ソフトバンク=1番・川島(二)、2番・牧原(中)、3番・今宮(遊)、4番・松田(三)、5番・デスパイネ(指)、6番・内川(一)、7番・上林(右)、8番・甲斐(捕)、9番・周東(左)、先発・武田(右投)

凡例


NPBへの対応着々進むJBの活躍劇

昨年5/24オリックス戦から年またいで連続スタメンが続いていた田中の名前がスタメンから消えていた。

前回4/29ロッテ戦(●E2-4M)では今季初の5タコ。
そんな田中にリフレッシュ休養を与えるための措置で、センターにオコエが入り、ライトにはブラッシュを起用する布陣になった。

JBといえば、主に島内が頭部死球で休養した4月中旬の3試合で右翼スタメン出場があった。
このときの打撃成績は9打数ノーヒット、2三振、1四球、1死球に終わったため、外野起用が打撃にどう影響するのか?しないのか?注目していた。

結果は上々!

JBが右翼守備に就いた間は1度も打球が飛んでこなかったのも良かったのかもしれない。
4打数2安打、1得点、2打点、1二塁打の活躍で、チームの連敗ストップに寄与した。

1打席目は2回1死2,1塁。
緊急登板の左腕・川原から、うまくコンパクトおっつけて右中間フェンスに突き刺す先制二塁打!

翌3回も2死2,1塁は右腕・松田撃ち。
今度は思いきりひっぱり、痛烈打球がサード松田の右を射抜く鋭い左安になった。

JBによる2打席連続タイムリーは、いずれも日本人投手のストレート撃ちになった。
若鷹バッテリーが内角狙いで投じた速球が、真中高めに甘くなった失投を仕留めたもの。

そう!!!JBによる、、、

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