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【戦評】じつはかなり低い小深田大翔「真の盗塁成功率」~10/6●楽天3-5日本ハム

二強の敗戦にお付き合い

残り30試合を切った最終盤のペナントレース。
目下イーグルスは1位・ソフトバンクを7.5差、2位・ロッテを5.5差で追いかける。

今週は日本ハム、西武との6連戦。Bクラスとの対戦が続く。
来週に控える二強対決、おそらく楽天が逆転Vをつかむ最後のチャンスとなる6連戦を前に、白星を確実に積み上げていきたい1週間が始まった。

その大切な初戦は則本vs上沢のマッチアップ

今季則本は日本ハムから2戦2勝、防御率1.20。
一方、上沢も楽天戦で2戦2勝、防御率0.56。

ともに相手球団をお得意様にしてきた両右腕による投げ合いは、相手エースに軍配が上がった。則本6回5失点で(5勝)5敗目。上沢は7回途中3失点で8勝目。

則本は痛恨の1球が悔やまれる。
2週連続で5回1死から逆転3ランを浴びた。

先週はソフトバンク栗原にインハイ速球を右翼席に運ばれ、今週は大田だ。

結果球は初球の外甘スライダー。

大田のタイミング外したように見えたものの上手くバットに乗せられた。
前進守備のレフト頭上を悠々越える2点二塁打は覚悟したが、打球は思いのほか失速しなかった。

巨人から移籍4年目になる右打者は、9/27以降の直近27打席で打率.333、ホームランも3本を量産。日曜日は敵地PayPayドームで左腕・和田から左越えソロを放っていただけに、もっと違った配球もあったかもしれない。この試合、楽天バッテリーは大田4打席で1度も内角を攻めなかった。

2点を追った楽天は7回に同点の好機到来。

上沢から9番・辰己、1番・小深田がいずれもヒット。
本戦唯一の連打で無死2,1塁を作ると、後続の田中和がしっかり送って1死3,2塁。

一打同点の局面でクリーンアップに打席をまわしたが、栗山監督による1人1殺の執念継投の前に3番・鈴木、4番・浅村がともに凡退。5回の3ランとともに本戦の勝敗を分けるカギの1つになった。

結局、エースの5失点が重く響き、3-5の逆転負け。

同日は二強が揃って敗れただけにもったいない。
こういうときこそ絶対に取りこぼしは許されない。勝って1位との差を7.5から6.5へ、2位との5.5を4.5へ縮めたかったが、ともにお付き合いしてしまった。

今季の楽天は週初めを落とした週は1度も勝ち越しがない。
よくて五分なだけにBクラス6連戦の今週はどうなるか。

楽天もラインアップに茂木、島内、ロメロを欠く苦しい状況だが、コロナ禍の直撃を受けたロッテはそれ以上である。逆境下からの真の底力をみせるのは楽天かロッテか。真価を問われるペナントレースの第4コーナーと言えそうだ。

これでチーム成績は3位、93試合45勝45敗3分に。
2連勝でスタートした10月成績も2勝2敗になった。

◎両軍のスタメン

楽天=1番・小深田(遊)、2番・田中和(中)、3番・鈴木(三)、4番・浅村(二)、5番・銀次(一)、6番・小郷(左)、7番・和田(指)、8番・下妻(捕)、9番・辰己(右)、先発・則本(右投)

日本ハム=1番・西川(中)、2番・平沼(遊)、3番・大田(右)、4番・近藤(左)、5番・渡邉(二)、6番・王柏融(指)、7番・清宮(一)、8番・ビヤヌエバ(三)、9番・清水(捕)、先発・上沢(右投)

◎試合展開

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ベンチの真相

2点を追う最終9回、ファイターズは宮西が登板。
鉄腕左腕のお出ましでノーチャンスかと思われた。

しかし、抑え秋吉の不調で代役守護神として初セーブを記録した9/14●E1-2F以降、宮西は塁上を賑わす場面が増えている。1イニング当たり何人の走者を出したかを診るWHIPは1.15ながらも、9/14以降は1.50なのだ。

本戦も1死後、辰己が三遊間を射抜く左安で出塁し、一発出れば同点という状況を作っただけに、先頭・足立に代打送らずそのまま打たせたベンチ采配を悔やんだファンは多かったと思う。

このとき・・・

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