【試合感想文】 7/16楽天7-6ロッテ:駆け引きを制した主砲2ラン、守護神のベストピッチ
ベストピッチを投げきった松井裕樹
試合開始後も気温30度を下回らない熱帯夜で続いたロッテ7回戦。
8回まで3-3のロースコアで進んだ戦況が、最終回に一気に雲行き怪しくなる劇的な結末。勝ったからまだ良いものの、もう最後の最後までヒヤヒヤ。心臓に悪かった!
9回2死2,1塁、松井裕樹の投球がワンバン。捕手・太田光も身体を張って前へ落として止めたものの、このほんのわずかな隙を突かれて二走・小川龍成が三塁へ。慌てた太田の3塁送球が左前へ抜ける悪送球になり、小川生還で2死2塁、1点差に肉薄され、なおもバッターボックスは3発含む4安打のポランコのときは、もうほんと生きた心地がしなかった。
幕張の夜空にひときわ大きく響くマリーンズファンの規律のとれた応援の重圧も凄かった。
「背番号1」x「マリン」といえば、2018年9/16にNPB史上最年少100セーブ達成するメモリアルもあったものの、僕の中ではあまり良いイメージがない。
2016年5/14、5/15には松井裕が2試合連続でサヨナラ打を浴びて負けるなんてこともあった。
だから、ほんとに肝を冷やしたが、最後はベストピッチ!
決め球フォークを低めに制球、ストライクからボールに落として、かつワンバンしない絶妙軌道を描き、確変大当たり中の助っ人のバットに空を切らせた。
ポランコとの7球勝負中、松井裕はフォークを4球使用したが、最初3球は全てワンバンだった。緊迫感から力みもあるワンバン投球だった。最後の勝利を決めた結果球だけワンバンせず、難攻不落の勝負球を投げきったのだ!
それにしても、マリンでのロッテ戦って、ほんとタフなゲームが多いと思う。
というわけで、2015年以降の戦績を調べてみたのだが、トータルでは50勝54敗4分と負け越しているものの、勝ち越しているシーズンも多く、想像する以上に健闘している。
ただ、インパクトありすぎの試合が目立つのだ。
2016年5/14には球団史上初の12得点あげながらの敗戦。そう、現地視察に訪れていた星野副会長のご尊顔が仏の星野から鬼の形相に激変したあの試合。福山博之が移籍前の鈴木大地に走者一掃打を浴びるなど追いつかれ、延長10回、回またぎした松井裕が井口資仁にサヨナラ打を浴びた。
▼一時期、厄除けになりそうと、スマホの待ち受け画面にしていました(笑)
翌5/15もE8-9Mの乱打戦。濱矢廣大が細谷圭に満塁弾を浴び、延長11回に松井裕がデスパイネにサヨナラ打を打たれた。
2020年7/28●E12-13Mは球団史上2度目の12得点負け。森原康平2被弾でシャギワがサヨナラ死球。あの試合が決定的になり、イーグルスの中で森原のプレゼンスが激減したゲームだ。
2021年4/1●E5-16Mは、スポニチにエイプリルフールとかけて「楽天ウソのような大敗」と書かれる始末。
こういう感じの試合があるから、僕の中での印象も相当悪いのだ。
第3戦目はもっと落ち着いた試合を望みます(笑)
駆け引きを制した2ラン、大きかった移籍1号
終わってみれば、浅村18号2ランが飛び出した後の9回2死1塁、阿部寿樹の移籍1号2ランが明暗を分けた。
益田直也が0-1から投じた低めスライダーをポイントを前にして左中間へ完璧に運んでみせた。この日は移籍初の猛打賞。1打席目には・・・(続く)
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